

- フランス語って難しいって聞くけど本当に難しいのかな?
- 大学でフランス語を第二外国語として選択したけど、難しいって聞いて不安。
- そもそも、フランス語って本当に難しいの?

そんな疑問に、フランス語学習歴5年の僕が答えていくよ。

こんにちは。バゲちゃんです。
大学に入学してからフランス語の学習を始め、5年になりました。
大学の専攻自体はフランス語というわけではなかったため、5年間みっちりフランス語を勉強した話かではありませんが、自分のペースで徐々にフランス語の勉強をやっていたら5年も経っていました。
自分なりのスピードではありますが、5年も勉強していると、レベルとしては中級者と上級者の間くらいに存在する資格であるB2レベル(DELF B2)に到達しました。
なお、フランス語の資格についてはこちらの「フランス語資格 まとめ」の記事をご覧ください。
さて、本題に入らせていただきますが、

フランス語って難しそう。。
フランス語って勉強するの大変なんでしょ?
というような、疑問をフランス語について感じている人が多いようですね。
実際に僕の身の回りでも、

僕、フランス語を勉強してるんだー。

え!フランス語って難しいって聞くけど、本当!?
と聞いてくる方が、かなりいます。
(本当のことを言うと、ほとんどの方がこのような反応をしてくださいます。笑)
- フランス語の難易度って実際のところ、どのくらい難しいものなのでしょうか。
- なぜフランス語は難易度が高いと思われているのでしょうか。
この記事では、この二つを主に分析していこうかと思います!
- 実はフランス語の難易度自体は、世間一般に思われているほどそこまで難しくはない。
- フランス語の難易度の高さのイメージは、適度に情報が不足していることと、フランスと言う国が持つイメージが起因するのでは?
フランス語って本当に難しいの?

フランス語を五年間勉強している私が思うに、日本人がフランス語学習をする難易度は、
英語と同等か、それより少し難しい程度
だと考えています。
もちろん、フランス語には、
- 名詞の性別
- リエゾンと呼ばれる単語の発音の方法
- フランス語独特の「R」の発音
などの独特の言語的な要素があります。
これらの要素により、日本人がフランス語を学習するときに、難しいと感じてしまうことも無理はありません。
しかし、このような名詞の性別や独特の発音体系は、他の言語にも多くみられるものでもあります。
ドイツ語には中性名詞と呼ばれる三つ目の名詞の性別が存在しますし、中国の発音は抑揚も合わさり極めて独特です。
ドイツ語や中国語以外にも、北欧の言語は格変化と呼ばれる名詞の扱われ方によって語尾などが全て複雑に変化するという、日本人にとっては意味のわからない変化を持つものもあります。
つまり、フランス語が難しいとされる発音、文法的な要因を考えると、
フランス語だけが難しいとされる要素を持つ言語ではない。
ということが言えます。

それにたいして、私たち日本人がフランス語を勉強する上で大きなメリットになるものが一つありあます。
それは、ほとんどの日本人が英語を学習したことがあること。

確かに、中学校、高校、大学で英語は勉強したけど、なんでそれがフランス語学習をするにあたって、メリットになるの?

それは、フランス語と英語には共通点が多く存在しているからです!
英語で学んだ知識をそのままフランス語学習に行かせる機会はかなりあります。
英語とフランス語は文法的にかなり似ており、また共通している語彙も多く存在します。
文法的な共通点は例えば、
- 「主語」、「述語」、「目的語」or「補語」の順番
- 名詞につく冠詞という存在。(英語の a や the に当たるもの)
- アルファベットを使うこと。
語彙の共通点もかなり多く、
英語 | フランス語 |
---|---|
international | international,ale |
stupid | stupide |
このように、英語とフランス語で形がほぼ同じである単語も多く存在します。
英語とフランス語の学習については、こちらの「英語とフランス語の同時学習についてまとめたページ」をご覧ください。
このように、
- フランス語が難しいとされるにあたってよく言われる、日本人が勉強するときに躓きがちな要素がフランス語に限ったものではないこと。
- 多くの日本人が、フランス語を学習しようと思った時点で英語をある程度勉強しており、英語の知識がフランス語を学習するのに非常に役に立つこと。
から、フランス語学習の難易度自体は、世間一般的に思われているものほど難しくはないと言えます。
あくまで、フランス語以外の言語と比べて、難易度がめちゃめちゃ難しいわけでないということであり、もちろん言語学習としての難易度はあります。(以下で話します)

自分も、フランス語を学習する前は、
- 「フランス語って難しそう」
- 「フランス語って文法とか大変なんでしょ」
と思っていましたが、実際に勉強を始めると、思っていたほど難しくはなくて(もちろん難しいですが)、比較的楽しく勉強を続けることができました。
なぜフランス語が難しいと考えられているのか。

それでは、なぜフランス語学習に対して難しいという印象を持たれている方が多いのでしょうか。
前述の通り、実際にフランス語を言語として学習するときの難易度と、世間一般的にフランス語学習に対して持たれている難易度には大きく開きがあります。

じゃあ、なんでフランス語って難しいイメージを持たれているんだろう

それは、日常生活でフランス語の単語や歌にちょっとずつ触れることはあるけど、「言語」として触れることはあまりないからだと思うな。
私は、フランス語の難易度が高いと思われてしまう原因として、
適度に情報が不足しているから
であると考えています。
皆さん、日常生活で毎日一度はフランス語の単語や歌を耳にしたことがあるでのではないのでしょうか。
例えば、ケーキ屋さんの「マカロン」「パティスリー」などの単語はフランス語からきていますし、おしゃれなカフェでフランスのシャンソンが流れていることも多いので、フランス語の単語や音には触れている方が多いはずです。
ちなみに、シュークリームはフランス語ではなく、日本語なので注意が必要です。フランス語では、「シュー・ア・ラ・クレーム」といいます。
また、大学の第二外国語としてフランス語の授業が設定されてる大学も多く、大学生になるとフランス語学習についての会話は結構聞きます。
「第二外国語何にしたー?」「私はフラ語」「そっちは?」「チャイ語ー」
こんな感じの会話はしょっちゅうです。
しかし、大学の第二外国語の講座では、授業数が少ないことと、受講している学生が本気で習得しようとしているわけではないことが多いことから、「学習」しているわけではなく、一通り文法を学習しただけで授業が終わってしまいます。
中高で英語しか外国語に触れたことがなかった人が、フランス語の文法のみを学習してしまうと、難しいと感じてしまうのも無理はありません。
フランス語を大学の第二外国語として学習することに関しては、「真面目な人向け」の記事と「楽に単位を取りたい人向け」の記事の二つにまとめてあるので、よろしければそちらをご覧ください。
ところで、身近に存在していることが認識できるフランス語ですが、実際に学習したことがある日本人の方はかなり少ないのではないのでしょうか。
この、存在は知っているけど学習したことがないという状況が、フランス語の難易度に対してのイメージを高めているのではと考えます。

街中である、「英語でないんだけど、アルファベットで描かれてるなー」と思うオシャレっぽい文書は、結構な割合でフランス語であったりします。
例えば、世界の中にある言語の中でもコイサン語族と呼ばれる言語は音素が世界最大であり発音が極めて難しい言語です。
しかし、そのことを認識している人はかなり少ないですよね。むしろ知っている人の方が少数派なのです。
このことから考えると、言語学習の難易度に対するイメージは、必ずしも本当にその言語が難しいかどうかとは全く別の形で存在しているということになります。
このように、フランス語は、
「街中で見たり、音として聞いたことがあったり、大学ですこしだけ授業でとったことはあっても、本格的にちゃんと学習したことがない」
ことが、フランス語の学習難易度のイメージを高めている要因であると考えます。

確かに、「ちょっとしか知らないこと」って、「全く知らないこと」と比べると、より怖く感じるよね。
まとめ
如何でしたでしょうか。
この記事では、フランス語学習の難易度が世間的なイメージと比べるとそこまで高くはないということと、なぜフランス語学習が難しいと思われがちなのか、私なりに分析してみました。
日常生活の中に溶け込んでいるフランス語ですが、実際に学んでいる方は英語と比べるとかなり少ないです。日常生活で触れる頻度と、実際に勉強する頻度の差がフランス語学習のイメージを作っているのではないかと考えます。
フランス語学習に興味を持たれた方は、フランス語を勉強してみてはいかがでしょうか!
読んでいただきありがとうございました。
- 実はフランス語の難易度自体は、世間一般に思われているほどそこまで難しくはない。
- フランス語の難易度の高さのイメージは、適度に情報が不足していることと、フランスと言う国が持つイメージが起因するのでは?
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