

こんにちは。バゲちゃんです。
旅行と美術が好きで、国内外80箇所以上の美術館に旅行に行っています。
高松を中心に瀬戸内海の島で行われている瀬戸内芸術祭という芸術祭に参加してみようと、2022年の春に高松に行ってきました。
私は、東京に在住しているので高松に行く場合は、通常、飛行機を使うか、新幹線と在来線を組み合わせる方法で行くかの二通りのアクセスが主流です。
しかし、今回はなんとなく気になっていたサンライズ瀬戸という寝台列車を利用して高松に行ってみることにしました。
実際に乗ってみたら、東京と高松をとっても快適に移動することができたので、今回は「サンライズ瀬戸、寝台列車体験記」を皆様にご紹介したいと思います!
東京から四国方面に行かれる方にはうってつけの移動方法だと思ったので、その理由も紹介していきます。最後までぜひご覧になってください!
東京駅と高松を結ぶ長距離寝台列車、サンライズ瀬戸

サンライズ瀬戸の基本情報

サンライズ瀬戸は、東京と高松を結ぶ定期運行の寝台特急です。
東京を出発する際には、出雲方面に向かう寝台特急であるサンライズ出雲と連結されながら運行されますが、サンライズ瀬戸とサンライズ出雲は岡山駅で分岐が行われ、それぞれも目的地に向かっていきます。
サンライズ瀬戸は、寝台特急だけあって夜に東京を出発し翌朝に高松に到着をします。
その途中で、関東や関西、中国の駅でも途中停止し、乗車、下車することができます。
- 東京
- 横浜
- 熱海
- 沼津
- 富士
- 静岡
- 浜松
- 姫路
- 岡山
- 児島
- 坂出
- 高松
詳しい運行情報はJR東海の公式サイトをご覧ください。

サンライズで東京高松を移動する魅力

サンライズのその一番の魅力は、なんといっても、夜寝ながら移動することができることだと思います。
他の移動手段である飛行機や新幹線では、夜に寝ながら移動することはできず、朝早く東京を出発しても、高松に着くのはお昼過ぎなので高松を存分に観光することはできません。
また、同じく深夜に移動する高速バスは、体を完全に横にすることができないので寝台特急のようにちゃんと寝ることは難しいです。

夜にちゃんと寝ながら移動できるのは、深夜特急の醍醐味なんだね!
また、乗車券と特急券に加えて寝台料金を支払うと、個室に泊まることができます。
個室の種類には、Aシングル、Bシングル、Bソロなどの種類がありますが、一番お手頃なBソロでも中は十分な広さがあり、プライバシーを保ちながら快適に移動することができます。
- A寝台 シングルデラックス
- B寝台 シングル
- B寝台 ソロ
- etc
加えて、電車内にはトイレ、シャワー(有料)、自動販売機が設置されているので、移動中にトイレを心配したり、喉が渇いてしまうのを心配したりする必要がなく、安心して移動することができます。
ただし、車内販売はないので、移動中に小腹が空いてしまった時のために、あらかじめキオスクなどでお弁当や軽食を購入しておくことをオススメします。
いざ!サンライズで初の四国上陸へ!

さて、私が2022年の春にサンライズ瀬戸に乗ってみようと思ったのは、図らずもコロナの影響で旅行関連の動画がYouTubeでブームになった時でした。
国内外の旅行動画を流し見していていたときに、目に止まったのが「国内最後の定期寝台特急」という文字でした。
元々、飛行機が好きで海外によく行っていた私は、長距離の移動手段として電車を使ってみることに興味が出てきました。
ちょうどその時、私は瀬戸内芸術祭というイベントに行こうと計画していたので、東京から高松への移動をサンライズで移動してみることにしました。
二週間前にチケットの予約、結構ギリギリでした。。

サンライズで高松に行ってみようと思ったのは、乗車をする二週間ほど前のことでした。
自分はその時知らなかったのですが、サンライズは予約することが難しいこともあるほどの人気の電車です。
通常、一ヶ月前の予約解禁の直後に予約をすることが普通であることをつゆ知らず、呑気に予約サイトをみてみたら、希望の日の予約はすでにいっぱいになっていました。
そこで、予約の日程をずらしながら色々な席を検索していたら、やっと「Bシングル」が空いている日を見つけることができました。
最初の希望の日が金曜日だったのが悪かったのかもしれません。その前日の木曜日の便に変更したら予約することができました。
予約サイトで座席の検索をかけたのですが、サイトが少しみづらく、予約に手間取ってしまいました。
予約はネットで行うことができたのですが、ネット予約だけではサンライズに乗り込むことができないらしく、JR東海の発券機やみどりの窓口で発見する必要があるということでした。
時間に余裕のある方は、最初からみどりの窓口でチケットを購入する方が楽チンだと思います。
- 日程に余裕がない場合は、早めに予約しよう。
- チケットを買いに行ける余裕がある人は、JR東海のみどりの窓口で購入するのが簡単。
帰宅ラッシュも収まってきた夜の東京駅に寝台列車は入ってきます。

ついに、サンライズに乗車する日です。
サンライズがプラットホームに入線する様子をみてみたかったので、出発よりも早めにホームに到着してサンライズを待っていました。
キオスクでその間に買い物を済ませ、ホームで待っていると、サンライズがゆっくりと入線してきました。

やはり特別な電車というだけあり、写真をとっている方も多くいました。
他の電車が行き交う東京駅のホームの中でも、サンライズのホームはホームにいるお客さんの雰囲気も異なっていて、ウキウキ感がみて取れました。私もウキウキしながら写真をたくさん撮り続けました。
- 出発よりも早めに到着しておくと、サンライズが入線してくる様子を見ることができます。(結構テンション上がります)
いざ乗車!Bシングルでも結構、中は広かったです。

写真を一通り撮り終えるたら、いざサンライズに乗車。入った時から、新幹線のような雰囲気が漂っています。
内装は寝台列車らしく木目調の落ち着いているデザインで、高級感が漂っていました。
あたりを見回しながら、私が予約したBシングル個室に到着。
最初に個室に入って思ったことは、「広い!!」。
正直、個室とは言ってもカプセルホテルくらいの大きさかと思っていましたが、十分に個室内で立ち上がれるほどの高さがあるのに加えて、横幅も十分にあります。
例えるならば、2畳ほどのウォークインクローゼットにいるような感覚です。それに加えて大き窓が開いているので、閉塞感は全く感じません。

プチルームツアーは早めに終わらせて、シャワーカードを購入しに行きます。
シャワーカードって何?という方に説明しますと、シャワーカードはサンライズに設置されているシャワーに乗るために必要な有料のカードです。
シャワーカードは発行される数が限られているため、早めに購入する必要があります。
私がシャワーカードを購入した時は、すでにシャワーカードの券売機の前に列ができていました。何とか列に並び、購入することができました。
サンライズに乗る前に用事で都内を動き回らなければならなかったので、サンライズで寝る前にシャワーを浴びれて一安心です。
- シャワーカードは乗車後、早めに購入しよう
お酒を飲みながら、個室でゆったり移動する。不思議な感覚です。

個室に入り、荷物をおき、シャワーカードを購入することができたら、一安心です。あとは乗車しているだけで高松についてしまいます。
早速買っておいたビールを開けて流し込みます。寝台特急という特別感のある空間で飲むお酒は格別でした。
ゆったりと動き出した車窓をみながらお酒を飲んでいると、これから向かう高松が最高に楽しみに感じます。

移動中にお酒を飲んでしまうと、トイレに行きたくなったり、眠くなってしまいそうというような心配がありますが、サンライズならそんな心配全く必要ありません。
トイレは車内についていますし、眠くなったら寝てしまうこともできます。正直最高です。
ただ、車内販売はないので、お酒を飲みたいという方は少し多めに買っておくのがいいかもしれません。私は、車窓をみながらビールを飲んでいたら500ml缶がすぐに空いてしまいました。
本当はもう少し飲んでいたかった。。
- お酒を飲む人は少し多めに持っていこう。トイレもベッドもあるから、安心!
12時もまわり、寝る準備をします。

流れる車窓を見ながらお酒を飲んでいると、すぐに12時を跨いでしまっていました。
サンライズを存分に楽しもうとするならば、深夜遅くまで色々探検したりするのが良いのでしょうが、翌日の到着後休憩する時間もなく移動をしたかったので、泣く泣く早めに就寝します。
先ほど買ったシャワーカードでシャワーに入り、その後に洗面を済ませて自分の個室に戻ります。
部屋には、寝巻きとして浴衣がついているのですが、僕の身長にはあわず、結局あらかじめ持ってきておいた部屋着で過ごすことにしました。
布団の上掛けは少し薄っぺらいのですが、自分で室内の温度を調整することができるので、暑すぎる寒すぎるということはありませんでした。よかった!
ベットは身長高めの私(185cm)でも足がついてしまうこともあなく、十分な広さがあります。しかし、ベッドが少し硬めなので横向きに寝ると腕が痛くなってしまい、仰向けで寝ざる終えませんでした。
グレードの高いA寝台ではもっとふかふかなのかもしれません。。今度はA寝台に乗ってみたい!

- 個室に備え付けの浴衣は人によっては小さく感じるので、余裕があれば部屋着を持っていきましょう。
- Bシングルのベッドは結構広め!でも少し硬いかも。。
朝起きると、圧巻の瀬戸大橋!

パッと目が覚めると、サンライズは岡山での切り離しを終え、瀬戸大橋を渡る直前のところまで来ていました。
サンライズの見所として、サンライズ瀬戸とサンライズ出雲との切り離しをみることが醍醐味ならしいのですが、自分はなんと寝過ごしてしまいました。残念。。
私は東京の内側に生まれ育ったのであまり海というものに馴染みがなく、瀬戸内海にこんな大きな橋が本当にかかっているのだと知り、感動してしまいました。
橋を電車は結構早いスピードで渡っているのにもかかわず、すすんでもすすんでも橋なので、こんな大きいものを人間は立てたんだなと感慨に耽ってしまいました。
電車で橋を渡るとなると、すぐに通り過ぎてしまいそうなイメージを持っていましたが、瀬戸大橋を渡り始めてから終わるまで体感で5分ほどかかっていたので、本当に長い橋なんだなと感じました。
- 瀬戸大橋を通る時は目に焼き付けておきましょう!
四国に入るとすぐに高松についてしまいます。

瀬戸大橋を通ると、終点の高松まではそんなに時間がかかりません。
橋を通ったらすぐに個室の中で広げた荷物を整理して、下車の準備をします。
この時間にもなると体も起きてきて、お腹が空いてきます。
早速、食べログで高松の朝から開いているうどん屋さんを検索していました。
サンライズの最後の時間をゆったり過ごしていると、電車はゆっくりと高松駅に入線していきます。
東京駅を出た時には真っ暗だった空も、高松に着く頃には明るくなっています
さあ。高松滞在の始まりです!サンライズに別れを告げて外に出発しました。

このあとは、今回の旅行の目的である瀬戸内芸術祭に向かました。
- 瀬戸大橋を抜けるとすぐに終点なので早めに準備しておきましょう。
こんな人にサンライズ瀬戸はオススメ!
- ゆったりとした移動時間を楽しみたい人
- 朝早くから高松で活動したい人
- 電車が好きな人
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