フランスの大学の試験の形式ってどんな感じ?

こんにちは。バゲと申します。フランスの国立大学に修士課程留学をし、修了しました。

この記事では、フランスの大学のテストの形式について紹介しています。

これからフランスに留学に行きたいと考えている人にぜひ読んでもらいたいです。

フランス大学の試験は、主に2つのパターン

フランスの大学の試験は主に2パターンあります。

発表形式の試験」「筆記試験」の二つです。

発表形式の試験(グループ・個人)

まずは、日本の大学の試験にもありがち、発表形式の試験。

個人で調べ物をしたり、グループで話し合いをするなど、人数は人それぞれです。

教授から各個人、グループにあらかじめ調べるものを与えられるパターンの課題もしくは、各が個人的に課題をきめ自由に発表できる形式のものもあります。

グループ発表の場合外国人である私は、他のフランス人に混ざりながら置いてけぼりになっていました。こればっかりは仕方がないです。

筆記試験(主に小論文)

もう一つの試験の形式は、筆記試験。

学年により筆記試験の形式は異なりますが、主に小論文を書く試験が一般的です。

2時間から4時間ほどの時間が与えられ、自分で構成した小論文を完成させる必要があります。

フランスの小論文は、ディセルタシオンとも呼ばれ、日本の形式とは大きく異なります。

日本の場合、一つの小論文で唱えることは1つですが、フランスの場合、論を複数組み立て、詩集的に統合する必要があります。

日本とは全く違うタイプの小論文であるため、対策をしなければそもそも採点すらしてもらえません。

限られた時間の中で行う小論文は、一瞬たりとも気を抜くことができません。

私が実際にした試験

皆さんの参考になるかは分かりませんが、私が修士課程をするにあたり、行った発表形式の試験、小論文の試験を紹介します。

クラスで論文について発表(個人)

修士の1年目に修士論文について自分の研究の意味、研究方法、課題などを発表する課題がありました。

自分でパワーポイントを用意し、フランス人クラスメートの前で発表するというものでした。

幸いパワーポイントを使うことができたので、フランス語に自信はなくても視覚的に表現することができ、まずまずの成績を取ることができました。

パワポを作り込んだおかげで、なんとかフランス人の先生、生徒も私の発表を理解してくれた様子でした。

美術館での一般の人を交えての発表(グループ)

修士の1年目に課外授業として、美術館でビジットガイドをするという課題がありました。

このビジットガイドは公の場で行うことを模していたので、一般のお客さんも交えて発表を行うというものでした。

日本人である私がフランス人に向けて30分ほど、拙いフランス語で話さなければいけないという地獄のような発表でした。

また、美術館を実際に歩きながら行う発表だったため、パワポなどを使うこともできず、全て口頭での発表。

私の留学生活でおそらく一番大変なテストでした。

小論文「ディセルタシオン」(最多)

発表形式の授業も多くあったのですが、小論文・ディセルタシオン形式のテストの方が圧倒的に多かったです。

結果的に8割近くの科目が小論文で行われました。

小論文の中にも、課題の与えられ方によって簡単なものと難しいものがあり、大変でした。

教授によっては、あらかじめ小論文の課題をほとんどネタバレしてくれるような先生もいたので、小論文の難易度は人それぞれです。

フランス文系修士の場合、小論文対策は必須

発表はなんとかなる。小論文はなんとかならない。

正直、発表形式のテストは、なんとかなります。

自分が留学生であり、フランス語にハンデがあることは教授もクラスメイトも知っていますし、発表中は身振りを使ったり表現を言い換えたりなんとかカバーする方法はいくらでもあります。

しかし、小論文は対策をしないとなんとかなりません。

小論文自体の形式が日本のものとは違うことに加えて、小論文に課される課題に関係するものを暗記する必要もあります。

つまり、純粋にどれだけ準備したかが成績に直結して反映されます。

また、小論文形式の採点を課す科目の方が発表の科目より多いので、小論文の書き方が分からなないと、全体の評価がグッと落ちます。

フランスに留学に行こうと思っている人はまず、小論文の対策をしてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。