住んでわかったフランスでの冬:寒さ対策と過ごし方

こんにちは。バゲと言います。フランス在住3年目です。

フランス生活も長くなってきて、徐々にフランスの気候、風土に慣れてきました。

みなさんはフランスの冬というと、どのようなことを想像されるでしょうか。

クリスマスマーケットだったり、イルミネーションだったり、ホットチョコだったり、楽しそうと思う人も多いのでは無いでしょうか。

しかし、実際はフランスの冬は日本と比べると、結構きつくて、過ごすのが大変な季節です。

今回はフランスに実際に住んでわかったフランスの冬の特徴と、フランスで冬を健康的に迎えるためのアドバイスをみなさんにお伝えしていこうと思います。

フランスに来て初めての冬は日本の冬とのギャップに苦しみました。。

学校も大変で、冬の寒さも大変で、冬にはあまりいい思い出がありません。。

フランスの冬

フランスの冬は、11月から始まる

フランスは11月になると、気温がグッと下がります。

10月までは夜も「めちゃくちゃ寒い!!」ということはないですが、11月になるとダウンジャケットやマフラーを出さないと寒くて出られないという日々が始まります。

11月になり、気温がグッと下がると、本格的に冬が始まったと感じます。

加えて、10月の最後にサマータイムが終わり冬時間が始まります。1時間前に時間を戻すことになります。

1日前までは18時くらいまで太陽があったのに、1時間戻るので日没が17時ごろに繰り上げになります。

サマータイムが終わり冬の時間が始まることで、生活のリズムも一気に冬のリズムになります。

冬の唯一の希望:クリスマス(ノエル)

ドイツもクリスマスマーケットが有名ですが、フランスも負けていません。

クリスマス時期になると、街の中心部の公園にクリスマスマーケットが設置されます。

木でできた小さな小屋が広場に建てられ、ヌガー、ホットワイン、クレープをはじめとしたクリスマスの時期の食べ物・飲み物を楽しむことができます。

また、木、皮でできたフランスの地元で作られた工芸品を買うこともできるので、お土産探しも捗ります。

私の住んでいるリヨンという都市でもクリスマスの時期になると、広場に大きなマーケットが設置されます。

リヨンの住民も足を運びますし、多くの観光客も来るので、大変賑わいます。

学生は冬はテストシーズン

学生にとって、冬はテストシーズンです。

フランスの学校は9月に新学期が始まるのですが、その3ヶ月後の12月、1月になると、一学期が終わりテストシーズンに入ります。

特に大学生はその時期になると、山のようにテストをこなさなければならないので、憂鬱なシーズンになります。

私が修士の学生の時は、12月と1月はなんとも憂鬱なシーズンでした。。

テストの準備もしなくちゃいけないのに、年末のイベントも被って大変でした。

フランスの冬が辛いと感じる3つのこと

フランスの冬が辛いと感じる3つのこと
  • とにかく寒い
  • 日照時間が極端に落ちる
  • 家に隙間風が入ってくる
  • 年初の1月、2月に、イベントが無い

とにかく寒い

フランスの冬は日本の冬に比べても寒く感じます

フランスは冬になると、太陽が出る日が少なくなり、曇りがち、雨がちな日が続きます。

冬の気温プラス悪天候が相まって、フランスの冬は特に寒く感じます。

フランスで冬を過ごされる留学生、旅行客の方は、冬の服装に注意してください

日照時間が極端に落ちる

冬になると曇りがちな日々が続きます。

天気が曇りがち、雨がちになってくると、日照時間もグッと減ります。

特に真冬になると晴れている日が、体感で日本の晴れている日の半分くらいになります。

自分は日照時間がメンタルに直結するタイプなので、冬は塞ぎ込みがちになり、メンタルもダウンします。。

もともと、日本にいたときは、「太陽が大好き!!」だったわけではないのですが、フランスに来てから太陽が好きになりました。

家に隙間風が入ってくる

フランスは日本と比べて、古い家が残されています。

古い家が残っているからこそ、街並みは綺麗です。

しかし、実際にそんなフランスの街を彩る古い家に住んでみると、冬の寒さに驚きます。

窓枠が古くなっていたり、家に隙間ができていたりしていることが多いので、冬の間、隙間風に苦しめられます。

特に、世界遺産になっているようなフランスの各街の「旧市街」にある物件は、建物が古く、工事をすることもできない場合が多いので、家のぼろさに苦しめられている人が多くいます。

「せっかくだから、歴史のある物件に住んで留学したい!」と思っている人は、注意が必要です。

1月、2月にイベントがない

フランスの冬はクリスマスに向けて盛り上がります。

しかし、クリスマスを過ぎる1月、2月には、特に何もイベントがなくなります。ひたすら陰鬱で寒い季節が3月ごろまで続きます。

日本は1月、2月もお正月であったり、節分であったり、何か楽しげなイベントが続きますが、フランスは特にイベントもなく「無」なので、生活に変化があまりありません。

特に、フランスは新学期が9月に始まることもあってか、新年を祝う!という風潮も薄れます。

冬を乗り切るアドバイス

アドバイス
  • 太陽が出たらすかさず外に出よう
  • ビタミンD、亜鉛のサプリをとるようにしよう
  • フランスにカイロは売っていない
  • ヒートテックがおすすめ

フランスの冬を乗り切るためには、メンタルが落ち込まないようにする対策が必須。

特に太陽を浴びれる時はたくさん浴びれるようにしましょう。太陽を浴びることで、生活リズムが整い、体の調子もよくなります。

フランス人も、太陽の重要性は意識しているようで、少しでも太陽が出ると、カフェのテラスで日向ぼっこをしている人をよく見かけます。

日照時間が短くなることによるメンタルダウンを避けるために、ビタミンDと亜鉛が入っているサプリを取るのがおすすめ。

多くのフランス人も冬の間、ビタミンDと亜鉛のサプリをとっています。

フランスの薬局に行くと、冬のメンタルダウンに特化した栄養素が多めに入っているマルチビタミンが売っています。

私も、冬の間はビタミンを摂るようにして、少しでも冬のメンタルダウンを和らげるようにしています。

また、フランスにはカイロが売っていません。

寒い時にポッケに入れて体を温めるのにカイロは便利ですが、フランスではまずカイロは売っていません。

外部のものから熱をもらって寒さ対策をするという発想があまりないようで、フランス人は寒い時はただ着込んで寒さを凌いでいます。

日本のドンキホーテなどでよく見る紙に包まれたタイプのカイロは、フランスではまず売っていません。

フランスでどうしても使いたいという人は、日本から大量に持ってくるようにしましょう。

ユニクロのヒートテックは神です。

日本からくる人は最低でもヒートテックを上下3着ずつ持ってくることをおすすめします。

特に冷え性の人は、フランスの寒さに耐えるために、インナーで調節できるようにしておくのがいいと思います。

インナーはそんなにスーツケースでも場所を取らないですし、数着日本から持ってくるだけで、冬の生活がガラリと変わります。

フランスにもヒートテックは売っていますが、何せ高いです。日本の2倍近い値段します。

フランスで冬を過ごすことがわかっている人は、日本のユニクロのヒートテックを買っておくようにしましょう。