ポンピドゥーセンターをはじめにパリには様々な現代美術館がありますが、2014年に開館したルイヴィトン財団もそのうちの一つ。
パリの中心地から少し離れたブローニュの森にある、フランクゲイリーの建築のガラスと梁に覆われた有機的な現代美術館です。
広大な面積の展示スペースを持ち、LVMHコレクションを用いながら企画展を行なっています。
また、2025年に開かれたホックニー展やリヒター展は大きな注目を集めました。

現代美術が好きな人はもちろん、現代建築が好きな人にもぜひおすすめの美術館です。
” Un espace nouveau qui ouvre le dialogue avec un large public et offre aux artistes et aux intellectuels une plate-forme de débats et de réflexion. “
公に対話を促し、芸術家や文化人の討論と考察の場所となる新たな空間(記事筆者訳)
Bernard Arnault https://www.fondationlouisvuitton.fr/fr/fondation
会場へのアクセス
行き方は主に二つ。
- 凱旋門の近くのミニバスを使う。
- 最寄りのメトロの駅から歩く。

凱旋門の近くから、シャトルバス(Navette)が出ています。片道1ユーロで20分おきに出ているので、あまり歩きたくないという方、ついでに凱旋門を見たいという方は、ミニバスがおすすめです。バスの中で現金・カードで買うこともできますが、インターネットで買っておくとスムーズに乗降できます。
ミニバスは、凱旋門を出発してからすぐにブローニュの森に入るので、美しい景色を見ることもできます。
しかし、凱旋門からファンダシオンルイヴィトンに向かう行きのバスは混雑することが多く、乗れない可能性もあるので、早めに並ぶようにしましょう。もし、乗れなくてもすぐに次の便が来るので大丈夫です。
バスは、「シャルル・ド・ゴール広場駅(凱旋門)」の2番出口の目の前から出ています。44 avenue de Friedland 75008 Paris
メトロで行く場合は、メトロ1番線のLes sablons駅から降りて1キロメートルほど歩きます。メトロの駅を出たらすぐに看板が見えてくるので、看板に沿って散歩をしながら向かうことができます。
チケット予約・入場方法
入場の方法は、インターネットで予約をするか、現地でチケットを直接買うことができます。
しかし、現地のチケットは売り切れていることがあったり、長蛇の列になっていることがあったりするので、インターネットでの予約を強くお勧めします。

実際にフォンダシオンルイヴィトンへ向かってみると、入場ゲートは二つあります。
入って手前のゲートは美術館会員などの特別ゲートで、一般の入場の場合は左手の一般入場から並ぶことになります。
列の末で係員の人に入場の時間を聞かれるので、チケットを見せられるようにしておきましょう。
また、入場開始時間にはすでに長蛇の列ができており、早めに予約しても時間通りに入ることはできません、時間いっぱい楽しみたいという方は、入場時間より早めに列に並ぶようにしましょう。
加えて、入場の列は屋根がなく吹き曝しなため、天候が心配な場合は傘をお忘れなく。
私のが行く時は、毎回、列で30分ほど待つことになります。例えば、11時に入館できるチケットでも列の並び時間、荷物のチェック時間を合わせてると、中に入れるのは11時半ごろになります。
また中に入ると、右手に荷物置き場(Vestiaire)があるので、無料で荷物をあつけることができます。
左側に入ると展示が始まります。また、左側にはミュージアムショップも併設しているので、カタログなどを買うこともできます。
フォンダシオンルイヴィトンの見所

この美術館はなんといっても建築そのものが魅力的。
ビルバオのグッゲンハイム美術館を設計した、フランクゲイリーの設計で、美しい曲線をしたガラス面に内部空間が包まれているような建物です。
公園の中に巨大な人工物として聳え立っていますが、ガラスの透明感とそれと建物の間に置かれた木製の梁のおかげで、周囲の森と調和しています。
また、風をうけて進む帆船のような印象さえ受けるとともに、水を飲みにきた蝶の集団のようにも見えます。都市の中に建てられるフランクゲイリーの作品とはまた違う印象を受けます。

外から見るのも楽しいですが、実際に建物の中に入って内側から構造を見るためにテラスへぜひ行ってみてください。
滑らかで艶のある液体に包めれている建物のようにも見えましたが、内部と外部構造の間にあるテラスから見上げると、一転、巨大な彫刻の中を歩いているような感覚になります。
ガラスに包まれていた外観から想像することは難しいですが、内部の層は直線的でゴツゴツとした構造になっています。目隠しのように配置されている内部の構造物のなかを迷路のように歩くことができるようになっています。
外側は艶やかで軽やかな美しさがあるのにも関わらず内側には迷路のような構造が広がっているという点では現代美術に通じるところがあるかもしれません。
展示空間の随所に美術館の建築の模型や梁のモデルなどの小さな展示スペースもあります。各階ごとに散りばめられています。

また、この美術館は常設展がなく、定期的に展示内容が変わるので、その時にやっている展覧会を見て行くようにしましょう。
カフェ・レストラン
美術館の中には、レストランとカフェがあります。
レストランは入ってすぐの0階(日本の一階)、テラスは展覧会場から出ることができるテラスにあります。
美術館付属のレストランで30ユーロほどから昼食を食べることもできますが、予約をとっておらず、昼過ぎになると待ちの列が発生します。どうしても食べたいという方は、早めに行くようにしてください。
また、このレストランは金曜日と土曜日は予約必須でディナーコースもあります。ご興味がある方は合わせてご覧ください。
レストランのリンクはこちら。
おすすめは、外のテラスでコーヒーと軽食を食べながらするブローニュの森を見ながらの休憩。
外の風にあたりながら、疲れた体と頭を休めることができます。コーヒーも一杯3ユーロほどで、お手頃です。

所要時間

所要時間は展覧会によってまちまちですが、最低でも1時間半はかかると思っておいた方がいいと思います。
そもそも展示会場が広大であることに加えて、会場の上下移動もあるため、ちゃんと見るとなると、もっと時間がかかってしまいます。
ファンダシオンルイヴィトンは、ルーブルやポンピドゥセンターほどの大きさはありませんが、「半日かかる美術館」と思っておくと計画が立てやすいです。
こんな人におすすめ
現代美術全般に興味がある人
前述の通り、フォンダシオンルイヴィトンは常設展がなく、時期に応じて展覧会を行なっています。ご自身が行く時期に、見たい作品が見られないこともあるので、注意が必要です。
美術館の展覧会自体は現代美術を扱っていることが多いので、現代美術全体に興味があるという人は、いつ行っても楽しめると思います。
現代建築に興味がある人
言わずもがな、現代建築に興味ある方にもおすすめです。パリの中にある森にある存在感のある建築がいかに周囲の自然と共存しているかを見ることができます。
また、この近くにはパリのビジネス地区で、興味深い現代建築が集まっているLa defenceという地区もあるので、ご興味がある方はそちらもご覧ください。
パリに来るのが2、3回目の人
パリにすでに何回か来ていて、ルーブル、オルセー、ポンピドゥーセンター以外の美術館を探しているという人にもおすすめです。半日観光に時間が空いた場合、行ってみるのはいかがでしょうか。
逆に、よっぽどスケジュールに予定がある場合出なければ、フランス・パリに初めてくるという人にはおすすめできません。
注意点
建物の構造上、階段が多く、展示スペースごとに上り下りがあります。エレベーターも何機かありますが、毎回使うには待ち時間が発生します。
美術館はかなり大きく展示スペース、テラスを含めると数千歩ほど、歩くことになります。高いヒールの靴で行くことはおすすめしません。
お手頃な価格で美術館グッズとして、ルイヴィトン関連のグッズを買うことができますが、ミュージアムショップに入るためには、入場チケットが必要です。ショップだけ見ることはできません。



住所 8, Avenue du Mahatma Gandhi Bois de Boulogne, 75116 Paris
休館日 火曜日 (展示休館期間は、建築のガイドイベントが開かれています(火曜日以外))
開館時間 10時から20時まで
公式サイト https://www.fondationlouisvuitton.fr/en