フランス語資格、DELF B1を独学で取得した勉強法!【フランス語】【DELF B1】【筆記編】

  • フランス語の勉強をしていて、DELF B1を受験したいんだけど、どんなふうに対策すればいいかわからない!
  • DELF B1に合格したいけど、塾や学校に通う時間やお金がない!
バゲちゃん

この記事は「DELF B1に合格したい!!」という方向けて、実際にDELF B1に合格した筆者が実体験を元に書いています!

DELFの勉強をしていたおかげで、現在、フランスの大学院に正規留学をすることができました!

フランス語の中級資格であるDELF B1

フランス語を勉強している方は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

日本の組織が主催している「仏検」と異なり、フランスの組織が運営している「DELF DALF」は、日本のみならずフランスへ留学するときなどに使うことができ、多くのフランス語学習者の目標の一つでもあります。

どのフランス語試験を受験するか決めていない方はこちらをクリック!

私自身、仏検は受験したことはあったのですが、どうしても仏検ではない、国際的なディプロムが欲しくなり、DELFの試験を受け始めるようになりました。

結果から言いますと、私は、2019年に見事独学でDELF B1に合格することができました

今回は、私がどのように DELF B1に合格したのか、簡単にまとめてみました。

この記事を読むことで、実際にDELF B1に合格した人の「合格への道」がわかるんだね!

DELF B1 合格への道!
  • 試験の二、三ヶ月前は、ニュースサイトなどで、一般的な知識と語彙を学習。
  • 試験の直前には、専用の問題集や参考書などを購入して、DELF対策にはげむ。

DELF B1の合格に必要なフランス語レベル

DELF DALF試験の運営となっている「日本フランス語試験管理センター」の公式ウェブサイトによると、DELF B1の合格のためには以下のようなスキルが必要であるとされています。

DELF B1レベルでは、使用者は自立可能になります。やりとりを維持すること、議論を理解、継続し、自分の見解や意見を述べることができます。日常生活の予期せぬ状況にも対処できます。

https://www.delfdalf.jp/b1/b1_jp.php

フランス語自体の能力に加えて、自分の考えていることを述べることも重要視されているということであり、あくまでフランス語を「適切に使用できるか」が試験の焦点であることがわかります。

例えば、DELFの筆記試験(Production écrite)は、仏検のような日本語を仏文に直接的に訳すような問題ではなく、ある程度長い文章を読んで、その設問に適切に返答する手紙や記事を書くというような、フランス語運用能力を問うような問題が出題されます。

実際に公式サイトで提示されているのはこんな問題。初めてDELFの過去問を開いてみたときに、その出題形式にとても驚きました。

Vous avez passé un mois en France pour étudier le français. Vous avez habité chez une famille française. Vous écrivez un article pour le journal de votre université afin de montrer les avantages et les inconvénients de cette cohabitation. (160 mots)

あなたはフランス語を学ぶためにフランスで一ヶ月過ごしました。フランス人の家庭に滞在しました。あなたはこの滞在方法(ホームステイ)の利点と難点を述べて、あなたの大学の新聞に載せる記事を書きます」(160字)

https://www.delfdalf.jp/b1/b1_jp.php

この、出題された問題に自分で答えを作り出して答えるというタイプの課題の文章に、筆記試験の時間いっぱい使って取り組むことになります。

このように、フランス語を使って何かを伝える、理解するというような問題が、試験問題の多くを占め、文法事項のみを聞く問題はほぼ出題されません

論理が通っているで加点する採点項目もあるため、文法事項は正しくても論理が通っていない文章より、文法に少し間違えがあっても論理が通っている文章の方が点数が高い可能性が大いにあり得ます。

ここがポイント!

フランス語『を』理解するよりも、フランス語『で』理解する力を伸ばすべきといえます。

仏検のような文法や語彙重視の試験とは異なる対策が必要。

対策の方向性、勉強するべきポイント

DELF B1に合格する上でするべき勉強
  • 語彙力の向上
  • フランス語を文脈で理解する力の育成
  • 過去問の取り組み

DELFで問われる語彙力は、英語で言うところの受験英語や TOEICのような特殊なものは使われず、普通の日常会話で使われるようなごく一般的な単語が登場します。

DELF試験は、「フランス語の能力を問う」と言うよりも、「フランス語を使う力を測る」ためのものです。

私自身、以前受験した仏検の単語集を最初の方は活用していましたが、最後の方に載っているような難しい単語は覚える意味があまりないと感じ、途中から利用しなくなりました。

むしろ、一般的なフランス語の文章を多く読み、一般的によく使われる語彙や文法事項の学習に専念しました。

また、仏検や英検にありがちな、ある特定の一つの単語の意味を捉えられないと意味がないというような問題も出題されないため、何かわからない単語、部分があっても前後の情報から推測できるように、類推能力を鍛えました

例えば、聞き取りの問題では話し手のイントネーションからその話題が、ポジティブなものか、ネガティブなものか理解できたり、同じ単語を言い換えをしながら繰り返し出てくるため、聞き取れなかった部分を推測しながら理解できるようになるような勉強を進めました。

最悪、文章が全く聞き取れないわからなくても、

言葉の言い回し、使い方で、話してや書き手が、何を言おうとしているか予測する能力も、試験においては大切!

実際にDELF B1に受かるために行った、具体的なこと

  • 試験直前までのある程度の期間は、ニュース記事などを読み込んだり、ラジオを聞いたりすることで、基礎的な文章の読み取りと聞き取りの学習を進めました!
  • 試験直前は、過去問をといて実際の試験の感覚を養いました!

まずは、学習を大きく分けてふたつに分けました。

  • フランス語サイトを利用した多読←ライティング、リーディング対策
  • フランス語のラジオを利用した聞き取りの強化←リスニング、スピーキングの対策

他の筆記と面接の対策は、直前の対策にとどめ、時間のかかる「読み」と「聞き取り」に時間を割きました!

読んだり聞いたりすることのできない単語や文章は、絶対に書いたり話したりすることができません。自在に読める、聞けるものは自然に話したり書いたりすることができると言えます。

試験までに余裕がある場合は、フランス語の表現のインプットをおこなおう!

筆記試験対策に使ったモノ

  • 有料の教材は全く使わずに合格することができました!

試験三ヶ月前から試験三週間:基礎力を伸ばす時期

試験のための基礎力を鍛えるために使用した教材は、主にふたつのWebサービスです。

基礎力を鍛えるもの
  • 「1 jour 1 actu」という子供向けニュースサイト
  • 「rfi」というラジオサイト

この二つのフランス語ウェブサイトは、比較的簡単なフランス語で「ニュース」を読んだり聞いたりすることができます。

つまり、フランス語を使って情報を集めるといった、DELF試験が図っているフランス語の活用法を伸ばすことができます。二つのニュースサイトのみで、私は読みと聞き取りの能力を伸ばすことができました。

ごく一般的な単語を使いながら、ニュースを解説しているため、文章理解の中核となる語彙を強化しながら新しい語彙に出会うという、言語学習において最も基本的な方法で学習を進めることができます。

これらのニュースサイトを利用しながら、自分が知らなかった、初めて出会った単語を単語帳に書き出し、記憶していきます。ここで記憶できなくても、知らなかった単語は他のニュースで何度も出会っていくので、自然に覚えていけるでしょう。

この二つのニュースサイトは、フランス人の子供が読んでも簡単に理解できるような簡単な表現では書かれています。きちんと文章の構成が、フランス語の文章として考えられた、ちゃんとしたニュースなので、フランス的論理の展開力を身につけることもできます

覚えた単語を確認しながら、ニュース全体を音読していくと、文章を作る能力も引き上げることができます。

ニュースサイトのメリット
  • 基礎的な語彙に触れることができる
  • フランス語特有の文章構成に慣れることができる
  • 言いたいことを簡潔な表現で言い表すことができる。
DELF B1学習におすすめなウェブサイト
使い方
  1. 大まかに何を言っているのか推測しながら読む
  2. わからなかった単語を確認する
  3. 最後に音読する

「推測して読む」「単語を確認する」「音読する」という一連の流れを100セットは繰り返したと思います。

「読む」「調べる」「音読する」勉強法で、以下の能力を同時に鍛えることができます。

  • 語彙力
  • 読解力
  • 発音
  • 文章構成
  • 推測力

試験直前の対策

試験が近づくと、過去問や問題集といった「直接対策を行えるもの」を使っていきました。具体的に、問題に即した対策をおこないたかったからです。

試験直前に使用した教材
  • 参考書、問題集
  • DELFB1対策教材

残念ながら現在、DELFB1対策に使われている日本語教材はほとんど存在せず、DELF専門の教材が欲しい場合、フランス語で書かれている教材を選ばなくてはいけません。


このような教材は、文章を読んで問題を理解するという点で、そもそものフランス語レベルを求められるため、英語学習など他の言語を今までに経験したことがある人向けの方法です。

確かに、問題もその解説もフランス語だったら勉強が大変かも。。

直前対策としてお勧めしたいのが、「français avec pierre」というYouTubeチャンネルのピエールさんが発行している電子教材です。

問題集だけではなく、採点の基準なども掲載しているため、DELFB1に特化した勉強を行うことができました。

https://www.youtube.com/watch?v=nvlmO9kasBc&list=PLcoQWyFpRIxjtSHTsjYjzfdaAhtLHCsNT

ピエールさんのウェブサイトのリンクはこちら

DELF B1に特化した電子教材も販売しているから、気になる人はチェックしてみてね!

まとめ

結論
  • 基礎力は、ニュースサイトで鍛えるべし!
  • 直前対策は、対策本や、YouTubeチャンネルで学習するべし!

私は、一般的なフランス語能力を高めるために、ニュースサイトを多読、聞き取りをすることで、語彙力のコアを形成し、DELF B1試験に合格することができました。

DELF B1試験においてもっとも大事なことは、「フランス語で、文章を理解する力」を伸ばすことです!

バゲちゃん

DELF B1を獲得することで、自分に自信がついたり、新たな道を開くことができるかもしれませんよ!


私は現在、フランス語の資格をとったことを生かしてフランスの大学院に正規留学をしにきています。

フランスの大学のシステムと日本の大学のシステムの違いや、フランスでの学生活についての記事も書いているのでぜひ他の記事もご覧ください!