フランスでの散髪事情。日本ほどのクオリティはまず期待できない【フランス留学】【フランス生活】

こんにちは。バゲです。

フランスで修士学生をしている日本人留学生です。

今回お話しするのは、フランスでの散髪事情。

生きている限り髪は伸び続けるので、フランス留学、滞在中にも髪を切りに行く必要があります。

この記事では、私の体験談を交えながら、フランスの散髪事情をお伝えしていきます。

フランスの床屋・美容院事情

フランスの床屋・理容室のパターン
  • ちょっとお高めの女性向けの美容室:50%くらい
  • 安めの移民系(アラブ・アフリカ系)の床屋:40%くらい
  • ちょっと高めの男性向けの理容室:10%くらい

日本の場合美容室に行けば、男性でも女性でもある程度綺麗に髪を切ってくれますが、フランスの散髪屋はより細分化されていて、客層ごとに行くお店が違います。

フランスは特に色々な人種の人が混在しているので、髪質、ヘアスタイル、性別によって、それぞれ行くお店が分かれています。

例えば、ブロンドの長い髪を持つ女性は髪の手入れに力を入れているお店に行きますし、アフリカ系のブレイズなどを得意にしているお店もあります。

すっごく大雑把にいうと、散髪は人種ごとに行くお店がなんとなく分かれています。

私は途中からすべてを諦めました。

人種ごとにある程度、お店が分かれているフランスの散髪事情ですが、困ってしまうのは私のようなアジア系の男性の場合です。

一番マシに切ってくれるとされるのは、白人の人たちがよく行くお店なのですが、学生の私には少し高く、頻繁に行くことができません。

だからと言って、アジア系の移民を対象にしている散髪のお店もあまりなく、選択肢もありません。

結局、色々なお店を転々として、アラブ系の男性向けの床屋に行くことが多いです。

お金さえあれば、ある程度いい店に行けるんですけどね。。。

注文通りに切ってくれない

フランスの床屋の問題は、日本人の髪質、日本人の求めるヘアスタイルを理解していないことが多く、注文をしてもそもそも理解してくれないことが多いです。

例えば、頭側部は短めにグラデーションにして欲しく、頭頂部は梳くくらいにしてほしいという注文をしても、気づけばすべて短めに切られていることもしばしば。

一度、注文で「頭頂部は切らないでね!」と言ったのに、思いっきり3センチほど切られたことがありました。

注文聞いてる??!!と、疑問に思いました。

また、「髪の長さを調節して後頭部を丸く見せる」というようなテクニックをそもそも知らないことも多く、注文自体を理解してくれない、テクニックが足りないことも多いです。

写真を見せても、その通りにすることはおろか、似せて切ることすらできない・しないお店も多いです。

日本で美容室に行った後の「自分の頭」の写真を見せても、切った後には全く違う姿にされます。

とにかく雑

日本とは違い、サービスもあまり良くありません。

髪を切る前に、頭を洗ってくれるのですが、「人の頭を触ってるってわかってるよね!?ボールじゃないんだよ!?」というくらい激しく現れることもしばしば。

シャンプーの後に髪をタオルで軽く拭いてくれるのですが、乾かしが甘く、髪から水が滴り落ちます。

これはお店によるのかも。私が行くような安いお店に限った話です。

また、細部の調整にカミソリを使うこともあるのですが、カミソリの扱いも雑で、皮膚の保護クリームなどを塗ることもなく、刃をそのまま直に当ててくるお店も多いです。

怖いです。

一度、カミソリで襟足を整えられていた時に、眉間を切られ、流血したこともありました。「すみません」という一言もありませんでした。

最終的にはダサい角刈りか、マシな角刈りか。

ここまで短くなるとは、、、

最終的には、ダサい角刈りか、ある程度マシな角刈りかというような髪型になります。

基本的にいつも整髪剤をつけて整えるので、ある程度ダサくてもいいのですが、散髪直後の風呂上がりで整髪料をつけていない時の髪型のダサさに驚きます。

早くお金を稼いで、ちゃんとした美容室でマシな髪型になりたいよ。。

日本人がフランスで髪を切るには

現地の美容室である程度諦めて切る

日本人の人で髪型にあまりこだわりがないという人なら、フランス現地の美容室が妥協策かなと思います。

一番簡単に見つけることもできますし、ある程度のお金を出せば大失敗することもあまりありません。

男性だったら30ユーロ、女性だったら50ユーロくらい出せば、現地の美容室でもある程度のレベルにはしてくれると思います。

しかし、日本ほどのクオリティを出すことはまずできないので、どんな美容室に行っても「こんな髪型にしたかった!!」と感動することはまずないかなと思います。

自分で頑張って切る

費用を抑えて、ある程度マシな髪型にしたいという人は、自分で切るのもいいかなと思います。

特に男性で短髪の方はバリカンで自分で切ることができますし、女性で長髪な方はハサミで毛先を整えれば自分で整えることができます。

しかし、自分で髪を切る場合、失敗した時のリスクもかなりあるので、大失敗したくないという人は諦めて、お店に行きましょう。

男性の方でバリカンで切るつもりという人は、フランスの電圧に対応したバリカンを持っていくようにしましょう。

日本の電圧にしか対応していないバリカンはフランスでは充電することができません。

私はたまに自分のバリカンで襟足などを整えるようにしています。

ブラウンのこのバリカンは、フランスの電圧にも対応していて、コンパクトなのでおすすめです。

現地の日本人の美容師、理容師に頼む(レア)

フランスでもある程度の大都市にいる人は、たまにフランス在住の日本人の美容師の人がいることも。

特に、パリでは日本人の美容師の方が数多く活躍しているのではないでしょうか。

日本人の美容師の方なら日本人の髪質も知っていますし、求めるヘアスタイルも把握しているはず。

自分の住んでいる地域に日本人の美容師の人がいるという方はラッキーですね。

日本人の美容師の方は、少し高めの料金設定の傾向があります。

フランスでおしゃれはある程度諦めよう!!

私がお勧めする考え方は、「おしゃれ」をある程度諦めるという考え方。

フランスでは、パリのごく一部の人以外はおしゃれ、ファッションにそこまで気にしていません。

おしゃれに囚われすぎず、気楽に過ごす方法を勉強するという意味でも、髪型についてはある程度諦めて気ままに過ごす生活を習得するのが、一番の近道で節約法かもしれません。

私も日本にいた時は、髪型、ファッションにある程度気を遣っていましたが、フランスに来てからは、ある程度気にしなくなり、気楽に生きられるようになりました。