フランスでのアルバイト事情。実際の私の経験と、これから働く人へのアドバイス【体験談】

今回の記事では、フランスでのアルバイトについて書いています。

フランスに交換留学に来る方、正規留学に来る方で、フランスでアルバイトをしてみたいと考えている人におすすめの記事です。

フランスでのアルバイト・仕事

就労することができるビザを持っていれば、学生として滞在している場合でも、アルバイトをすることができます。

学生の場合就労時間に制限がありますが、学業の時間を縫ってアルバイトをし滞在中の費用の足しにすることができます。

語学留学ならともかく、交換留学や正規留学でフランスに来る場合、費用に頭を悩ませている人も多いのでは。

留学中の費用をすべてアルバイトで賄うのはかなり難しいですが、留学中の生活を少しでも充実させるためのお金を稼ぐことができます。

私のフランスでのアルバイト事情

2022年9月からフランスの大学院に来ている私がアルバイトを探し始めたのは、2023年の5月ごろからのことでした。

留学し始めて半年以上がすぎて留学生活に慣れ始めており、何か新しいことをし始めたいなと思っていた時のことでした。

さらに、円安が加速し始め資金に余裕がなくなってきている時期でもあり、アルバイトを探すことになります。

実際のアルバイト

私のフランスでのアルバイト経験
  • 日本関連イベント「ジャパンエクスポ」の単発バイト
  • リヨン市内での日本食レストランでの長期アルバイト(サーバー)

私がフランスで行ったバイトは、基本的に日本に関係したイベントや日本食レストランでのアルバイトのみです。

アルバイトを探し始めた時期は、ホテルの受付や普通のフランス人が働いているレストランでの仕事を探そうとも思いました。

しかし、私は当時のフランス語に自信がなく、普通のアルバイトを行う自信がありませんでした。また学生の期間しか行わず、目先のお金が目的だったので、わざわざどんなアルバイトをしようか頭を悩ませるなら、働き始めやすい日本食のレストランで働こうと決めました。

アルバイトを探したのは、通常の求人サイトではなく、日本人掲示板の求人から。

もともとこの掲示板は定期的に目を通しており、常に日本系の飲食店の求人があることは知っており、応募することにしました。

フランス留学中にアルバイトをするメリット

フランス語の勉強になる

当時は大学の授業を受けながら、レストランでサーバーとして働く毎日でした。

大学でフランス語で授業を受けていたとしても、レストランで働くことでフランス語の勉強になることがたくさんありました。

特に、フランスの雇用契約や社会保障について知ることができたり、働く際に必要になるフランス語を勉強するとこができました。

当時DELF B2を持っており、フランス語はある程度話せていましたが、実際に働き始めると、知らない単語がたくさん。

学校でのフランス語と実際に働く際のフランス語は全く違うことを思い知らされました。

サーバーとして働き始めると、顔見知りのお客さんができたり、何気ない会話を楽しむことができるようになります。

フランスで働き始めると逆説的に、フランスでどういうお客さんが好まれるかを知ることができ、お客さんとしてカフェなどに行くときに何気ない会話を楽しめるようになります。

日本人コミュニティが増える

日本食レストランで働くことで、日本人コミュニティに参加することができました。

特に日本食レストランで働いている人は、すでに現地に住んで長くフランス人と結婚している人も多かったです。

そのため、現地の情報に通じていて、生活のアドバイスをもらうこともできました。

特に、ビザの更新、不動産の契約の仕方、現地の危ない日本人情報など、役にたつ知識が手に入りました。

フランス留学は、生活環境、言語の違いのストレスがかかります。

どこか一つでも日本人のコミュニティに参加していると、精神的に楽になります。

フランスでのキャリアを考えられるようになる

フランスで正規留学を始めた際は、留学後は日本に戻ると考えていました。現地で自分が働く姿など考えることができなかったですし、自分が働けるとも思っていなかったからです。

しかし、どんな小さなアルバイトだとしても、現地で働く自分というイメージがつくようになります。

具体的に仕事を探すのに、どんなことをしなくてはいけないのか、どんな雇用契約を結ぶのか、被雇用者としてどんな権利があるのか、税金はどのくらい取られるのかというような「実際に働かないとわからない情報」が手に入ってきます。

さらに自分が実際に働くにあたって、どんなことをしなくてはいけないのか、どんな能力を手に入れなくてはいけないのかと向き合うことになります。

今からアルバイトを探す人へのアドバイス

「アルバイトを探している」と周りに話しておく

アルバイトを探す上で地域や時期によっては、アルバイトそのものがまず見つからないということも考えられます。

そんなアルバイトが見つからない場合は、周りの人にアルバイトを探していると話しておくと、人づてに情報が回ってくることがあります。

特に、フランスは日本以上にコネ社会。求人が公式サイトに載っていなくても、実際にコンタクトを取ってみると、求人をしていたということもあります。

バイト先の口コミ・評判をよく調べる

アルバイトが決まった、決まりそうな時でも、安心せずにバイト先の情報を調べましょう。

特に日本食レストランの場合、低賃金で日本人をこき使うように働かせるレストランも多く、勉学に支障が出るほどストレスになることも。

バイトが決まりそうな時でも安心せず、バイト先に働く前から遊びに行ったり、先に働いている人から上司の様子を探ったりして、常に注意を払うようにしましょう。

雇用契約をしっかり結ぶ

日本でのアルバイトと違い、フランスではどのような雇用でも契約をしっかり結びます。

逆に雇用契約を結ばない状態でアルバイトをしてしまうと、違法になり自分の身にも危険がおよびます。

また、雇用契約以上に働く場合、フランスでも残業となり、賃金以上のお金が支払われます。

自分の身を守り、楽しく働くためにも、雇用契約はしっかり結び、自分で把握しておくようにしましょう。