学生に優しい!フランス留学をして感じたフランスのお金のサービス。【お金】

こんにちは。バゲちゃんです。フランスで修士の文系大学院生をしています。

フランス留学に来てからはや半年が過ぎ、フランスでの生活にもなんとか慣れてきました。最初は右も左もわからず右往左往していましたが、なんとかなるもんだなと感じます。

フランスに留学に来てからいろんなことに驚く毎日ですが、その中でも驚くのは「フランスの学生への金銭的な援助」の数と方法

フランスでは学生だからこそ受けることができる経済支援や学生という身分に対する援助が日本に比べるとたくさんあります。

学生向けの支援を全て活用すると、フランスでの学生生活を金銭面で余裕を持って生活することができます。

みなさんに向けてフランスで学生生活をするとどんな援助を受けることができるのか、どんなところで驚くべき支援があるのかを紹介します。

この記事を読んでフランス留学に興味を持ってくれる人が増えてくれたらいいなと思います。

この記事のポイント
  • フランスは学費がかなり安い。
  • 学生向けの金銭的なサービスが多い。

フランスは学生に対しての援助が多い。

フランスはそもそも学生に対しての金銭的な援助が多い国だと思います。

一般的な総合大学の学費が日本と比べるとかなり安く、返済不要の奨学金を受給している学生もいるので、フランス人学生は日本人学生と比べると金銭的な援助をより多く受けているなと感じます。

日本と比べると金銭的な余裕がある学生が多く、自分の本当に勉強したいことを勉強している学生も多いなと感じます。

フランス人学生の中には、学士課程の途中で専攻分野を変更し1からまた学士課程をする学生や、社会人として働くことを延期して複数のディプロムを取る学生もいます。

フランス人の多くの学生はCrousという団体を通して奨学金を受給しており、政府からの援助を受けながらそれぞれの勉強をしています。この奨学金はお金をもらうことができるだけでなく、格安の学生寮斡旋、学食の割引などを受けるそうです。

この奨学金はほとんどの場合、日本人は応募することができませんが、奨学金以外にも外国人学生として受けれるサービスが多く存在します。

国際統計を専門にするグローバルノートによると2021年のGDPに対する公的教育の支出は、日本が世界138位で3.18%、フランスが世界43位で5.35%であり、統計的にみてもフランスは日本よりも公教育を充実させている国です。

日本と比べて学費が圧倒的に安い

私の大学のキャンパス(一部)

フランスの総合大学は、基本的に全て国立の大学です。

国立の大学なので国からの援助があり、学生は基本的に学費を払う必要がありません。基本的にタダです。

唯一、大学に払うべきお金として、「大学への登録料」という名目で、400ユーロ(6万円くらい)ほど払う必要があります。この支払いも分割して支払うことができるので、お財布への負担もあまりありません。

日本の場合は、国立大学でも最低1年で50万円ほど学費として取られることに加え、私立大学ならば100万円を超えることも。

この学費に加えて入学費などを合計すると、大学卒業での四年間に国立ならば200万円以上、私立なら500万円ほどかかる計算になります。

フランスの場合、学士は3年間なので卒業までの学費は約20万円ほどということになります。フランスに比べると日本の学費の高さが顕著に目立ちます。

私は2年間の修士課程に在籍しているので、学費としては学校に約10万円ほどしか支払っていません。お手頃!

フランスは大学の制度の改革の最中で、外国人学生の学費を引き上げる動きがあります。詳しくは大学ごとによって異なるのでフランス留学を考えている方は各々チェックしてください。

学食が安くて美味しい

フランスの大学にも学食があり、学生は一食、約4ユーロで食べることができます。

学食もフランスならではで、自分の取りたいものをとるビュッフェ形式、提供される食事もフランス料理です。

ワンプレートの学食ですが、前菜、主食、デザートとコース仕立てに食べることができるのがとっても嬉しいです。

詳しくは、フランスの学食について書いたこちらのページをご覧ください。

学割が使える施設が多く、割引率も高い

フランスは学割が使える範囲が、日本よりも広く割引率も高いです。

鉄道、バスの定期購入、美術館や博物館のような文化施設はもちろんのことですが、レストラン、美容室、洋服屋などでも学生証の提示で割引を受けることができます。

例えばレストランでは学生証を見せると通常のメニューから20%ほど安い学生メニューを頼むことができたり、美容院での割引もあります。

文化施設によっては、入場が無料になるところも少なくないので、留学生活中はかなり助かります。

学生証で無料になる美術館
  • ルーブル美術館
  • オルセー美術館
  • リヨン美術館
  • etc

フランスで学割を受けるためには、「フランスの学生証」を持っていることが条件だったりするから、日本の学生の人が旅行に来て学割を使えなくてもがっかりしないでね。

普通では考えられないことも、留学中は享受できる!

住宅の補助が受けられる。

フランスには収入が一定以下の人のために、家賃の一定の割合を国が支払ってくれる制度があります。

そのお金を住宅補助金(APL)というのですが、フランスに長期学生ビザで来る外国人学生は、その援助を受けることができます。

具体的には住居のタイプによるのですが、あらかじめ登録すると毎月、家賃の20%ほどの金額が登録した銀行口座に振り込まれます。

私は現在、月485ユーロ(約6万円)の物件でシェアハウスをしているのですが、家賃の約3割、159ユーロ(約2万円)が毎月口座に住宅補助として振り込まれます。

フランスで生活する学生にとっては、とってもありがたいサービスだなと思います。

フランスの国民保険が使える。

フランスに留学しに来る学生は、無料でフランスの保険制度に登録できます。

アメリカなどに留学する時には、学生自身が企業の海外留学保険などに登録しなくてはいけないので、保険も留学の費用として考えなくてはいけません。

しかし、フランスの場合は、他のフランス人が加入している国が運営している国民保険に留学生も加入することができ、日本と同じように基本3割負担で病院を受診することができます。

私はコンタクトを利用しているのですが、コンタクトも保険適用で購入することができ、お手頃にコンタクト生活を送っています。

現地で学生ビザで働くことができる。

フランスでは学生ビザを持っていれば働くこともできます。週に働ける時間には制限があるのですが、学生生活の足しにすることができます。

フランスの最低時給は、現在約11ユーロで日本円では約1500円。そもそもフランスは日本と比べて物価が高いので「時給高い!!」とはなりませんが、それでもありがたいです。

私はまだ現地で働く経験をしたことがないのですが、知り合いの日本人学生は現地の日本食レストランでアルバイトをして、留学生活の足しにしています。

現地で働く際にはきちんと自分のビザで働けるかどうか確認してから、働くようにしましょう。労働できないビザで働くと違法就労になり、フランスでの生活に支障をきたす場合があります。

まとめ:フランス留学はいいぞ。

フランスは学生に優しい国です。日本人学生にとってはフランスの学生への援助を上手く使えば、フランスでの金銭的な心配を減らすことができるでしょう。

フランスへの大学に興味が湧いた方は、ぜひフランス留学を支援している政府組織であるキャンパスフランスのサイトを参考にしてみてください。

実際に私もフランス留学を考え始じめた時にキャンパスフランスさんには特にお世話になりました。

このブログでは、実際にフランスで留学生活をしている筆者自身の経験をもとに、フランスについて、留学について、旅行について書いています。

興味が分かれた方は、他の記事もぜひ読んでみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。