【日本と違う!!】フランス人学生の授業スタイル。紙のノートは使わずに○○が必需品!?

こんにちは。バゲちゃんです。フランス、リヨンの大学で修士課程の文系大学院生をしています。

フランスの大学に正規登録して授業を受け始めてから、約二ヶ月が経過しました。フランス語の勉強をしながら、大学の授業の勉強もしなくてはいけないので、かなり大変です。留学生向けの文章作成を教えるサービスに頼りながらなんとか必死に食らいついて行っています。

本格的にフランスでの授業を受け始めてから二ヶ月ほど経過しましたが、

フランスの大学生の授業の受け方って日本の大学生と違うなあ。。

と思うようなことが結構たくさんありました。

実際に授業を受けてみて感じた、「フランスの大学生と日本の大学生の授業の受け方の違い」をこのコラムではみなさんに紹介していこうと思います。

この記事を読むと、「国が違うと授業の受け方、勉強の仕方も結構違うんだなあ」と思ってくれると思います。

今回の記事では、自分の思ったことを率直に書いているので気楽に最後まで読んでみてください!

超要約:フランス人大学生の授業スタイル
  • 授業のノートはパソコン。
  • 先生の言ったことを、一言一句ノートに打ち込む。
  • 授業が終わったら即解散。友達と話したりはあまりしない。

授業ノートはパソコンでワードに書き込む。

まずフランス人学生の授業の準備は、机に座ってパソコンを開くことから始まります。

生徒によってパソコンの種類はまちまちですが、ほとんどの生徒は授業をパソコンに打ち込んでいくことでノートを取ります。

私の通っている授業は一コマが2時間あるので、パソコンの充電をするために、クラスのコンセントから自分のパソコンに充電しながら授業を受けるということもあります。

大学も生徒向けのサービスとしてマイクロソフトオフィスへのアクセスを与えているので、生徒も多いに活用している様子です。

紙のノートを使っている学生もいるけど、9割以上の学生はパソコンでノートを取っているよ。

パソコンでノートをとるフランス人学生にたいして、日本では大学生は、自分で用意したキャンパスノートにメモを取っていく。

もしくは、教授があらかじめ用意したレジュメに自分で書き込んでいくというスタイルでノートを取るということが多いのではないでしょうか。

教授の渡すレジュメに重要な情報が乗っていることもあって、授業の内容をほとんど書き取らなくてもいいというような授業もありました。


私が日本で大学の学部を終わらせたときは、ほとんどの学生は紙のノートを使っていました。

もしくは、そもそもノートを取らずにテストのギリギリで他の人のノートをたかる人もいましたね。笑

また、授業のノートをデータで保管するため、学生間でのノートの共有も簡単に行われていてます。

授業を受けていても、頻繁に「先週のノート、Googleドライブで送ってくれないか?」というような会話を耳にします。紙のノートを取ってコピーするよりも遥かに簡単に共有することができるのはかなり便利だなと思います。

私の専攻では専攻全員が登録しているグループチャットがあり、その中でノートの共有、授業内容の確認が行われています。

先生の発言は全てノートに打ち込む。

フランス人の生徒はノートをパソコンで取りますが、ノートの取り方自体もなかなか独特です。

フランス式のノートの取り方は、「教授の発言をほぼ全てそのままノートに打ち込んでいく」という特徴があります。

言葉の通り、そのまま教授の発言を書き取っていくので、一回の授業でかなりの量のノートを取らなくてはいけません。

逆にいうと、ノートを見返すことで授業の内容をそっくりそのまま思い出すことができるようなノートを作成することを目的にしていると言えます。

教授が何か喋りだすと学生が一斉にパソコンにカタカタ打ち込みので、結構うるさいです。特に明らかに重要なことを言っているときは、フランス人学生もノートに熱が入り、かなりの騒音になります。

私はまだフランス語が完璧でないので、教授の声を聞き取りづらくなるのを避けるため、なるべく最前列に座るようにしています。(ちなみに教授はマイクは使いません)

日本のノートの取り方は、教授の発言の中からキーワードを書き出したり、興味深いことを自分なりに編集しながらノートを取るのが一般的です。

私も中学生、高校生、大学生としてたくさんのノートを取ってきました。日本には「ノート術」のような「いかに自分のスタイルでわかりやすくノートを取るか、ノートを編集するか」ということが重視されていると感じます。

私はパソコンにフランス語で打ち込むことに慣れておらず、日本式のノートの撮り方に慣れているので、紙のノートをわざわざ買って書き込んでいます。

しかし、パソコンでノートを取る場合に比べて書き込むことのできる情報の量が少なくなるので、徐々にフランス語でパソコンに打ち込む練習をしないとなあと思っています。

「なぜフランス人学生が教授の発言を全て書き込もうとするのか」という疑問が浮かぶと思います。私も最初はなぜそんなに必死に全ての情報を書き込もうとするのかという疑問を持ちました。

その理由は「フランス式のテスト」の仕方に理由があると考えています。

フランスの大学の試験には様々な種類がありますが、ここでは「ディセルタシオン」というフランス式小論文について取り上げます。

この小論文で重視されるのは、論理性。自分の言いたいことを論拠を元に順序立てて組み立て築必要があります。

自分の主張の根拠となるものをたくさん自分の中に用意してからテストにおどむ必要があります。その引用、参照をしっかりと小論文内に書き込むために、教授の発言を全て書き込み、授業の中で紹介された書物、作品、論理などの内容に加えて、その作者、作品名、年代などもきちんと書き込まなくてはいけないため、授業ノートをきちんと取る必要があります。

ディセルタシオンについては、後々ブログでまた紹介させていただきます。

私はまだフランス人学生のような「全ての情報が書き込まれたノート」を取ることができないので、授業内で紹介された書物の作品名だけをとりあえずチェックしておいて授業後にその内容を書き写しています。

授業が終わったら即解散。

フランス人の学生は、授業が終わったら即解散します。

解散した後は自分の家に帰ったり、大学外の友達と会ったり、図書館で勉強をしたり、他の授業に行ったりしている様子です。

その理由としてヨーロッパ特有の個人主義の考え方が大きいかなと思います。

私生活と勉強、仕事をきっちりとわけ、授業、仕事が終われば、即スイッチを切り替えて自分の時間を楽しむという考え方があるように感じます。

「そもそも大学で友達を作ったりする必要はあまりない」と考えている人も多いのかなと思います。

私の所属している大学は、リヨンのほぼ真ん中に位置しているため、建物を出るとすぐに普通の街が広がっています。

また日本とは異なり、学生寮や学生向けのレジデンスが街の中に位置しているので、大学から徒歩数分で自分の家に着いてしまうという学生も多く「わざわざ大学まで来たからちょっと友達と遊んで帰るか」というような考え方もないようです。

さらに私の大学だけかもしれませんが、フランスの大学は授業と授業の間の休み時間が全くありません。12時に2時間目が終わって、そのまま12時に3時間目が始まるというようなイメージです。

校舎が入り組んでいる場合は、クラスの移動を早くしないと間に合わないので、授業後にそもそも誰かと話すというような状況ではないのだと思います。

いろんな理由があると思うけど、授業は授業、自分は自分って切り替えてる人が多いんだと思うよ。

まとめ
  • フランスの大学生の必需品はパソコン。
  • 先生の言ったことを、全て打ち込んでいく
  • 授業が終わったら即解散。

ちなみにですが、もしフランスへの留学を考えている方がいらっしゃれば、フランスの大学で必需品なるパソコンは日本から持っていくことを強くお勧めします。

そもそもフランスは、日本で一般的に発売されているキーボードとは異なるキーボードを使用しているので日本のキーボードに慣れている場合はかなり打ちにくいです。私自身、大学のパソコンを利用しなくてはいけないとき、かなり苦戦しています。

パソコンの値段はフランスも日本もそんなに変わらないので日本から持っていける人は日本の使い慣れたキーボードのパソコンを持っていくようにしましょう。


この記事を書いた人
バゲちゃん

キーワード:美術、フランス、リヨン、留学生、カフェ、旅行、バックパック

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