フランスの新幹線、TGVってどんな感じ?実際に乗ったらかなり快適。【一等席】【フランスコラム】

こんにちは。バゲちゃんです。フランスのリヨンという都市で大学院生しています。

慣れないフランスでの生活で苦戦しながらなんとか、授業と私生活の両立を目指して頑張っています。

そんなフランスでの学校生活で溜まったプチストレスを発散しに、2022年10月にリヨンからパリに一泊二日で旅行に行ってきました。

幸いなことにリヨンからパリへは直通の新幹線(TGV)が運用されているので、席に座っているだけで楽々とパリに行くことができました。

フランスの新幹線は、『TGV(Train à Grande Vitesse)』と呼ばれています。直訳すると、「めちゃはや電車」みたいな感じです。全体的に日本の新幹線よりもチケットは安めです。

今までにヨーロッパを旅行したことはあったのですが、全てバスでの移動だったので、今回の旅行で初めてTGVを使用しました。

そんな私の初めてのTGV体験を、この記事では写真とともにご紹介していきます。記事の中には、お得な値段でTGVに乗る方法も載せているので、最後までぜひご覧ください。

超要約
  • TGVでの移動はかなり快適。
  • 二等、一等のようなクラスのよって設備が異なる。
  • TGVは中でWiFiが使える!

チケット予約は、ウェブ、アプリでらくらく!

TGVの予約には、運用している「SNSF」という会社の「SNSF connect」というウェブサイト、もしくは公式のアプリから予約を行います。

ウェブサイトではフランス語の他に英語での予約もできるので、フランス語がわからない方でもサクサク予約を進めることができます。

ウェブサイト、アプリ内でクレジット決済もすることができるので、券売機などで支払いをわざわざする必要もなく非常に楽でした。

TGVの料金は、予約する日付、乗る日付などで料金が変化します。

週末、バカンスのような人気がある旅程では料金が高め、平日、早朝などは安めです。

早めに予約するとその分安くチケットを買うことができるので、お得に移動できちゃいます。

キャンセル料金もかからないので、とりあえずTGVを押さえておいて旅程は後から考えるという使い方もできます。

リヨン〜パリの往復の料金。(私の場合)

私がパリ旅行を決めたのは旅行の直前だったので、早めに予約するよりも少し割高になってしまいました。

突発的に旅行を決めたので仕方がないことなのですが、もう少し早めに行動しておけばよかったとすこし後悔しています。。

しかし、TGVには、年齢や利用頻度に応じた割引を受けることができるサブスクサービスがあります。そのサービスでは、登録料として最初に一定のお金を支払うと、一年間割安の料金でTGVに乗ることができます。

今回の旅行では、このサービスを利用してTGV料金の20%ほど抑えることができました。TGVの年齢割引に関しては、公式ウェブサイトをご覧ください。

この割引もあってか、2等車と1等車の値段が5ユーロほどしか変わらなかったので、1等車を選択しました。

リヨン〜パリの往復のTGV料金
  • リヨン〜パリ:44ユーロ(一等車)≒6000円
  • パリ〜リヨン:49ユーロ(一等車)≒6500円
筆者

リヨン〜パリの移動時間は約2時間!

東京〜大阪の移動も同じくらいだから、年齢割引がない新幹線に比べると、TGVはかなりお得だね。

実際にTGVに乗ってみるとこんな感じ。

一度決済を行なってしまえば、TGVに乗り込むのは結構簡単でした。

プラットホームが開放されるまでは、駅の待合室やベンチで待つことになります。

TGV駅に限らずですが、ヨーロッパの公共交通機関には物乞いやスリがいるので少し緊張しながら改札の開放を待ちました。

改札が開くと、チケットに付属されているQRコードを駅員さんに見せて改札に入ります。

駅によっては改札がなく、自分で切符に打刻する必要がある場合もあるみたいですが、今回の私のTGVでは人による検札がありました。

多くの人が乗り込むのにもかかわらず、検札員がそんなにいなかったので、改札には人混みができていました。フランス人は日本人に比べてあまり列を作って並ぶということをしないので、改札前は人が入り乱れていてカオスでした。

改札が開放されたらなるべく早めに向かうようにしたほうがいいかなと思います。

乗り込んだTGVは10両以上あったので、自分の場所を探すのにも一苦労しました。

特にパリからリヨンに戻る際は、改札が端っこのほうにあったので、自分の席を探すためにかなりの距離を歩かなければいけませんでした。

TGVの一等車に乗車!

1等車に乗り込んでみて初めに驚いたのは、その広さ。足を前に楽々広げることができます。

横幅もかなり広いので、大柄な男性でも余裕を持って座ることができます。

席はリクライニング機能付き。座席と座席を囲むボックスが独立しているので、リクライニングしても後ろの席に迷惑をかけることはありません。

また、読書等も備え付けられているので、手元を照らすこともできます。

席にはUSBと電源タップがついているので充電しながら移動することもできます。

旅行中は写真を撮ったりSNSを使ったりすることが多いと思うので、充電の心配をしなくていいのは安心ですよね。

TGVのシートには、向かい合って座ることのできる席もあります。予約の際に座席をしていることができるので、お友達を旅行したいという場合はボックス席を取ると、楽しく移動することができると思います。

フランスは基本的に平坦なのでトンネルに入ったり出たりすることもなく車窓からの景色を楽しむことができます。

移動中は牛が放牧されいる農場や畑が見えて、「フランスって本当に農業、畜産大国なんだなあ」と感じることができました。

一等席だと変な人も乗ってこないのでかなりリラックスして乗車することができました。うつらうつらしながら乗っているとあっという間に2時間の移動が終わってしました。

全く疲れも体に残っておらず、TGV下車後も活発に移動することができました。

リヨン〜パリの移動は、値段はバスの方が安かったけれど、バスは疲労がすごくたまる。。

目的地に到着後、活発に動きたいならTGVでの移動がオススメ!

【重要】TGVに乗るときの注意点

駅はスリ、犯罪が多い。日本人は狙われやすいので気をつけて。

TGVの駅に限ったことではないのですが、ヨーロッパの公共交通は日本と比べるとスリ、ひったくりなどの犯罪が多いです。

特に、犯罪に対して警戒心もなく、旅行にブランド物を身につけてくることも多い旅行慣れしていない日本人の方はTGVを利用する際は気をつけませしょう。

公共の場所で気をつけること
  • 手荷物から目を離さない。
  • お財布を取り出すときは、周りに気をつける
  • 口の開いたタイプのカバンは持ってこない。
  • 眠くても絶対に寝ない。
  • 財布、スマホを後ろポケットに入れない。
  • パスポートなどの貴重品はトラベルポーチなどに入れて服の中に隠す。


TGVのWiFi、USB充電を信用しない

TGVの1等車の中にはありがたいことに、USB充電とWiFiが備え付けられています。

しかし、私は帰りのTGVではUSB充電が機能しておらず、充電することができませんでした。

一日中観光をした後のことでスマホの充電もあまり残っていなかったので、帰り道はハラハラしながら帰らなくてはいけませんでした。


また、車両内には無料のWiFiが飛んでいたのですが、電波があまり強くなく、地図のようなデータが大きいものの通信にはかなりの時間がかかりました。

移動中も快適にWiFiを楽しみたいという方は、ご自身でWiFiを持っていくのが良いかと思います。


まとめ

TGVに乗る際のアドバイス
  • 早めの予約を心がけよう
  • 割引を使うとより安く旅行できる
  • 1等車は席が広々快適
  • 駅では犯罪に気をつけよう
  • TGVの設備は100パーセント信頼はできない
この記事を書いた人
バゲちゃん

キーワード:美術、フランス、リヨン、留学生、カフェ、旅行、バックパック

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