フランス語試験「DALF C1」の試験対策まとめ。私はこうして合格しました。【体験記】

この記事では、「これからDALF C1試験を受けようと思っている人」に向けて実際に試験に合格した私が「どのように対策」をしたのか、紹介しています。

こんにちは。バゲと申します。フランス語学習者です。

2023年11月にフランス語の試験であるDALF C1を受験しまして、無事合格することができました。

聴解20点、読解15.5点、文書作成10.5点、口頭試験17点で、合計63点での合格でした

詳しくは、私の具体的な試験のテーマや、合計得点について詳しく書いた記事をご覧ください

さて、この記事ではDALF C1に合格したフランス語学習者の私が、自分の実際の学習の経験をもとに、「こうすればもっと良かったな」「ここが良かった!」というような具体的な反省点・良かった点を踏まえて、皆さんに紹介して行きます。

これから、DALF C1を受けようとしている人にとって、有益な記事に似合っているので、ぜひ最後までご覧下さい。数分で読み終わる記事になっています。

DALF C1の試験

この記事に辿り着いている方は、もうすでにある程度フランス語についての知識がある人だと思います。DALF試験についての詳しい説明はここでは省かせていただきます。

基本的にDALF C1試験は、他のDELF試験と同様に100点満点のテストで「合計50点」取ることで合格することができます。

カテゴリーとして読解、聴解、文書作成、面接試験の4つのカテゴリーがあり、各カテゴリーが25点分の配分があります。

また、各カテゴリーでどれか一つでも5点以下を取ってしまうと、足切りという形で他のカテゴリーでいい成績を残していても「不合格」とされます。

DELF B2との違い

  • 試験時間が長い
  • 一つ一つの設問が長い

まず、DELF B2試験と比較すると、DALF C1試験は試験の時間がかなり長くなります。

特に、文章作成の時間が60分から150分に大幅に伸びることで、問題の難易度もグッと上がり集中力も切れがちになってしまいます。

読解聴解文章作成面接試験(面接準備)
DELF B260分30分60分20分30分
DALF C150分40分150分30分60分

DELF B2の試験時間が「合計2時間20分」。

DALF C1の試験時間は「合計5時間30分」。

なんと2倍以上の時間になっています。

通常の勉強に加えて、いかに集中力を保つのかということが重要な試験になります。

DALF C1の具体的な試験対策

ここからは、具体的にどんな対策をしたのかをご紹介します。

読解・聴解の対策

対策のポイント

精読ではなく、予測読み、大まか読みを心がける

DELF試験を受けたことがある方はわかるかもしれません。

DELF・DALF試験の読解・聴解試験では、設問の8割が理解できたら問題を解くことができるものばかりです。

設問の一言一句を理解する必要はなく、設問全体として「こういうこと言っているんだろうな」という想像を立てることができたら、それで大丈夫です。

DALF試験の対策として、「速読」「斜め読み」「流し聞き」の訓練を取り入れました。

なるべくささっと全体の中身を掴もうとする訓練をすることで、効率的に学習を深めることができました。

具体的にやったこと
  • フランス語の新聞・ニュースを斜め読みする。
  • フランス語のラジオ・ポッドキャストを聞く。
  • わからなかった単語を調べて、「重要なボキャブラリー」を覚える。

読解の対策にはフランス語のニュース「Le monde」、聴解の対策にはポッドキャストの「inner french」がおすすめです。

DALF C1の読解、聴解対策はとにかく多読、多聴が重要だと思います。

色々なフランス語に触れている中で、「これは覚えておかなきゃ!」というようなボキャブラリーに出会ったときは、覚えるようにするようにしました。

重要なことは、「毎日」フランス語の文章に触れ続けることです。

とにかくフランス語に慣れ続ける練習をしましょう。

文章作成・面接の対策

対策のポイント

あらかじめ決まっている「型」を覚える

「フランス語にどれくらい慣れているか」が重要な読解、聴解試験とは異なり、文書作成・面接は、特別な対策が必要です。

文書作成・面接は、フランス語特有の文章の構成の「型」にちゃんと乗っ取り、従う必要があります。

フランス式の方に乗っ取らないと、「説得力がない」と判断され、うまく得点を取ることができなくなってしまいます。

文章作成・面接の試験では、文法的な知識、ボキャブラリーに加えて、「説得力のある文章かどうか」ということも、採点の基準になっています。

典型的なフランス語の文章の構成(ディセルタシオン)
  • イントロダクション
    • 問題の要約・分析
    • 問題提起
    • 構成のアナウンス
  • 第一パラグラフ:テーゼ(1つ目の意見)
  • 第二パラグラフ:アンチテーゼ(1つ目の意見に反する意見)
  • 第三パラグラフ:サンテーゼ(テーゼとアンチテーゼを踏まえた統合的意見)
  • コンクルージョン

特に第三パラグラフの「サンテーゼ」が日本人には馴染みがなく、かなり厄介です。

第一パラグラフと第二パラグラフで相反する意見を言った後に、サンテーゼという形でまとめあげなければいけませんん。

この方式の書き方は、日本式、アメリカ式の文章の書き方とは全く異なるので、あらかじめ準備しないと全く書くことができません。

私はフランスの大学院に通っているので、DALF C1対策に加えて、通常の大学の試験の対策のために、フランス式の文章の書き方の勉強をしていますが、いまだに習得できていません。

具体的にやったこと
  • 参考書・YouTubeで「DALF C1の面接、文章作成対策」を勉強する。
  • 実際にフランス人の知り合いに掘削をお願いする。

まず、YouTubeや参考書で、フランス色の文章作成の方法を勉強しました。

特に、DALF C1の対策のために作られているものがおすすめで、効率よく対策することができました。

実際に私が活用したのは、以下の YouTubeのビデオでした。

ビデオなどで、一度フランス式の文章構成を勉強したら、あとは実践あるのみでした。

試験の形式に則って自分自身で文章を作ってみたり、独り言をぶつぶつ話しながら、面接の模擬対策をしました。

文章作成は150分、面接は30分もあります。

自分が思っているよりもはるかに多く、「自分が思っている2倍くらい多く」文章作成をしなければいけないことを覚えておかなければいけません。

試験の三週間前から、本格的に参考書・過去問に取り組む

試験が近づいてくると、実際に参考書を手に、実際の形式に近い問題を解いて行きました。

どの参考書もよくできていると思うので、そんなに差はないと思うので、どんなものを買ってもそんなに違いはないかと思います。

私はこの参考書を使って勉強しました。

問題の難易度的には「実際のテストより少しむずかしい」くらいの難易度で、テスト対策に最適の参考書だったと思います。

この参考書の問題を実際の試験時間に則って1周しました。


これから受ける人へのアドバイス

  • 聴解・読解は「どれだけフランス語に触れているか」が重要の勝負。
  • 文章作成・面接は、フランス式の「型」をしっかり認識してからちゃんと対策する。
  • 試験時間が長いので、集中力を切らさないようにする

オススメの勉強スケジュール

読解・聴解文章作成・面接
試験を受けると決めた時フランス語学習の習慣化を目指すフランス式の型を覚える
〜試験三週間前新聞・ポッドキャストを読む・聞く実践してみる
試験三週間前〜参考書に挑む参考書に挑む


この記事では、DALF C1に合格した私が、実際にどのように対策したかを紹介させていただきました。

この経験がこれから試験を受けようと思っている人の役に立つことを祈っています。

試験頑張ってください!