フランス留学中、一番助けられたおとも、翻訳アプリ「DeepL」【フランス留学】【体験談】

こんにちは。バゲと申します。

2022年から2年間、フランスのリヨンで美術史という分野の修士学生をしています。

今回はフランス留学中、一番助けられた留学のおともを紹介しようかと思います。

私の留学を一番支えてくれたのは、ズバリ、翻訳アプリの「DeepL」です。

翻訳の精度がすごい「DeepL」

フランスに渡航して色々な翻訳アプリを使いましたが、今のところ精度が一番高く、ちゃんと翻訳してくれるのは「DeepL」しかないかなと感じています。

日本語の細かな尊敬表現も綺麗にフランス語に訳してくれます。

また、フランス語にしかない単語、日本語にしかない単語(宗教関連の言葉など)も綺麗に説明をふまえて翻訳してくれます。

また、有料会員になると、PDFファイルをそのまま翻訳してくれるというような機能もあります。

他の翻訳アプリでは弱い、専門用語もきちんとカバーしてくれるので、留学中、一番頼りにしていました。

DeepLのリンク

お世話になりました!DeepL様!

わかってますよ。。本当は、ちゃんと自分で読んで書かなくちゃいけないことなんて。。

でも、時間と体力と私の能力的に、すべて自分の力ではダメだったんです・・。

私はフランスの文系の修士課程にダイレクトに編入したので、フランス語もままならない状態で専門性の高い授業を受けることになりました。

授業で使う資料もかなり読み応えがあり、抽象的な表現も多く出てきます。

読まなければいけない文章の中には、ネイティブのフランス人学生ですら、理解するのに時間がかかる文章がたくさん課題として渡されました。

私の勉強している美術史は、分野上、どうしても哲学に近い用語、表現もたくさんでてくるので、正直、当時の私のフランス語レベルでは太刀打ちできませんでした。

ただでさえ、海外の生活に慣れていなかった私は、すべてを諦め、文明利器を使い倒そう!と決意し、エネルギーの消耗をできるだけ少なくすることにしました。

読めない文章があったら、とにかくぶっ込む。

特に修士課程に入って1年目の自分は、長い文章が出てきた瞬間に、反射的にDeepLに、コピーアンドペーストをして日本語に訳していました。

DeepLが数秒で翻訳してくれるので、その翻訳された日本語をざっと読み、重要そうな箇所をフランス語で読み返すというような使い方をしていました。

難しそうな文章が出てきた瞬間に反射的に翻訳することに最初は罪悪感を抱えていました。

しかし、他の自分の周りの正規留学生も同じように「DeepLを使って母国語に文章を訳している」という話を聞き、罪悪感も無くなりました。

「完璧に自分の力で頑張る」という考え方から「DeepLを使ってもいいから最低限のレベルをまずクリアする」という考え方にシフト。

途中から、「語学の勉強は自力」でして、「大学院の勉強はDeepLに頼る」というようにキッパリと考えを分けるようになっていきました。

この考え方は、本当はダメだと思いつつも、しょうがないと割り切っていました。

留学の予算的に留年はできなかったので、「とにかく終わらせる」ということをまず考えていました。

レポートも日本語で書いて、仏語に翻訳する。

DeepLはフランス語から日本語に訳すのも上手ですが、日本語からフランス語に訳すのも上手。

ある程度の文章なら、DeepLでも綺麗にフランス語の文章に直してくれます。

実際に、私も授業の一環でレポートの提出を求められた際、DeepLで翻訳したものを使っていました。

自分のいた大学院ではレポートの枚数が最低10枚以上はあり、すべてに時間を費やすことはできなかったからです。

特に最終課題の修士論文を書く際は、DeepLの翻訳にとても助けられました。。

使う時の注意点

フランス語に訳した後に「絶対に」自分で読み直す。

DeepLは精度が高い翻訳をしてくれますが、たまに致命的なミスをしていることもあります。

DeepLのよくあるミス
  • 代名詞の性の間違え。(例:田中武さんが、Elle(女性)になっている)
  • 同じ表現が繰り返される。特に「つまり」「そのため」のような文章の結合をする言葉は同じ表現が使われるので不自然
  • 全く同じ文章が繰り返されている

DeepLも意外とミスが多いので、フランス語に訳した後も、「必ず」自分の目で改めて読み直す必要があります。

逆にDeepLの書いた文章が正しいかどうか判断できるかどうかわかるくらいのフランス語を元から持っていなる必要があります。

自分で校正できるレベルのフランス語は必須!

DeepLを使う時と使わない時で、きっちりと分ける。

DeepLの便利さに気がつくと、途中からなんでもDeepLを使いたくなりますが、絶対にNG。

私生活でもなんでもフランス語を翻訳していると、フランス語が伸びなくなってしまいます。

学校では使っていいけど、私生活では使わないようにする!というようなルールが絶対に必要です。

とはいえ私も、私生活で困ったらDeepLに頼りがち。。この癖は治さないといけないですね。。

とはいえ、行政系の文章は、DeepLなどに翻訳にかけてからきちんと日本語で理解する方がおすすめです。

翻訳すべき文章
  • 行政の文書
  • 銀行関係の文書
  • 賃貸関係の文書
  • etc

DeepLとは別に、きちんとフランス語の勉強をする。

DeepLは便利ですが、DeepLだけではフランス語を習得することはできません。

DeepLに頼れない場面
  • フランス語で「会話」しなければいけない時
  • 筆記テストを行うとき
  • フランス語の試験を受ける時

DeepLに頼りすぎていると、まず会話でフランス語を話すことができなくなってきます。

また、インターネット接続が許されていないテストの際も、自分の実力で筆記を行う必要があるので、自分で書く力を伸ばす必要もあります。

DeepLは便利だけど、留学中頼りすぎないようにしようね。