- 英語を今勉強しているけど、フランス語にも興味がある。
- 英語とフランス語って同時に勉強できるの?
- 英語も好きだし、フランス語も好き!
この記事はそんな方向けに書いています!
こんにちは。バゲちゃんです。
「いつかは、外国語を話せるようになってみたい。」「英語だけじゃなく、フランス語などの他の言語を話せるようになっていたい。」そう考えている方も、多いのではないのでしょうか。
とはいえ、二つの言語を同時に勉強したり、片方が中途半端な状態で他の言語を学習しても大丈夫なの?と、疑問に思ってしまうのももっともなことです。
当記事では、英語とフランス語の比較と、英語とフランス語を学習するメリットをご紹介していきます。
英語とフランス語を同時に学習することで、より効率的に言語を習得できます!
英語とフランス語の成り立ち
英語とフランス語は、どちらもヨーロッパで形成され長らく話されていた言語ですが、源流をたどると、その原型になった言語は全く別のもの。
英語はゲルマン語族と言う語族に属していますが、フランスはロマンス語族という語族に属しています。
語族といっても、イメージがつきづらいかもしれませんが、要は家族のようなもの。にているけど、同一のものではないということです。
英語は、5世紀ごろに北欧からイングランド地方に進出してきたゲルマン民族が話していた言語であり、古英語、中英語とステップを踏みながら現在の形になりました。
対して、フランス語は、紀元前に成立したラテン語を祖先としてもち、現在使われている形には17世紀ごろになったとされています。
日本人にとってみると、「英語」も「フランス語」も同じヨーロッパ言語ですが、そもそも成り立ちが異なり、全く異なる言語です。
例えば、同じロマンス語族であるイタリア語とフランス語は非常に似通っており、イタリア語話者はフランス語で表記されている文章の6割から7割を理解することができると言われています。
とはいえ、英語もフランス語もアルファベット(アルファベ)を用いて、表記することができる言語であり、日本人からしてみると、非常に通っている言語であるといえます。
どちらも、基本的には「A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z」で表記を行います。
フランス語では、このアルファベットに、「é」や「î」の上についている小さな虫ようなアクセント(アクサン)をつけて表記の幅を出しますが、基本的な表記には英語と同様に、26文字の記号を使って表記を行います。
さらに、英語とフランス語は、もともと話されていた国が非常に近いことから、流入語と言う形で多くの語彙がお互いの言語の中に組み込まれました。
例えば、最近では、「cool」と言う「かっこいい」「おしゃれな」と言う意味の英語の単語がありますが、フランス語にもその語彙が流入して、同様に「かっこいい」「おしゃれな」と言う意味の形容詞になっています。
この事態を重くみたフランスは1994年に「トゥーボン法」と呼ばれる言語保護に関する法律を通そうとしました。このエピソードは、英語とフランス語の馴染みやすく、国家による対策が必要とされるほど混じりやすいものだと言うことを端的に表しているといえます。
法律まで作って、言語を保護しようとしたと言うことは、それだけの勢いで英語のような他の言語が流入しようとしてきたってこと。違う言語とはいえど、お互いに親和性があるんだね!
英語とフランス語の類似点
ここからは、英語とフランス語の具体的な類似点をみていきましょう。
文法
英語とフランス語の文法は非常に似通っています。基本的な形は、この通り。
主語 述語 目的後(補語)
例えば、「彼は優しい」と表記したい場合、以下のようになります。
英語:He is gentle.
フランス語:Il est gentil.
他に、「私は一つのりんごを食べました」と表記する場合は、以下のようになります。
英語:He ate un apple.
フランス語:Il a mangé une pomme.
もちろん、フランス語には名詞に性別があったり、否定の際に「ne」と「pas」で動詞を挟むなど、英語とは異なる部分が多くありますが、基本的な語順は英語と共通しています。
語彙
英語とフランス語は歴史的に多く、流入語が交換されたため、語彙でも共通している単語が多く存在します。
中には、全く同じ形で同じ意味を持つ単語も存在し、一つの単語を学習するだけで、英語でもフランス語でも活用することができます。
例としては、以下のような感じ。
動詞
日本語 | 英語 | フランス語 |
---|---|---|
到着する | arrive | arriver |
を終える | finish | finir |
を攻撃する | attack | attaquer |
名詞
日本語 | 英語 | フランス語 |
---|---|---|
机 | table | table |
冷蔵庫 | refrigerator | réfrigérateur |
フェミニズム | feminism | feminisme |
形容詞
日本語 | 英語 | フランス語 |
---|---|---|
明るい | clear | claire |
恐ろしい | terrible | terrible |
興味深い | interesting | intéressant |
形が似ていたり一緒だとしても、意味が全く異なる場合や、形が全く異なる場合もあるので注意が必要です。例えば、「孤独」を意味する英語の「isolation」は、フランス語で「絶縁」や「断熱」を意味します。
英語とフランス語を同時に学ぶと、こんなメリットが!
ここからは、英語とフランス語を同時、もしくは並行しながら学習していくメリットをみていきましょう。
- 片方の知識がもう片方の知識を埋めてくれる
- 言語学習コミュニティに参加しやすくなる
- 飽きてしまった時に、もう一つの言語に触れてリフレッシュすることができる
片方の知識がもう片方の知識を埋めてくれる
ひとつめのメリットとして、英語で学んだ知識がフランス語の学習で活かせたり、フランス語の学習で得た知識を英語学習に活用できたりすることです。
上記で示した通り、語彙が共通していることにより、直接的に学習を効率的に行うことができます。
それに加えて、それぞれの言語の学習ツールの検索に、もう一つの言語を活用することができます。
具体的にどのようなことかというと、例えばフランス語で知らない単語があったときに「日本語で調べる」よりも「英語で調べる」より良い結果が得られる場合が多いことがあるということです。
そもそも、日本人でフランス語を学習している人よりも、英語圏でフランス語を学習している人の方が圧倒的に多いため、教材や辞書などに置いても、選択の幅がより一層広がります。
例えば、日本語で「フランス語 学習法」と検索すると、おおよそ3000万件のウェブサイトが検索結果として表示されます。
それに対して、英語で「french how to learn」と検索することで、30億件の検索結果が出てきます。
2021/04/16現在
英語学習で学んだ知識をフランス語学習にそのまま活用することができ、より英語学習のモチベーションに繋がります!
私自身、フランス語にわからない単語に出会った時には、日本語で検索すると共に、英語でも同時に検索します。
それにより、フランス語独特のニュアンスに、「日本語」と「英語」の双方向からアプローチすることができます。
さらに、最近言語学習でも注目され始めたYouTubeのコンテンツにも、「英語でフランス語を教える」と言うコンテンツが多く登場してきました。
これらのコンテンツを見るときも、英語とフランス語の同時学習が役に立つでしょう。
言語学習コミュニティに参加しやすくなる
英語とフランス語を並行して学習する二つ目のメリットとして、「言語学習コミュニティに参加しやすくなる」と言うことが挙げられます。
言語学習コミュニティとは、言語学習カフェや言語学習SNSが例にあげられる、「言語を学習したい人たちが参加するコミュニティ」のことを指します。
参加されてる方は、「英語を学習したい日本人のかた」はもちろん、「日本語を学習したい英語話者」「フランス語を学習したいスペイン語話者」などさまざまな方がいます。
そんなコミュニティに参加したいと考えている場合は、ただ英語を学習しているだけでなく、フランス語も学習していることで、交流できる人が単純計算で二倍以上になります。
また、日本で英語を学習している人は星の数ほどいますが、フランス語も学習している人の数はかなり限られます。
このようなコミュニティで、交流を続ける鍵は、自分自身に興味を持ってもらうこと。英語に加えてフランス語も学習していると、興味を持ってくださる方が格段に増えます。
私は、英語を勉強しているフランス人の方に英語で会話をするお手伝いをしたり、フランス人との会話に行き詰まると英語にスイッチさせたりすることでより円滑なコミュニケーションを取れるようになりました!
飽きてしまった時に、もう一つの言語に触れてリフレッシュすることができる。
英語とフランス語を同時に学習する最後のメリットとして、一つの言語に飽きた場合、もう一つの言語にスイッチすることができること。
例えば、英語のみを学習していて英語学習に飽きてしまった場合、選択肢としてあるのは、
- 言語学習を頑張って続ける
- 言語学習を諦める
の二つのみ。
やるか、やらないかと言う選択肢しかなくなってしまいます。
しかしながら、英語とフランス語を同時に学習している場合、例えば英語学習に飽きた場合、選択肢として、
- 英語学習を頑張って続ける
- 言語学習を諦める
- フランス語学習に切り替える
の、三つが挙げられます。
選択肢として、学習する言語を切り替えることができるので、「やるかやらないか」という二者択一から離れて、「やり方を変える」というもう一つの判断を行えます。
まとめ
この記事では、英語とフランス語の類似点と同時に学習するメリットをご紹介しました。
英語とフランス語が意外に似ていることや、学習において双方助け合うことができるとわかった方も多いのではないのでしょうか。
- 語彙や文法が似ているので、早く学習を進められる
- それぞれの言語を学習していることが、お互いにとってメリットになる