この記事はそんな方のために書いています!
こちらのページでは、交換留学に必要とされる「志望動機書」の書き方について、ご紹介します。
交換留学のために成績を上げてきた次に現れる、最初の関門、「学内選考」。
これを突破するには、面接と志望動機書対策をしっかりしなくてはいけません。
今回は、実際に交換留学制度を利用し、学内選考を突破した筆者が、経験に則って、志望動機書のコツをお教えしたいと思います!
交換留学の面接に関しては、こちら!
志望動機を書くにあたって、重要なこと
まず、志望動機書を書くにあたって、とりあえず何となくで志望動機をつらつらと書いていくのではなく、「自分がいかに交換留学生として適している人物であるか」をアピールすることを意識する必要があります。
なぜなら、志望動機書は、学生が
「行きたいんです!」「勉強したいです!」
と、ただ書くものではなく、
大学の求める像と自分の経験や価値観、希望が一致していることを示す書類であるからです。
それを意識せず、自分の熱意だけを書いても、それもそれで味かもしれませんが、やはり作文の域にとどまってしまいます。
志望動機書は必ず読み手がいるものであり、ある程度、共通の着地点としてのゴールと呼べるものがあることを認識しておきましょう。
大学がどのような人を求めているのかを意識する
交換留学という制度は、自分の在籍する大学と派遣先の大学が協定を結ぶことによって成り立っています。
そんな交換留学生の選考を行う場合、大学としては一番の基準にするのは、「交換留学生」として派遣するにあたって志願者が適切であるかどうかです。
交換留学協定を結んでいる海外大学に生徒を派遣するにあたり、何か問題が起きるのではないか、という不安を感じさせるような要素は徹底的に排除するべきです。
例えば、
- トラブルにより、派遣を中断して帰国することになってしまった。
- 派遣先で生徒が真面目に勉強せず、在籍校の評判を落としてしまうことになった。
- 交換留学に派遣されただけで燃え尽きてしまい、いざ生活が始まると無意味に過ごすことになってしまった。
こんな風なことを面接官に感じさせるような志望動機書は、絶対に避けるべきです。
逆に、交換留学の募集要項をよく読み、期待されている生徒像に寄せていくことで、学内選考の突破率を上げることができます。
大学側も、交換留学中に変なことをしたり、きちんと勉強したりしなさそうな学生は、派遣したいとは思えないよね。。。
志望動機は、全て「本当のこと」でなくてもいい。(注意)
志望動機書を書くにあたり、必ずしも全て本当のことを書く必要はありません。
ただし、それは嘘を書いてもいいということではなく、事実全てをあっけらかんに伝える必要がなく、特定のものを選び取り、それに対する意見を誘導させることを指します。
例えば、
私は、海外ボランティアに参加したが、現地の人と交流を持つ機会が少なく、概ね目標は達成できたが、自分で100パーセント満足のいく結果には至らなかった。
と記入するのと、
私は、海外ボランティアに参加し、目標を達成することができた。しかし、現地の人と交流を持つと言う経験だけは、達成することができず、心残りがあり、次回同じような機会があれば、積極的に交流を深めようと決意した。
と記入するのでは、持たれる印象が大きく異なります。
同じ武器を持っているならば、なるべく上手に活用したほうがいいんだね!
事実を装飾し、どこを見て欲しいか誘導することで、志望する学生がどのような生徒であるかイメージづけするができます。
具体的な書き方
まずは、志望動機書、小論文の筋道を立てましょう。
お勧めとしては、
- 導入
- 本文
- 結論
という構成を使った方法。
授業の小レポートのように課題に対して、一つ一つ分析して書いていく方法です。
というのも、交換留学の学内選考に使われる志望動機書は、就職で使うような志望動機書とは異なり、読み手、選考を行う教授の方がほぼ確実に最後まで読んでくださる文章だからです。
人事部の目を引くために導入を奇抜にしたり、文体にひねりを加えるなど、特殊な方法を用いる必要は全くないと考えます。
また、派遣される方は大学生であり、読む人は教授や事務局の方であるため、書き手も読み手も大学で使うような学術的な執筆方法に慣れ親しんでいるため、変に凝りすぎる必要はありません。
逆に、変に小手先で注目度を高めようとすると、本筋とは離れてしまい、言うべきことが伝わらなくなってしまいます。
大まかな流れ
ここからは、具体的な志望動機書に則って、書き方の大まかな流れをみていきましょう。
志望の目的、概要の書き方
志望目的や志望概要をまとめる場合、志望理由、志望理由の説明、志望先で何を勉強できるかを簡潔にまとめましょう。
例えば、アメリカの西海岸の大学に志望する場合、
- 導入:わたしはアメリカの○○大学に交換留学生として派遣され、移民の行政保護を勉強したいと考えている。
- 本文1:2年前、大学で行われた語学研修に参加したときに、アメリカでの人種的な多様性を目にした。
- 本文2:日本でも、少子化の加速により、外国人労働者など外国の方の労働力がなくては社会が回ら各なってきているのに、その受け入れが整っていない
- 結論:アメリカの移民政策、行政をまなぶ事で、未来に発生する移民問題にあらかじめ対処できるような人材になりたい
このように、
- なぜ、何を学びたいのか、明確に簡潔に書いていきます。
- その後、文章に肉付けをすることで、より説得力のある文章になっていきます。
将来目指す人材像の書き方
将来自分がどんな人材になりたいのか、まとめる場合、どんな人材になりたいのか、なぜなりたいのか、留学がどのように成り立つのかと言う点を書いていきましょう。
例えば、フランスで文化政策を学ぶ場合、
- 導入:私は、日本の文化を世界に発信できる存在になりたい
- 本文1:ニュースで日本文化の中でも、存続の危ぶまれることがあることを知った。日本の文化発信が、サブカルチャーにのみ焦点が当てられていることに疑問を感じた。
- 本文2:フランスでは、文化振興にかける国家予算が日本と比べると圧倒的に多いことを授業で学んだ
- 結論:フランスで、文化振興を学ぶことで、日本文化を世界に発信し、より活性化できる人材になりたい
- なりたい人材像を明確にし、
- それに至った理由を織り交ぜる
ことで、説得力のある文章にしていきます。
まとめ
志望動機書は、
- 大学の求める人物像に寄せて
- 余計なことは書かずに、端的に、簡単に
- 導入、本文、結論の形で
書く事で、説得力を増し、選考に突破できる確率が高くなります!
交換留学の第一歩、学内選考を適切な志望動機書を書くことで、乗り越えましょう。
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