フランス文系大学院生が過ごすのは、こんな1日【経験談】【つらい?】

こんにちは。バゲです。

フランスのリヨンで美術史を勉強している修士課程大学院生です。

この記事にたどり着いた人は、フランスのみならず、他のヨーロッパ諸国、アメリカ大陸などでの学士、修士課程を目指されているのではと思います。

さて、フランスの大学院と聞くと、どんなイメージを持たれるでしょうか。

今ではアメリカやイギリスなどで大学院生活を送っている方が、その様子をブログなどで書いていることも多いので英語圏の大学院生活について、ある程度知っている方も多いと思います。

そこで、この記事では、実際にフランスの国立大学で修士課程に登録している私自身の普段の生活を皆さんにご紹介しようと思います。

この記事を読むとこれがわかる
  • フランスの文系大学院生の授業、食事スタイルがわかる
  • フランスの大学院生がどんな風に1日を過ごしているかがわかる。
  • フランス大学院に興味が湧く(かも)

あくまで、私の経験に基づいた一例なので、全てのフランス大学院生活が同じというわけではないですが、なんとなくこんな感じなんだなあとわかってくださったら、嬉しいです。

フランス大学院生の普段の1日はこんな感じ。

フランス文系修士大学院生の1日はざっとこんな感じ。

同じ平日でも授業が多い日と少ない日があるので、大体平均をとるとこんな感じになると思います。

テストが近づくと余裕がなくなって生活スケジュールが変わってくるので、あくまで「普通の授業があるとある平日」のスケジュールと思ってください。

8:30 起床

起床時間は大体8時から9時くらい。大学の授業の開始時間に合わせて起床時間を変えます。

目を覚ますためにシャワーとコーヒーを飲んで、朝食の準備をします。

シャワーを浴びている間に、オートミールに熱湯をかけてふやかしておき、その上にヨーグルトを乗せて食べています。

気分によっては、その上にナッツを乗せたり、ドライフルーツを乗せたりして食感の変化を楽しんでいます。フランスは、ドライの食べ物を扱うオーガニックスーパーがたくさんあるので何かと重宝します。

身支度ができたら、カバンにパソコンを入れて学校に向かいます。フランスの学生はパソコンで基本的にノートを取るので基本的には筆記用具は必要ありません。

9:00 通学

自分が住んでいるところは、学校から少し遠いところなので、通学に時間がかかります。

バスに乗って、電車に乗って、徒歩で歩いてやっと学校のキャンパスに到着します。

バスの混み具合や、交通機関の乱れによって大幅に到着時間が長引くことがあるので、かなり早めに到着できるように家を出発しています。

リヨンに限らず、フランスは各地で交通機関などのストライキが頻繁に行われます。旅行、留学の際には、日本大使館の情報、フランスのニュースなどを確認しながら行動してください。

10:00 授業

学校に着いたら授業開始。

私の大学の授業時間は、2時間で全て統一されています。

基本的に日本の大学と同じようにスライドが投影されていて、それに乗っ取って授業が行われます。

しかし、スライドに乗っている情報はかなり少なく、基本的に教授の行っていることをひたすらにノート(ワードなどのアプリ)に打ち込んでいく作業が続きます。

日本人留学生の私は全て書き写すことは不可能なので、重要な部分だけ書き写して残りの部分は、他のフランス人学生のノートを後日見せてもらっていました。

12:00 昼食

大学に附設されている学食レストランで、昼食をとります。

この学食がなかなかに美味しくて授業がある日はほぼ毎日行っていました。

学食のスタイルは、ブュッフェ形式で自分の取りたいものをトレーに乗せ、レジで会計をします。

フランスは食事を外で取ろうとするとなかなか高いのですが、この学食は営利目的ではないのと政府からの援助があるそうで、かなりお手頃にフランス料理を食べることができます。

例えば、この日の昼食はこちら。サラダと、豚肉の煮物、ベリーのジュレ、プチパンを取りました。

全て合わせて4ユーロほど(500円ほど)なので、かなりお手頃にお腹いっぱい食べることができます。

会計時に学生証を見せる必要があるので、外部の人は同じ値段で食べることはできません。

13:00 勉強

昼食を食べ終わり次の授業までに時間があると、前後の授業の予習、復習をします。

フランスの授業の形式は、大事な出来事、人物、参考になる書籍に関しての情報をひたすらに読み上げて、生徒が空き時間に自分で調べるという方法が一般的なようです。

そのため、授業の前後に自分で調べることができる限りのことを調べながら授業に臨みます。

他のクラスメートと一緒に過ごす場合は、コーヒーを飲みながら軽くおしゃべりすることも多いです。

14:00 授業

授業間の休みの昼食と勉強を終えると、すぐに次の授業へと向かいます。こちらもまた講義形式の授業で、ひたすらノートを取り続けます。

逆に、自分たちで積極的に発言するゼミのような授業はないので、自分で積極的に発言しないと、もったいない時間を過ごすことになります。

この日は合計で4時間近くフランス語でノートを取り続ける事になる事になるので、頭がいっぱいになります。

15:30 買い物

授業終了後の過ごし方はそれぞれですが、食事の買い足しに出かけることが多いです。

フランスはスーパーでお弁当が売られているということは、あまりないので基本的に自炊をします。

リヨンで外食しようとすると高くつきますが、スーパーでは野菜、肉、パスタなどが安く売られているので、自炊すると食費は抑えられます。

自分がよく行くスーパーは、LIDLというドイツ系のスーパーで、とにかく値段が安いです。その分、たまに腐っているものもあるので注意が必要です。

16:30 帰宅

スーパーで食事の買い足しをしたら帰宅します。帰宅するにも電車とバスで時間がかかるので、なかなか疲れます。

買ったものを持ち運ぶ時間も長いので、冷凍食品を買うことができないので、悲しいです。

フランスにはPICARDという有名な冷凍食品専門店があり、その品質はなかなかいいと評判です。

17:00 勉強

帰宅して一息つくと、軽く勉強をします。

夕方で疲れているので、フランス語の勉強など、授業とは関係のないものを勉強することが多いです。

フランス大学院大学生のフランス語勉強
  • フランスの参考書で勉強する
  • フランス語のニュースを読む
  • フランス語の本を読む
  • フランス語のYouTube、ドラマを見る

19:00 夕食

19時くらいになると、夕食を自分で作ります。

夕食を作るといっても、パスタを茹でてソースを上にかけて野菜、タンパク質を盛り付けるくらいで何も特別なことはしません。

私はルームシェアをしているので、キッチンを長時間占有することもできず、とにかく手早く作れるものを作っています。

パスタにソースを絡めただけの夕食を食べていると、たまに、「フランスなんだから美味しいもの食べたい。。」と、さもしい気持ちになるよ!

20:00 勉強or遊び

20時くらいになるとまた勉強をするか、友達と軽くお酒を飲んだりします。

フランスは夜に友達と出かける場合、比較的遅めに集まることが多いので、夕食を食べてから出かけることもあります。

日本では居酒屋でご飯を食べながら飲み始めることが多いので、文化の違いを感じます。

もちろん、友達のおうちでホームパーティをしながらご飯と一緒に飲むこともありますよ!

22:00 趣味

家でゆったり過ごす場合は22時くらいになると、勉強を一旦切り上げて、自分の時間をゆったり過ごします。

最近は勉強を兼ねて、日本、欧米の映画、ドラマをフランス語、日本語字幕で見ることが多いです。

もっともテスト週間はそんな余裕ないので、ひたすらに勉強をしてテストに備えます。

まとめ:フランスの大学院生、ゆったり過ごせるよ!

フランスでの大学院学生の一日は、こんな感じでギッチギチに詰まっているというわけではありません。

他の学生の様子を見てみても、アルバイトで生活費を稼ぎながら大学院に通っているという学生も多くいます。

実際に、私も様子をみながら学生アルバイトをしてもいいかなと思えるくらいには、なんとか余裕をもった生活を過ごすことができています。

私は国立の大学で文系の勉強をしているので、そんなに忙しいと感じることはありませんが、フランスの科学系の分野のカリキュラムに進む方や、エリート養成のための教育機関であるグランゼコールと呼ばれる学校に行かれる方は、もっと忙しい生活になると思います。あくまで参考程度に捉えてみてください!

もっと細かく、志望する大学、大学院での生活をイメージしたい場合は、その学校のカリキュラムを実際にチェックすることをお勧めします。

ちなみに:

ここまで読んでくださった方は、フランス誤学習をすでに始めている、もしくはすでにフランスの大学への進学を考えているという方もいるのではないかと思います。

このブログでは、実際に私が経験したフランスでの生活、フランス大学院出願について紹介しています。ご興味が持たれた方は、他の記事もぜひご覧になってください!