こんにちは。バゲちゃんです。大学生です。
大学生生活の中で、交換留学を考えている方も多いのではないでしょうか。
交換留学に行くことで、言語能力や知識を得られるだけでなく、自主性があるとみられ就職活動にもプラスになるため、是非ともいきたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
また、交換留学制度を上手く使うと、学費を在籍している大学の分しか払わなくていいことや奨学金をもらえることなどから、かなり費用も抑えて留学をすることができます。
そんなメリットたくさんの交換留学に、僕自身も志望し派遣されることが内定していたのですが、2020年から始まったコロナ禍により、全てがなくなってしまいました。
つまり、長い時間をかけて準備してきた交換留学を、派遣まであと一歩のところで潰されてしまいました。
今回は「コロナのせいで交換留学に行くことができなくなってしまった大学生」のお話を皆さんに紹介していこうと思います。
- 交換留学に志望したときの私の「GPAと言語レベル」は、「2.7/4とB1」。
- フランスの大学を志望し、パリのディドロ大学に派遣が決定されていた。
- 派遣が決定してすぐに国内でコロナが流行。大学側は交換留学を中止。
- 現在私は、海外の大学院に進学することを検討中。
交換留学に行こうと思ったきっかけと、その準備
交換留学を志望したきっかけ
僕が初めて、「交換留学」に行ってみようかなと考えたのは、僕が21歳の秋頃でした。(2019年10月頃)
本来はその時の私の年齢である「21歳」というと大学3年生の時期であり、交換留学に志望する年齢ではないです。
しかし、ちょうど、その前の年に一年間休学して、カナダに英語とフランス語を勉強しに行っていたため、学年としては大学2年生に当たる時期でした。
カナダから帰国した時期が、ちょうど2019年の10月ごろで、ちょうど交換留学の志望者募集が行われていた時期でした。
募集要項は、毎年9月くらいに発行され、2019年も9月に募集が始まっていました。
交換留学の募集についてあまり詳しくない人のために、交換留学のスケジュール、要綱についてご紹介すると、以下のような感じになります。
- 派遣年の前年の秋頃に、交換留学の募集要項が発表
- 派遣の前年から年明けの冬頃に、学生のGPA、言語レベル、志望書、面接に基づき学生の選考を行う
- 派遣年の2月ごろに、学生に派遣決定の通知書が来る
- 派遣年の春頃から、派遣が決まった学生にガイダンスが行われる
- 派遣年の夏頃に、派遣される国に出発
その交換留学の募集要項のポスターを見たときに、興味をそそられました。
全く、交換留学には興味がなかったのですが、
- ちょうどカナダから帰国したばかりで、言語能力がまだ高めの状態だったこと
- 休学から帰ってきたのが秋であったため、冬の間暇だったこと
- GPA、言語能力、ともにギリギリ募集の最低レベルだったこと
から、興味をそそられ、軽い気持ちで募集に応募することに決めました。
募集の最低レベルのGPAと言語レベルは満たしていたので、「タダだし、試しに応募してみようかな!」という軽い気持ちで応募することに決めました。
低かったGPAとそれを補えた言語能力
交換留学に志望する場合、多くの大学が足切りというような形で、応募最低GPA、応募最低言語レベルを設定しています。
そのレベルにも幅があり、大学によっては「低くてもいいよ」というところもあれば、かなり高めのレベルを求める場合もあります。
私が応募したときの応募要項の最低GPA、最低言語レベルはかなり大学により開きがあり、以下のような感じでした。
- 最低GPA2.5、最低言語レベル A2
- 最低GPA2.8、最低言語レベル B1
- 最低GPA3.0、最低言語レベル C1
言語レベルについては、こちらの言語スケールについてのページを参照ください。
今、改めて見ても、応募する大学により、最低GPAと最低言語レベルには、かなり開きがあったんだなぁと思います。
もともと大学の成績表である私のGPAは低めでした(2.7程度/4)。
おそらく、交換留学に行きたいと考えている人は、入学当初から成績を高めることを念頭に置き、入学当初から授業で好成績を収めようとするのが普通だと思います。
しかし、私は入学当初は全く、交換留学に行きたいという気持ちがなく、授業もあまり真面目に参加していませんでした。
その結果、成績が低めになってしまいました。今から考えると、もっとちゃんと授業で成績を取っておけばよかったなと思います。
低かったGPAに対して言語レベルは比較的余裕があり、交換留学の選考に応募するときに、すでに募集に応募する最低レベルを満たしていたので、言語の心配はしなくてよかったため、募集に応募したのがギリギリでもちょっと安心しながら、手続きをすることができました。
私の応募した大学は全てがB1レベルの言語能力を求めていたのですが、応募する前に、カナダからの帰国後の腕試しとして、すでにその B1レベルの資格は取得していました。
低かったGPAは、思いがけない形で言語レベルに助けられました。
面談と志望動機書の準備
実際に、交換留学に志望することを決めた後には、応募にあたって諸々の書類を提出しなくてはいけませんでした。
実際に提出したのは以下のような書類。
- GPAの証明書
- 言語資格の写し
- 留学の計画書
- 誓約書
- 健康診断書
- 志望動機書
- etc
特に、志望動機書は、交換留学の選考に直結するため、非常に重要な書類でした。
志望動機書に書かなくてはいけなかったのは、
- なぜ交換留学に志望したか、なぜ自分の選んだ大学を志望しようと思ったか。
- 交換留学生として派遣される上で、いかに自分が相応しいか。
- 交換留学でどのようなことを学びたいか、学んだことをどのように生かしたいか。
というような、書くのが難しいものばかりでした。
特に、私は交換留学を前々から志望していたわけではなかったため、志望動機にかけることがあまりなく、非常に書くのが大変でした。
志望動機書は、社会人をしている兄の手を借りながら、何度も書いては訂正をしてを繰り返しました。
2019年の11月に、志望動機書の記載が終わり、全ての書類を提出しました。
大学の教授と面接し、自分が交換留学生として派遣するのに値する学生かどうかを見てもらう面接に進みます。
面接にあたり志望動機書を何度も読み返したり、模擬面接を友達としてもらうなど、準備を重ねました。
交換留学を志望しようかなと思い始めた頃は、そんなに熱意があったわけではなく、手続きも億劫でした。
しかし、志望動機書などを記載して提出する頃には、徐々に「交換留学に行きたい!」という気持ちが高まっていきました。
目標が具体化すると、モチベーションも上がるものなんですね。
2019年の12月に、交換留学の面接があり、志望動機書を元にした面接が、大学の教授と行われます。
普段、面と向かって話せないような大学の教授たちと、密室で向き合い20分ほど、面接を行いました。
いくら準備を重ねてきているとはいえ、緊張しないわけがなく、ほとんど記憶がありません。
面接を行う部屋の前で、候補者の人たちが待機しているのですが、人によっては聞かれたトピックを共有したりしながら、待っていました。
交換留学の面接で、聞かれた質問は以下のような感じ。
- 改めて、なぜ交換留学を志望するのか。(フランス語で)
- 志望動機書に書いた内容の深堀り。私の場合は、カナダに語学留学に行っていたため、そのことについて聞かれました。
交換留学の面接が終わると、あとは学校側が生徒を選考するフェーズに入るので、私としてはできることは全くありませんでした。
ただただ、交換留学の選考の結果を待つということになります。
高校受験、大学受験に似たようなソワソワ落ち着かないような感覚です。
派遣の決定
2020年の1月27日に、交換留学の最終的な結果が届きました!
結果としては、「派遣決定」という形でした。
派遣決定の通知をもらったときは、かなり嬉しく飛び回って喜びました。
通知には、その後の日程の詳細が書いてあり、新学期(2020年4月)から各種ガイダンスが始まることや、派遣決定者の懇談会があることなどが記載されていました。
私としては、「本格的に動き出すのはまだ先かあ」と、気軽に考えていました。
実際、コロナについて、その当時は、「中国で謎の感染症が広がっている」程度のニュースしか入ってきておらず、自分も関係なく交換留学にいけるものだと思っていました。
しかし、2020年3月から事態は大きく変わっていきます。
派遣決定のお知らせの直後に始まったコロナの国内流行
皆さんもご存知の通り、2020年3月から日本国内のコロナ感染が広がり始めました。
特に、豪華客船のニュースはまだ覚えている方も多いと思います。
コロナウイルスの感染拡大を受け、大学側でも声明を発表しました。
その時点での方針の内容としては、
「あくまで様子見」
というようなスタンスでした。
正確にいうと、政府の渡航情報に乗っ取り、大学のスタンスを決定するという発表がありました。
その当時は、日本の政府も現状確認に動いており、渡航状況の情報もほぼ出ていなかったため、事実上、保留ということになります。
当時の私は、「具体的なことは言ってくれないのか。。」と不安になったことを覚えています。
実際、まだこの頃は飛行機とかも、普通に飛んでたしね。。
コロナの感染が国内で広がりだし、市中感染が確認され始めたときには、政府も渡航についての見解を出し、レベルが引き上げられ始めました。
海外渡航レベルについては、外務省のこちらのページをご覧ください。
そこで、大学が新たに出した方針は、
「渡航レベル1にならなければ、原則大学は渡航に賛成しない」
というスタンスでした。
この時点で、2020年の4月でした。
これは言い換えると、「大学側で生徒を面と向かって送り出すことはできないが、交換留学を中止することもしない。どうしてもいきたい場合は、大学に責任はないという誓約書を書いて交換留学に行く」というスタンスでした。
大学としては、交換留学の中止はしないけど、何かあっても責任は持たないってこと。。。???
まさにそんな感じだよ!
レベル1まで下がるなんて絶望的な状況なのに、大学側で中止を宣言するのではなく、生徒側に判断を任せる形だったんだ。
責任の所在をあくまで生徒側にしたかったんだね。
2020年4月後半に、「大学側で中止発表もしないし、責任も取らない」という大学のスタンスに、疑問を感じ、私は、この声明を受けて「交換留学の辞退」を申請しました。
申請の手続きは、大学側のフォームひとつで行いました。
交換留学の選考の過程は数ヶ月かかったのに、辞退はあまりにもスムーズに進み、そっけない感じでした。
大学側も忙しいのはわかるけど、なんかそっけなさすぎて嫌だね。。
問題としては、大学の履修登録は2020年4月の初旬に行わなくてはいけないため、2020年の4月に交換留学の辞退を決めた際は、「あくまで交換留学にいく」というスタンスで授業の履修を組んでいました。
交換留学に派遣される学生は、派遣される楽器の8月ごろに出発することになるので、前期は所属している大学で授業を受けるということになります。
その履修選択の際に
- 通年科目(一年間続けて取らないと単位認定されない)
- 語学
- 専門科目
などは、交換留学に行く関係上、履修できないものが出てきます。
つまり、「交換留学にいけないのに、交換留学に行くスタンスでいたため、授業を思った通りに受けられない」という状況が生まれてしまいました。
大学側のぐずぐずしているスタンスのせいで、自分の勉強したいことが勉強できなくなってしまったんだね。
結果として、2020年度の授業は、自分の取りたいものではなく、あくまで取れるものしか取れなかったため、自分の勉強を進めることができませんでした。
2021年度現在、4年生になってから取りたい授業、取らなくてはいけない授業を取り直し、必死に追いつこうとしています。
4年生は、大きな課題として卒業論文があるため、かなり授業の組み方がキツくなっており、「交換留学に志望したこと自体を後悔」してながら授業を受けています。
おまけ:今考えていること
交換留学に行くことのできなくなった私は、現在、フランスの大学院に進学することを考えています。
交換留学に志望したことを後悔していますが、それはあくまで大学の対応に満足していないだけであって、留学したかったという気持ちが消えたわけではありません。
フランスの大学院に進学するために、
- フランス語で C1レベルをとる
- 卒業論文を仕上げる
ことを目的に頑張っています。
そのことについては、これからもブログに載っけていきたいと思っているので、また読んでいただけたらと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、あるフランスに交換留学が決まっていた大学生が交換留学に志望し合格したものの、コロナ騒動と、コロナの大学側の対応により翻弄され辞退することになった様子をまとめました。
何か、皆さんのために役立つ情報だったことを祈ります。
ありがとうございました。
- 交換留学に志望したときの私の「GPAと言語レベル」は、「2.7/4とB1」。
- フランスの大学を志望し、パリのディドロ大学に派遣が決定されていた。
- 派遣が決定してすぐに国内でコロナが流行。大学側は交換留学を中止。
- 現在私は、海外の大学院に進学することを検討中。
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