こんにちは。バゲちゃんです。フランスで大学生をしています。
普段はフランスの留学生活、フランス語学習、自分の専門である美術についての記事を書いているのですが、今回の記事は少し個人的なことを書きたいと思います。
修士1年目が無事に修了し、フランスに来てから約丸一年が経過しようとしているのですが、自分のフランス語能力はどのくらい伸びたのでしょうか。
自分のフランス語の運用能力を客観的に見るために、今回の記事では
- フランス到着前の自分のフランス語の能力と現在の自分のフランス語の能力の比較
- 自分自身の現在の問題と今後の課題
を、書いてみようかと思います。
フランス語の勉強をしている方、フランス留学に来ている方に少しでも共感してもらえると嬉しいです。
1年間でフランス語はどのくらい伸びたのだろうか。
2022年夏、フランス到着時のフランス語レベル
まず、フランス到着前の自分のフランス語の能力はこんな感じ。
- 大体の文法事項は学習済み
- フランス語でなんとなく言いたいことは言える
- フランス語の会話をきちんと聞くことはまだ難しい
- フランス語での会話は、言葉探しに詰まることが多々ある
- フランス語での文章はほとんど書けない
- 口語表現をあまり知らない
- DELF B2を取得
私は日本の大学でフランス語をすでに学習し始めていました。そのため、普通に生活する分にはなんとなくフランス語で過ごすことができるレベルかなと感じていました。
また、フランスの大学院に進学するにあたり、DELF B2というフランス語の中級資格をすでに所持していました。
しかし、フランスに修士をしに来るまでに、フランスで生活をしたことがなく、実際に使われているフランス語というよりも、テキストで習うような凝り固まったフランス語しか知らないというような印象を持っていました。
また、特にボキャブラリーが不足していると感じていて、言いたいことを直接いうことができず、他の言葉で言い換えながら説明をしていました。そうすると、会話がどうしてもぼやけてしまい、本当に言いたいことを伝えることはできないなと感じていました。
フランスでなんとか生活できるけど、深い内容の会話をしたり、口語的な表現は知らないという状況です。
正直、フランス到着直後はフランス語で行われる授業のほとんどは理解できていませんでした。
2023年夏、フランス到着1年経過後のフランス語レベル
さて、フランスに到着して1年後の私のフランス語レベルはこんな感じ
- フランス語である程度言いたいことは言える
- フランス語の会話を一回で全て聞き取る聞くことはまだ難しい
- フランス語での会話は、言葉探しに詰まることがある
- 学校での授業の全てを理解することはまだ難しい
- 口語表現をあまり知らない
- DELF B2
・・・・ほとんど変わらなくない?
そうなんです。目に見える変化はあまり感じられません。。
実際に1年間過ごしてみて感じたのですが、自分のフランス語の上達は目に見える形では現れていません。。
もちろん、到着直後に比べると、知っている語彙も格段に増えましたし、ある程度フランス語もすらすらと出てくるようになりました。
友達との会話を通じて口語表現にも慣れてきました。
しかし、自分の進展はほぼそれだけ。
まだまだ文章作成はうまくいかないですし、長い文章を読むのにも時間がかなりかかります。
特にボキャブラリーは壊滅的で、ごく一般的な語彙も知らないことも多々あります。
もちろん、大学の授業のおかげで勉強したいことはある程度勉強できていますし、フランスの生活にも馴染み文化的な違いから勉強することもたくさんあります。
しかし、フランス語の上達だけに焦点を絞ると、どうしても上達がうまく目に見えず、成長が伸び悩んでいます。
現在の問題と今後の課題
なぜ上達が思うようにいかなかったのか
- フランス語学習への甘え
- 具体的な目標を持たずに勉強していた
- フランス語を副次的に学習しようとしていた
- フランス語を定型的に学習する時間、方法を確立していない
事実、フランス語学習に甘えていました。
現在、翻訳アプリや翻訳サービスのおかげで、フランス語の原本をそのまま読まなくても、日常生活を送ることできています。しかし、翻訳アプリに頼りっぱなしだと、生活することができてもフランス語の学習は捗りません。
また、フランス語の文章を読むときにも、わからない単語を全て辞書でひかず、前後の文脈の意味でなんとか内容を推測しようと試みていました。このような文脈推測の力は試験などでは役に立つのですが、フランス語の文章を1からちゃんと読もうとしたいなら、ちゃんと辞書で逐一引くのが1番自分の役に立つと感じます。
また、フランス語の到達目標を具体的に立てることなく、なんとなく勉強をしていたのもよくなかったです。
自分が到達したいフランス語レベルが、「生活していけるレベル」、「学校にいくことができるレベル」、「フランスで働けるレベル」なのか、自分でしっかりと決めながら学習を進めるべきでした。
さらに、フランス語を副次的に勉強しようとしていたこともよくなかったです。
副次的というのは、フランス語学習を「友達と楽しく会話しながら」、「学校の勉強を進めながら」、「日々の生活を送りながら」というふうに、フランス語を勉強するという目的ではなくフランス語をついでに学習するというような気持ちでいました。そうすると、どうしても体系だったフランス語知識が身に付かなくなってしまいます。
同様に、自分の生活の中で、「フランス語を勉強する!」という時間をきっちりと設けることもしていませんでした。
私の場合、口語方言などはある程度わかるようになったのですが、行政文章のような少し畏まった文章に出てくる表現を知らないことが多いです。
なんとなく勉強していたせいで、知識が偏ってしまったと後悔しています。
今後どんなことをしていくつもりか
- 「フランス語」を勉強する時間を作る
- 自分が最終的に持ちたいフランス語レベルを明確化する
やはり、「フランス語」そのものを勉強する時間をまずは作ります。
自分の専門の勉強をすることだけでなく、きちんとフランス自体に向き合う時間を作ることが重要だと思います。
特に、私はフランス語を副次的に学習していたため、知識の偏りが激しく、言語における「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を平等に伸ばすことができていません。
特に「書く」能力は普段意識しながら生活しないと、伸ばすチャンスがないので、しっかり各技能を伸ばしていきたいと思います。
自分の生活の中で、「書く」ことは日本語でもしてきませんでした。まずは日記を書いてみたり、友達と長い会話のテクストを送ってみることから始めます。
また、フランス語の成長目標をしっかりと立てます。
正直、フランスに到着した際は、「フランスで大学院を終わらせて日本で就職すればいいや」という気持ちでいたため、自分の中でも目標があまりありませんでした。強いていうなら、フランスの大学院の論文を翻訳アプリなどを使いながら終わらせるということでした。
しかし、フランスで1年生活し、徐々にフランスで就職したい、もっと長く住みたいという気持ちが芽生えてきました。
そのためには、今までの目標だけでは不十分で、「フランスで仕事ができるレベル」に達する必要があります。今までの目標よりも遥かに高い目標を設定しました。
具体的には、
- 一般的なフランス語の運用能力を高めるために「DALF C1」を受験すること
- ビジネスにおけるフランス語表現をマスターすること
ということを目標とします。
期限は現在から六ヶ月以内に設定し、今年の年末か来年の年始に試験を受けることにします。
まだまだ遠い目標ではありますが、頑張って達成していきたいと思ってます。頑張ります。
終わりに
この記事では、私の個人的なフランス学習について少し紹介しました。
自分のフランス語学習を客観的に見つめ直す良い機会になったのではないかなと考えています。
今後も、フランス語学習で行き詰まったときには、このようにしてブログに書いてみることにします。
この記事が、少しでも他のフランス語学習者の皆さんに役に立てればいいなと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
- フランス学習、こうするといいよ!
- 私もこんなことに悩んでいます。。
というような方は、ぜひこのブログの「お問い合わせ」の欄から是非メッセージを送ってください。
お互いに頑張りましょう!