「フランスのコーヒー事情が知りたい人」向けの記事です。
こんにちは。ばげと申します。フランス在住2年目の大学院生です。フランスの生活を楽しみながら、のんびり大学院生活をしています。
もともとコーヒーが好きで日本にいる時にもよく飲んでいたのですが、フランスに来てからコーヒーの消費量が爆増しました。
さて、この記事にただ降り着いた方は、フランスのコーヒー事情を知りたい人、フランス人がどのようにコーヒーを楽しんでいるのか知りたい人なのではないでしょうか。
このフランス人とコーヒーの関係性をまとめた記事では、フランスのコーヒー事情、フランス人がどのようにコーヒーを楽しんでいるのかという解説から、日本人観光客の人がフランスに旅行に行ってカフェに入ったときに使えるフランス語、注意点まで網羅しています。
数分で読み終わる記事なので、コーヒー片手に息抜きにどうぞ。
フランスのコーヒー文化
コーヒーといえばイタリアというイメージがあるかもしれませんが、フランスでもコーヒーがよく飲まれています。
街中でよく見かけるカフェには必ずコーヒーが売っていて、街を歩いていると数ブロックおきにカフェのテラスでコーヒー片手に談笑しているフランス人が目に入ります。
フランスのカフェは日本のコンビニのような感覚で存在していて、街の中心部では数十メートルにつき一軒は絶対にあります。
また、フランスのパン屋さんでもコーヒーを一緒に販売していることが多く、朝食、夕食のフランスパンを買うついでにコーヒーを飲んでいくというフランス人も多く見かけます。
コーヒーを飲む時間、状況は人それぞれですが、朝食と一緒にまずコーヒーを飲むという方が多いようです。
というのも、フランスの朝食はビスケットやジャム、フルーツ、ヨーグルトを中心とした、「甘い朝食」。
甘い朝食とコーヒーの相性はとてもよく、フランス人がコーヒーをまず朝食にのむというのも頷けます。
フランス人のおうちにお邪魔すると、各お家に必ず一個はコーヒーマシンが置いてあります。
朝食以外にも学生であれば授業の合間の休憩で飲んだり、仕事の休憩時間に飲むことが多いようです。
人によっては寝る直前になってもコーヒーを飲んでいる人もいて驚いてしまします。
【小話】フランスのスタバは、日本ほど人気ではない
日本では圧倒的な人気を誇るスタバですが、フランスではあまり人気はありません。
東京のような日本の大都市では、街の中心部に行けば必ず街の1ブロックに一つはあるスタバも、フランスではその影を潜めてしまいます。
大都市では数軒あるスターバックスも、少し小さな都市に行くと全く見なくなります。
私の住んでいるリヨンという都市は人工規模で言うとかなり大きな都市ですが、全部で5軒しかスタバはないです。駅なか店舗、商業施設の店舗を抜けば、わずか2軒です。
自分なりにフランスになんでスターバックスが少ないのかということを考えてみました。
- そもそも個人経営のカフェが林立している。
- カフェでおしゃべりをする人が多く、スタバのように買ってすぐ持っていくというスタイルではない。
- そもそもエスプレッソや普通のコーヒーしか飲まない人が多く、スタバの変わり種商品に興味がない。
- 流行り、おしゃれな空間に興味がある人が少ない。
スターバックスの営業のスタイルである、「売り場でかって、そのままどこかにいく。」「定期的に新商品を出し、流行を作り出す。」「おしゃれな空間を演出する」という営業は、フランス人にはあまり合っていないのかなと感じます。
フランスのスタバに入ってみると、外国人観光客か流行に敏感なタイプな人が多く、他の一般的なカフェと比べると普通のフランス人の割合は減ります。
フランスのコーヒーの種類と注文方法
フランスでよく飲まれるコーヒー
- エスプレッソ
- アロンジェ
- アメリカーノ
- カフェ・オ・レ
フランス人の1番人気と言っても過言ではないコーヒーは、エスプレッソ。
専用の機械で濃く抽出したコーヒーを小さなカップでクッと流し込むコーヒーで、コーヒーの香と味、旨味がダイレクトに感じられます。
アロンジェとアメリカーノは、共にエスプレッソをお湯で薄めたコーヒー。アロンジェという言葉には「薄める」という意味があります。
お店に寄ってその違いが様々ですが、アメリカーノの方はアロンジェよりも薄まっていて、量が多いことが多いです。
カフェオレは、元々はドリップコーヒーを牛乳で薄めたもののこと。
ですが、フランスのカフェではエスプレッソを牛乳で薄めて出す場合が多いです。口当たりがまろやかになり、コーヒーがグッと飲みやすくなります。
もともとフランスのカフェのメニューの表記や作り方は、お店に寄って統一されていなく、目の前に出されるまで、どのようなものかわかりません。
お店の個性を楽しむことができるのも、フランスの個人経営のカフェの良さでもあります。
特にアロンジェやアメリカーノなど、薄める系のコーヒーは作る人やお店によってもレシピが異なり、すごく濃いものからすごく薄いものまで個性豊かです。
コーヒーを注文するときのフランス語
フランスのカフェでコーヒーを注文したい時のフランス語はこんな感じ。
Bonjour, je voudrais ○○, s’il vous plait.
ボンジュー ジュヴドレ ○○ シルヴプレ
こんにちは。○○を頂けますか?
「○○」の場所に、エスプレッソと言ったり、アロンジェと言ったりすることで、コーヒーを頼むことができます。
特に田舎の観光地に行く場合は、英語が話せる人がグッと少なくなるので、フランス語を少しでも覚えておくとコミュニケーションが円滑に捗ります。
フランスのカフェで気をつけたいこと
カフェ営業とレストラン営業
フランスのレストランでは、カフェ営業という形で「コーヒーだけを注文できる時間」があるお店があります。
ランチタイムやディナータイムになると何か食事を頼まなくてはいけなくなり、それを拒むことはできません。
カフェで飲み物だけを頼んでゆったり過ごしたいという人は、「カフェ」として営業しているお店に入るようにしましょう。
普通のカフェで「美味しいコーヒー」を期待してはいけない
残念なことに、フランスのカフェのコーヒーの8割はあまり美味しいコーヒーとはいえません。
もちろん専用の機械で抽出していて決して不味くはないのですが、美味しくもありません。
というのも、コーヒーの味のクオリティをもとめるフランス人はあまり多くなく、品質に関してどうでもいいと考えている人もいます。
どうしても美味しいコーヒーを飲みたいという方は、「焙煎所」という意味を持つ「Torrefaction」と書いてあるお店に行くと、店内で焙煎したコーヒーを飲むことができ、美味しいコーヒーを飲むことができます。
焙煎所では焙煎したてのコーヒーを袋売りしてくれるところもあり、ホテルや自宅でも美味しいコーヒーを楽しむことができます。
気を抜いた瞬間の「スリ」に注意
フランスのカフェでゆったり過ごしていると、スリに財布、スマホを盗まれてしまうかもしれません。
特にテラスのテーブルにスマホを置いてくつろいでいると、あっという間にスリのターゲットにされてしまいます。
観光地ではスリ対策をしていない観光客をターゲットに犯罪集団が常にカモを探しているので、注意しましょう。
スマホや財布などは使うたびにカバンにしまうようにして、周囲への注意を怠らないようにしましょう。
日本人の私はフランスに到着した当初、あまりのカフェの多さに驚きました。