治験バイトの体験談!
大学生が治験に参加してみた体験談を綴っています!
- 治験バイトってどんな感じなのかなあ。
- 治験バイトって何するの?
この記事はそんな方向けに書いています!
こんにちは!バゲちゃんです!大学生です!
今回は、4泊5日の治験バイトに参加してみたので、その体験談をシェアしていこうかと思います!
私自身、海外に留学をしてみたくていろいろなバイトを探していた際に見つけた「治験」。未承認の薬を体に打つというイメージから、なんとなく嫌煙したのですが、その高額な報酬をみて、参加してみることに決めました!
やってみて初めてわかったことや、やらないと気づかなかったことが多くあったので、私の体験談が治験バイトをやってみたい方の助けになればいいなと思っています!
治験とは。
現在日本で使われている薬は18,000種類(※)あり厚生労働省の承認を受けて世の中に販売されています。薬の承認には、有効性と安全性が確認できるデータが必要不可欠です。そのデータを集める事が「治験」です。
治験では実際に健康な方や患者さんに「薬の候補」を使って、データを集めていきます。 様々な研究によって、病気や症状が改善されるだけではなく、薬は日々使いやすく進化してい ます。
治験に参加いただいたみなさまのおかげで、私たちは当たり前のように安心して薬を使用する 事が出来るのです。
治験ジャパン
治験情報を掲載している治験ジャパンによると、「治験」は薬を承認するためにデータを集め、更なる研究、調査に役立てる行為です。
治験バイトと書いていますが、より正確にいうと、いわゆる働いてお金を稼ぐアルバイトというよりも、有償ボランティアとして検査に参加するという扱いの方が正しいようです。
「治験」は病気で困っていたりする人を助けることのできるボランティアなんだね!
大まかな流れ
全体の大まかな流れとしては、このようになっています。
- 申し込み
- スクリーニング検査
- 結果発表、入院説明
- 入院
- 投薬
- 経過観察
- 退院
- (通所)
自分が入院し、治験に実際に参加するに至るまでには、申し込み、スクリーニング検査、入院説明などのステップを踏まなくてはいけず、徐々に人数が絞られていきます。その選考の結果は、電話などで受けることができます。
やはり一番大きなイベントとしては、「入院」。
入院できるまでには、事前の血液検査などが挟まれ、少し大変ですが、いざ入院してしまうと、ほとんどやらなくてはいけないことはなく、ベッドの上か共有スペースでひたすら時間を潰すことになります。
普通のバイトに比べて、治験中は肉体的な疲労を感じるようなことはないよ!
報酬金
私が参加したものだと四泊五日でしたが、長いものだと二十泊以上あるものも!基本的に、入所期間が長い、通院回数が多いなどの「拘束時間が長いもの」ほど報酬金は高くなります。
中には、治験の中には入院せずに通所だけでいい場合もありますが、その場合逆に、報酬金が低くなる傾向があります。
報酬金の目安としては、一日拘束されるごとに一万円から二万円ほどです。
私が参加した、四泊五日、退院後通所八回ほどのものでは、合計で30万円ほどの報酬金がもらえました!
入院前
申し込み
私は、治験の情報が集まるウェブサイト、治験ジャパンに会員登録をしてあったので、そこから申請を行いました。
自分が見ただけでも10個を超える数の治験の募集があり、どれに応募するか悩みましたが、宿泊日数が短く、高単価のものを選択。今までに、集団生活で寝食を他人と共にするということはよくあったのですが、今回初めて参加するということで短期間で終わるものを選んでみました。
実際行ってみて、入院する病棟が汚かったり、同じ被験者の方のマナーが悪かったりすることがわかると、二十泊以上するのは拷問に近いだろうなと正直怯えていました。
応募した次の日に、連絡がきて、指定された日に指定された病院に来てくださいとの連絡をいただきました。自分の場合、一週間後に都内のとある治験専門の病院に来てくださいというように言われました。
スクリーニング検査
検査当日、スクリーニング検査として、採血、血圧、心電図、身長体重、問診などが行われます。
それに加えて、自分が参加することになる治験に使われるお薬の詳しい説明を受けることができます。あくまでボランティアであるため、少しでも治験に使用される薬を自分の体の中に入れることに同意できないなと感じたら、いつでも辞退できると説明され、一安心できました。
この検査に参加していたのは、僕を入れて十五人ほど。そのうちの四人が実際に治験薬の投与されるということも知らされました。スクリーニング検査自体には、実際に治験に進む人よりもかなり多い数の人が参加していたということになります。
最終的に検査や、治験薬の説明が終わると、入院中の持ち物や入院前の注意事項が説明されました。具体的には、以下のような感じ。この注意事項は、参加する治験によって異なるかもしれません。
- 入院中の服は病院側で支給され、シャンプーなども必要ないこと。
- 化粧水のような肌につける化学製品は持ち込んではいけないこと。
- 貴重品の管理の方法。
- 禁煙、禁酒、避妊の徹底。
- 報酬金の受け渡し方法。
私として意外だったのは、化粧水が持ち込めないことでした。私はもともと乾燥肌なので、治験中は地肌が荒れてしまうだろうなあと思いました。
このような検査、説明を受けてその日は終了、帰宅となりました。拘束時間はおおよそ3時間ほどでした。
私が参加した治験では、「とある感染症の治療薬」になるものを投与するという説明を受けました。その際、その薬が効く対象となる感染症にかかっていないことを検査もされました。
検査発表、入院説明
スクリーニング検査日から数日経って、決められた日時に結果を聞きに電話すると、結果を知ることができました。
結果としては、合格。本試験に進めることになります。
聞くと、この試験の結果は血液検査や問診態度などから総合的に評価されるそうです。私自身、健康体であるという自信があるのですが、自分が健康であるということが証明されたことになりました。
入院中
入院
いざ入院日になり、病院に向かうとすぐに病室に案内されました。一度入院すると、基本的には病室と、トイレやデイルームのような共有スペース以外に出ることはできません。
ただ、病室といっても、普通の病気になった時に入院する病棟とは異なり、
- ベッドの間隔が狭い
- ベッドがかなり硬い
- ベッド脇のカーテンをほとんど閉められない
- ベッド脇のテーブルがない
- 一つの大部屋にぎゅうぎゅうに詰められる
というような感じでした。
また、パジャマに着替える指示があり、自分の治験の被験者番号が書かれたネームタグを首から下げることになりました。着替えなくてはいけないパジャマは、かなり色々な人に着られたんだろうなあというようなくたびれかたをしていて、少し油臭いような匂いがありました。
入院直後の感想としては、、、
「刑務所やん」
という感想を感じずにはいられませんでした。
投薬
入院した次の日の朝から投薬が始まりました。
投薬のスケジュールは秒刻み。目の前に時計が置かれ、それに合わせて時間ぴったりに投薬が行われます。
投薬時には、自分の周りに看護師さん、お医者さんがたくさん並び、自分がまるで実験動物であるかのように観察されました。(まあ、実際、半分そうなんですけどね。。)
投与後は数分おきに血圧が図られ、採血も行われます。留置針と呼ばれるプラスチックでできた針が一日中腕に固定され、それがつけられている方の腕は自由に動かすことができません。
正直、この投薬の日が一番疲れました。というのも、体がクタクタになるというよりも、身動きが取りづらかったり、留置針に違和感があったりと精神的に徐々に削られました。
私の場合、腹部に数カ所皮下注射するというもの。皮下注射は、ワクチンを腕に打つ以外に、行ったことがなかったので、少し緊張しました。
経過観察
投薬が終わり、血圧などの測定がひと段落すると、あとは基本的に何をしていてもいい、ということになります。
食事の時間は、決められた時間に取らなくてはいけませんでしたが、それ以外は基本的に自由。病室内にいる限りは基本的に何をしていても大丈夫です。
ただ、、、、、、、ひたすら暇です!!!!
人生の中でこんなに暇になることはないだろうというくらい暇でした。なぜなら、外に出ることもできず、何かを食べることもできず、閉ざされた空間にずっといてくださいというだけですから。。
あらかじめ、暇つぶしは用意していたのですが、それでも暇だなあと感じました。。。
私がしたことは以下のようなこと。
- ネットフリックスでみたかった映画やアニメを一気見。
- ブログの執筆。
- 友達とメール。
- 読書。
- テレビをみる。
- ネットショッピング。
- ひたすら歯磨き。
入院中はすることがなく、ひたすらひたすら時間を潰していました。
特に助けられたのは、ネットフリックスです。アニメ、ドラマ、ドキュメンタリーなどさまざまな種類の映像作品を見ることができて、時間を潰すのにうってつけでした。この期間に私は、アニメを3作品、ぶっ通しでみてしまいました。笑
人によっては、寝ることで時間を潰している人もいましたが、その人のいびきがうるさくて集中できなくなってしまうこともありました。高性能の耳栓は、強くお勧めします!
余談ではありますが、ベッドのコンセントがベッドから地味に遠く、携帯を充電している最中に携帯を使うということができませんでした。長めの充電コードを持っていくことを強くお勧めします!
経過観察中の食事は、いわゆる病院食ではなく、外注のお弁当が出てきました。
- 朝食:パン
- 昼食:白身魚フライのお弁当
- 夕食:揚げ物のお弁当
こんな感じの献立がループします。毎食内容が変わるので、味自体に飽きることはありませんが、汁物と、水以外の飲み物がないのはきつかったです。。。
退院
退院日の流れは、非常にシンプルでした。
採血と、次回の検査日を確認されたら、その日は終了。帰宅していいということになります。自分は帰宅の準備もまだ終わってなかったので、とても驚きました。
あまりに、すんなりと終わってしまったので、拍子抜けするほどでした。ただ、退院日は食事が出なかったので、外で食事を探さなくてはいけませんでした。
お腹が空いていたので、近くのラーメン屋さんに入ったのですが、五日間お弁当生活だった私には、胃腸の負担が大きく、お腹を下してしました。。
治験終了直後は、胃腸に優しいものを食べようね!
まとめ
治験バイトは、高報酬で人気の高いバイトですが、その分倍率が高いバイトでもあります。
しかし、選考さえクリアしてしまえば、あとはただ時間を潰すだけ。
治験という行為そのものに、リスクを感じない人ならば、とてもいいバイトであると言えると思います!
くれぐれも、時間を潰すものを忘れずに参加してくださいね!
- 健康な人(特定の疾病を持っている人向けの治験もあります!)
- 時間を潰すのが上手な人
- 共同生活に慣れている人