こんにちは。バゲちゃんです。フランスで大学院生をしています。
フランス生活も時間が経ち、フランスの現地の生活を理解できるようになってきました。
フランス、ロマンチックな街並みや美味しい食べ物で魅了する国。
いつの時代もフランスは観光立国として、多くの観光客を魅了してきました。
いつかはフランスに旅行、留学しに行ってみたいと思っている人も多いでしょう。
その一方で観光地や混雑した場所ではスリの被害に遭うこともあるのが現実です。
日本にいても、フランスをはじめとしてヨーロッパ各国の治安の悪さを耳にして、旅行、留学を躊躇っている方もいます。
日本と比べるとどうしても治安は悪く、スリのような犯罪の被害にに合ってしまう可能性も高いです。
私自身も、フランス留学中にスリの被害に遭いかけた経験を持っています。気をつけていたつもりなのですが、フランスのスリの手口は巧妙で気をつけ方にコツが要ります。
この記事では、フランスでのスリ被害回避のためのリアルな体験談を通じて、旅行者や留学者の皆さんに役立つ情報を提供します。
フランス旅行、フランス留学に行きたいけれど、スリが怖い!という人に向けて、どうすればスリから身を守り安全な旅を楽しむことができるのか、詳しくお伝えします。
記事の最後には、具体的なスリ対策の方法も載せているので、ぜひ最後までご覧ください。
フランスのスリの手口は巧妙
フランスのスリに手法は実に巧妙。
彼らは日本人だけではなく、現地に住んでいるフランス人もターゲットにスリを働くので、スリに慣れていない日本人が気をつけていても、それ以上のテクニックであっという間に荷物を盗んで行きます。
警戒心の強い現地人か、観光客かを見分ける観察眼も鋭く、日本人観光客はスリのカモにされてしまいます。
私もスリ被害に遭いかけました
フランスで生活している私も、実際にスリに遭いかけてことがあります。
学校終わりにどうしてもお腹が空き、中心部のマクドナルドで一人でご飯を食べていたときでした。
リュックを使用しているので、リュックを自分の体の右側に置いてテーブルで食べていました。
そうしたら自分の左側から、目の虚で様子が変な少年が「今何時だ?」と時間を聞いてきました。
その少年は食事を頼むこともなくテーブルに座っていたので、不審に思い、自分のリュックがある右側を確認。
そうすると、もう一人別の少年が右側から自分のリュックを引ったくろうと手を伸ばしているところでした。
自分が慌ててリュックを抱え込むと、その少年たちは逃げるように走り去っていきました。
彼らは二人組で行動していて、片方がカモの注意を引いてもう片方がカモの荷物を引ったくるというふうに活動していることがわかりました。
私は人生でスリ被害に遭うのが初めてだったので、スリがグループで行われる犯罪だということを知らずにとても驚きました。
それ以降、マクドナルドのような不特定多数が入って来られるお店では、リュックは自分の足に挟んで食べるようにしています。
自分の荷物が周りの人間に見られないようにすることが大事だとわかりました。
こんなふうにスリにあう人も
自分の知り合いでも、スリにあっている人がたくさんいます。
- カフェで話しかけられて、テーブルに置いておいたスマホが盗まれる。
- 電車で床に置いたリュックをスられる。
- トラムに乗っていてスマホを見ていたら、ドアが閉まる直前にスマホがはたき落とされ、盗まれそうになる。
- 駅で知らない人に話しかけられたら、リュックがカッターで破られ、荒らされていた。
- 駅の乗り換えの混雑に乗じて、ポッケの財布が盗まれる。
旅行中、留学中、スリに合わないためには
旅行中、留学中、スリに合ってしまうと、その後の行程に大きな影響が出てしまいます。特に、パスポートのような重要書類が盗まれると、旅行、留学を切り上げて、帰国を余儀なくされてしまうこともあります。以下のようなことをしっかりと読んで、きっちりスリ対策をしましょう。
事前準備をしっかりする
出発前の準備は、スリからの被害を避けるために最も重要です。どんなスリでも準備さえきちんとしておけば怖いことは何もありません。以下の点に注意を払いましょう。
貴重品の保管方法
大切な物は身につけるのではなく、ホテルのセーフティボックスに保管することが賢明です。
必要最小限の現金やクレジットカード、パスポートなどを持ち歩き、その他の貴重品は宿泊先で安全に保管します。
お金を持ち歩くときは、保管用の財布と使用用の財布に分割して持っておき、使用用の財布には必要最低限の現金、カードを入れるようにします。
コピーの作成
パスポートや重要な書類のコピーを取っておきましょう。万が一盗まれた場合でも、コピーがあれば手続きがスムーズに進みます。
また、デジタルコピーもクラウドに保存しておくと安心です。クラウドに保管しておくとともに、USBに保管してかばんとは別の場所に持っておくことも重要です。
パスポートのような重要な書類のコピーは最低でも3つは作っておいて、別々の場所に保管するようにしましょう。
観光地での警戒心
人混みや観光地でのスリのリスクを軽減するためには、警戒心を持つことが大切です。日本人が行くような観光地では、スリグループもたくさんいるので、注意しましょう。
周囲の人々に注意
観光地での混雑はスリの標的にされやすい場所です。周囲の人々の動きや様子を注意深く観察し、不審な行動に気づく努力を怠りません。
特に、観光地にも関わらず、写真などを全くとらず観光客を観察し、非常にラフな格好で数人で固まっているグループはスリグループの可能性が高いです。
バッグの前での保持
バッグやリュックを前でしっかりと保持することで、リュックを後ろから荒らされたり、カッターで破られたりするのをを防ぎます。バッグが背中側にあると盗難に遭いやすいので気をつけましょう。
リュックに鍵をつけておくと、防犯意識が高いアピールをすることができるのでおすすめです。
財布やバッグの管理術
スリからの被害を避けるためには、財布やバッグの適切な管理が必要です。なるべく高級な財布バッグを持ち歩くことは避けて、ラフで歩きやすい格好で移動するようにしましょう。
分散させた保管
お金やカードを一箇所にまとめて保管するのではなく、分散させて複数の場所にしまいます。万が一盗まれた場合でも、全てを失うことはありません。
バッグのチェック
店舗やレストランで座る際には、バッグを椅子の背もたれにかけるのではなく、足元に置くか体に密着させるようにしましょう。
トートバッグは避ける
口が開きっぱなしになっているトートバッグのような鞄は、簡単に手を入れ中身を盗むことができるのでやめましょう。
また、肩掛けや手持ちのカバンもひったくりやすいので避け、リュックなどのひったくりにくいカバンを使用しましょう。
身につけるものの選択
身につけるアクセサリーや貴重品を選ぶことで、スリのターゲットにされるリスクを低減できます。
目立たないアクセサリー、洋服
目立つ宝石類や高価なアクセサリーは、スリの注意を引く可能性があります。地味めの装飾を選んで目立たないようにしましょう。
特に、ブランドもののカバンを持ち歩いていると、「私はお金を持っています!!」というアピールになってしまうので、やめましょう。
どうしてもブランドのカバンと写真を撮りたいという人は、街中ではスカーフなどでブランドのロゴを隠すだけでも、目立たなくなります。
サングラスなどで目元を隠すだけでも、自分が日本人だとわかりづらくなります。
不審な行動に気を付ける
周囲の人々の行動に気を配ることは、スリからの被害を回避するために重要です。
不審な誘導に注意
観光地での声かけや不審な誘導には注意が必要です。素知らぬ顔でスルーすることを心掛けましょう。
観光地では知らない人に時間を聞かれたり、物乞いに小銭を要求されます。本当に助けが必要な可能性もなくはないですが、観光中は心を鬼にして無視しましょう。
本当に時間が知りたい人は、観光客に話しかけません。
ターゲットの物色
スリは簡単なターゲットを選びます。物陰からジロジロ見てきながら、ターゲットを探しています。
少しでも変だなと思う集団がいるとしたら、距離をとりこちらも警戒しているという態度を見せるようにしましょう。
スリの手口について
スリの一般的な手口やテクニックを理解することは、被害を未然に防ぐために役立ちます。
騒ぎを作る
一人が騒ぐことで注意を引き、もう一人が貴重品を盗む手口があります。騒ぎに巻き込まれないよう注意しましょう。
例えば、観光地で口論をわざと起こし、それに注目しているカモの背後から荷物を引ったくるというようなやり口です。
スリに限らず、何か騒ぎが起きている場合は、騒ぎを眺めるのではなく、足早にその場所から離れるようにしましょう。
置かれたものを引ったくる
地面やテーブルに、財布やバッグを置くと、その間にスリが近づいて盗むことがあります。常に身につけるか、目の届く場所に置くように心がけましょう。
カフェなどでゆっくりしているときに、テーブルに貴重品をおきたくなる気持ちはわかりますが、貴重品は毎回カバンにしまうようにしましょう。
緊急時の対処法
スリの被害に遭った際の緊急時の対処法を知っておくことは重要です。
冷静な行動
パニックにならず、冷静に対処しましょう。
まずは、周囲の人に助けを求めましょう。理想的なのは、近くに警備員や店員がいる場合で、状況を伝えると、すぐに対処してくれます。
警察への連絡
盗難被害が起きた場合は、すぐに現地の警察に通報しましょう。警察に報告することで被害の証拠が残り、対処がスムーズに進みます。
保険会社への連絡
海外旅行保険に加入している場合は、警察への連絡後、すぐに保険会社に連絡しましょう。
盗まれたものによっては、被害額を補填してくれる場合もあり、その後の指示を仰ぐことができます。
海外旅行保険の窃盗・紛失補償を利用する場合、旅行・留学に盗まれたものを持ってきていたという証明が必要になります。
出発前にスマホなどの写真にとっておくなどして、申請がスムーズに行くようにしましょう。
まとめ:フランス旅行を楽しむために
フランスでの旅行を楽しむ際、スリからの被害を回避するための対策は欠かせません。事前の準備と警戒心を持つことで、安全な旅行が可能です。
- 事前準備をしっかりする
- 観光地では警戒心を怠らない
- 財布や鞄の管理に注意
- 服装は地味で動きやすいものを
- 周りの人間の行動に気を付ける
- 緊急時の対応を頭に入れておく
安全な旅を楽しむために、これらの対策を心に留めて行動することが大切です。フランスの美しい風景や文化を堪能しながら、安心して素敵な思い出を作りましょう。
今から考えると、あのスリグループの少年たちは、目が虚で、冬場なのにもかかわらず変に汗をかいていたので、何かしらのクスリに手を出している子達だったのかなと思います。奥深い問題です。