「海外旅行に行く際に犯罪にあうのが怖い」、「海外でスリ、盗難、強盗の被害に遭いたくない」、「海外旅行で具体的にできる防犯対策を知りたい」という人向け。
こんにちは、バゲと申します。海外旅行歴7年、訪問した国は25ヵ国以上、現在はフランスで生活しています。
さて、この記事に辿り着いたあなたは、海外旅行をしようと考えているけれど、海外の犯罪が怖いという方なのでは。
海外旅行に慣れていない人はメディアの過度な情報が怖くなってしまって、具体的にどう対応すればいいのじゃわからなくなってしまいますよね。
でも大丈夫。海外旅行はきちんと対策さえすれば、何も怖いことはありません。
この記事では、そんな海外旅行の防犯について知りたいあなたに、「海外旅行に行く時の防犯の考え方」から、「具体的に防犯対策として行えること」まで、1から書いています。
数分で読み終わる記事なので、ぱぱっと読んで海外旅行の準備を進めましょう!
【抵抗の防犯】ではなく、【狙われない防犯】
「まずは、日本の防犯の感覚を捨てましょう」
日本で「防犯グッズ」で検索すると、犯罪にあった際に抵抗するためのものがよく出てきます。
具体的には、防犯ブザーや催涙スプレーであったり、すごいものではスタンガンなどが出てきます。
このような防犯グッズの基本的な考え方は「犯罪に遭ってしまっても抵抗できるように準備しておく」こと。
しかし、海外では犯罪に遭ってしまった時点でなるべく抵抗せず要求に従う方が逆に安全です。(国によります)
下手に抵抗すると、「ナイフや拳銃などで殺傷されてしまう可能性」があるから。
スリや盗難、強盗に遭ってしまっても、抵抗さえしなければ、被害に遭うのはスマホなどのモノだけに留まります。
現地で暮らしている人に馴染むことが大切
海外旅行の防犯で重要なのは、そもそも犯罪に狙われないようにすること。
抵抗する防犯ではなく、「狙われない防犯」がキーワードです。
海外旅行中に一番被害に遭いやすい犯罪は、スリや強盗のような犯罪。
特に観光客はカメラ、スマートフォンのように高値で取引されているものを持ち歩いていることが多いことに加えて、注意力が散漫なることから、犯罪の被害に遭う確率が増えます。
このような観光客を狙った犯罪を避けるには、旅行先で暮らしている住民に紛れるような服装、行動をすることが重要。
言い換えると、海外旅行で犯罪にあう確率を下げるには「いかに観光客を出さずに、犯罪集団に狙われないようにするか」がキーになります。
防犯の具体的な対策は?
ここからは具体的な防犯対策、「狙われないための防犯」の方法を見ていきましょう。
全てクリアすると、犯罪に狙われる可能性をグッと減らせますよ!
【大前提】:危険な場所には行かない
大前提ですが海外旅行先で、危険な場所には足を運ばないようにしましょう。
各国、各都市の危険な地域、危険な時期などは、外務省のホームページが参考になります。
交通のかなめの駅周辺や、街の中心部を少し離れた薄暗い地域などは、特に治安が悪くなりがち。
少しでも「薄暗くて居心地が悪いな」、「周りの人間が自分のことを変な目で見てくるな」と感じたら、その場所からは離れるようにしましょう。
ホテルを予約するときには、ホテルがある地域の治安をあらかじめ確認して予約しようね。
防犯対策をしているアピール
周囲に見える形で、防犯対策をしていることをアピールしましょう。
犯罪集団は、「犯罪に警戒している人」よりも「犯罪に無警戒な人」をまず狙います。
防犯アピールには口がちゃんと閉まるカバン、リュックを使ったり、カバンに南京錠をつけると効果的。
口の開いたトートバッグ型のカバンは手をそのまま突っ込まれて中の貴重品を盗まれます。
オススメは、両手を使えるリュックサックで色は地味めなもの。リュックにチャックの部分に南京錠をつけておくとさらに防犯アピールできます。
海外旅行中はカバンが汚れやすくなるので、あらかじめ旅行前にコスパの良いものを揃えておくといいでしょう。
逆にブランドもののカバンは犯罪の被害に遭いやすくなります。できる限り、観光地など観光客が集まる場所では、ハイブランドファッションはしないようにしましょう。
「観光客」「日本人」であることを、見せない
「日本人観光客」は犯罪に狙われやすいです。
ただでさえ海外慣れしていないことに加えて、犯罪に対する知識もなくカモにされてしまいます。
「観光客であること」、「日本人であること」をなるべく大ぴらには見せないようにして行動しましょう。
具体的にできることはこんな感じ。
街中の移動中でも友達と日本語で会話したい気持ちもあるかもしれませんが、少し我慢。
日本語を話しながら歩いていると、詐欺やスリの標的にされる確率がグッと増えます。
また日本人は「服装」で日本人だとすぐにわかります。
日本のファッショントレンドを取り入れた服装ではなく、海外旅行中はスポーツ系の機能性の高い服装にすると、「日本人感」が薄れ現地の人間に馴染みやすくなります。
公共の場所では常に周囲に注意
電車や道、カフェなどの公共の場所では常に気をつけましょう。
観光客を狙った犯罪集団は、美術館などの施設には入りづらいため、公共の空間に多くいます。
例えばパリのエッフェル塔を訪れたときは、毎回のように「おそらくスリ集団だろうな」という若者グループを数グループ見かけます。
特に混雑した電車ではスリの被害に遭いやすくなります。
カバンなどは必ず自分のお腹側に持つ前抱きスタイルで、電車に乗り込みましょう。
犯罪に遭ってしまったら、無闇に抵抗しない
万が一犯罪に遭ってしまったら、なるべく抵抗せず犯人の要求に従うことが大切。
スリの場合、スラれたと気がついても決して取り返そうとしてはいけません。最悪の場合反撃されて殺傷事件に発展してしまうかもしれませんし、仲間を呼ばれてリンチされる可能性もあります。
まずは、金目になる貴重品類を大人しく渡して、自分の安全を守りましょう。
そして、自分の安全が確保された段階で、周囲の人に助けを求めたり、警察に通報しましょう。
現地の言葉で、「助けて」は言えるようにしておくといいですね。
しかし、残念ながら犯罪で盗まれたものは、ほぼ100%自分の元に戻ってきません。
そうしても盗まれたくないものがある場合は、ホテルの金庫に荷物を置いておいたり、そもそも日本に置いてきて持って行かないようにしましょう。
よくある質問
犯罪に会いたくない人に、おすすめの国はある?
犯罪がない国は存在しません。どんな国でも、その国の勝手がわからない観光客は犯罪のターゲットにされがち。
日本で生活していても犯罪に遭う可能性が0でないように、海外でも犯罪に絶対に会わないようにするということはあり得ません。
海外旅行に行くということ自体が、犯罪にあうリスクと表裏一体の行為です。
筆者の経験上、強いていうなら「台湾」や「韓国」では犯罪は比較的少ないかなと思います。しかし、どんな国井行く場合でも防犯対策は必須です。
犯罪対策で保険に入っておくべき?
防犯対策のためだけに海外保険にわざわざ入るのはお勧めしません。
というのもわざわざ保険に加入するよりも、海外旅行に行く前に「海外旅行保険が付帯されているクレジットカード」を持って行った方が、お得で楽だから。
クレジット付帯の保険なら、一定の基準を満たせば海外旅行保険を有効化することとができ、新しく保険に加入する必要もありません。
また、クレジットカードならほとんどの国で決済することができ、万が一カードを盗まれた際も、電話一本でカードを止めることができます。
海外旅行に行くのが心配という人は、ぜひクレジットカードを作っておきましょう。