こんにちは。バゲちゃんです。フランスのリヨンという都市で、美術史という学問を勉強している修士課程大学院生です。
フランスで大学院をしているので、もちろん授業は全てフランス語で行われています。
修士1年目には合計で8個の授業を履修したのですが、ほとんどが全てフランス語で講義される授業でした。
フランスに来た当初のフランス語はB2という「中級レベル」のフランス語だったので、授業開始当初は授業について行くのが必死でした。
そんな大変な授業の中でも印象に残っているのが、英語の授業。
フランスの大学院に応募した当初は、「フランスで英語を勉強する」なんて全く思っていなかったので、履修登録の際に英語を勉強しなくてはいけないと聞いてびっくりしました。
とはいえフランス語を勉強する前に、日本の高校、大学で英語をある程度勉強していたので、「フランス語で行われる授業よりは簡単だろう」と思っていました。
しかし、フランスの大学院の英語の授業は思わぬ意味ですっごく大変!授業中は常に集中していないといけなかったので、かなり大変な授業でした。
この記事では、どうしてフランスの大学で行われた英語の授業がそんなに大変だったのか、みなさんに紹介して行こうと思います。ぜひ最後まで読んでください。
- 英語をフランス語で教えられるという謎の授業を日本人が取ることになる。
- 普通の英語の授業ではなく、自分の専門(私の場合は美術史)で使われる英語を勉強する。
- 先生はイギリス英語、生徒はフランス訛りのイギリス英語を話すので、アメリカ英語を勉強した私にとっては地獄。
- テストが思わぬ形で本当に地獄←重要
フランスの大学院でも英語の授業がある?!【履修登録編】
そもそも、フランスの大学院で自分が英語の授業を履修するハメになるとは思っていませんでした。
というのも、フランスの大学院に進学することを決めた時、フランス語に自信がなかったので「外国人学生に向けたフランス語の授業がある大学」をキーワードに進学先の候補を探していました。やはり、フランス語のサポートをしてくれる大学に行けるのが一番ですから。
詳しくは、「フランスの大学院に進学する過程を紹介する記事」をご覧ください。
しかし、いざフランスに到着し履修手続きなどのもろもろの作業をしていたら、「大学院(修士)に登録する学生は、強制的に英語の授業を取らなくてはいけない」ということが発覚。
加えて、「外国人学生向けのフランス語の講座」も履修できないことが発覚しました。
もともと英語の授業は取らないつもりだったので英語の勉強もほとんどしておらず、唐突な宣告に恐れ慄きました。。
フランスの行政では、このような「できるはずのことができない」「Webサイトではこう書いてあるけど本当は違う」といったことが結構あります。毎回ちょっとイラッとします。。
ちなみに、修士課程ではなく学士課程に登録している学生は英語の授業を取れるそうです。ズルい!!!いいな!!
わかるけどわからない!フランスでの英語の授業。【授業編】
英語の授業を取らなくてはいけなくなり嘆いていても仕方がないので、とりあえず初回の授業に出席。
当たり前ですが、自分の履修した英語の授業は「フランス人学生」が履修する英語の授業なので、周りのほとんどフランス人。
日本人なんだから、英語の授業は必要ないんじゃない?フランス語の授業は取らないの?
という、極めて普通な疑問を投げかけられました。
確かにそうだよな。。。でも、なんかダメって言われたんだよ。。。。
普段の授業はイギリス英語!自分の知ってる英語じゃない!
いざ授業が始まると、すぐに危機に直面。
英語の先生が話す英語がこってこての「イギリス英語」なので、全く理解できません。英語の授業ということもあり、かなり明確にすこし誇張されたイギリス英語を話す先生でした。
ずっと日本の中学、高校、大学に在籍していた私は、日本の英語教育の基本である「アメリカ英語」に慣れ親しんでいたため、全く理解することができません。
私は大学時代、就活のためにTOEICの勉強をしておりまずまずの点数をとったこともあったので、少し英語には自信があったのですが、一気に打ち砕かれました。
アメリカ英語とイギリス英語は使うボキャブラリーも、イントネーションも違うので、慣れていないとその差にかなり驚きます。
使われる単語が違うので聞き取れている文章の中に突然わからない単語が出てきたり、イントネーションの位置に戸惑うということ。
発音の授業ではフランス人が間違えやすい英語の発音についての解説を行ったり、フランス語と綴りが似ていて間違えやすい単語の覚え方を教えるという授業ばかりで、「日本人学生にとっては全く意味ないな・・」という感覚によくなっていました。
スピーキングのトレーニングの一環として、他のフランス人学生と話す機会が多くありました。
この授業なかなかに大変。フランス訛りのイギリス英語を話す他のフランス人学生とともに会話を続けなくてはならず、かなりの苦痛です。
「フランス訛りの英語」は一般的に、英語を母語として話す人にとってセクシー、魅力的と捉えられることが多いらしいのですが、日本人にとってアクセントは余計です。
フランス人学生同士では訛りがあっても普通に会話ができるらしいので、彼らはあまり訛りを直そうとしてくれず、頑張ってフランス訛りの特徴を捉える努力をしました。
- 文のアクセントが一番最後に置かれる(普通英語は一番強調したいところにアクセントがくる)
- 英語の文章にフランス語のボキャブラリーが混じる
- 発音が不明瞭で、口があまり開かれない
英語の授業のおかげで、フランス訛りの英語の特徴がわかるようになりました。。。
成績を決定するテストが、二重で「テスト」
英語の授業で一番困ったのが、学期末の最終テスト。テストはスピーキング、リーディング、ライティング、リスニング、ボキャブラリーの5つで構成されていました。
そのテストの中でも一番困ったのは、ボキャブラリーのテスト。
テストの内容は、「授業中に勉強した難易度の高いボキャブラリーが含まれるフランス語で書かれた短めの文章をそのまま英語に訳す」という内容。
「フランス語→英語」という作業を、日本人である私がしなくてはいけません。
まさかフランスで自分の第三言語であるフランス語で書かれたの内容を第二言語の英語に訳すことになるとは思いもしませんでした。
正直テストの形式の形式の説明を受けたとき、「まじか・・・」という気持ちにしかなりませんでした。
風景画を蒐集しているコレクショナーが集まった美術館の展覧の初日イベントに際して、オークション会社が彫刻の競売を行った。その彫刻は、裸婦像であり大理石に直接丸彫りで彫られた作品であり、きめ細やかな衣文が特徴的である。競り落としたアート愛好家は将来的に美術館への寄贈を希望しており、税制優遇を目的とした購入であった。
【まとめ】フランスの大学院に来る人は意外な落とし穴に気をつけて。
現時点ではまずは修士課程の1年目の前期を終えることができました。後期には英語の授業はないため一安心ですが、終始の2年目には同じ授業が控えているので、もうすでに憂鬱な気分です。
フランスに大学院留学で来ようと考えている方は、僕のように英語の授業を取らされるハメになることもあるかもしれません。
英語の授業はあくまで一例でしかなく、他にも「こんなこと起こるの!?!?」という経験を僕はたくさんしてきました。
このブログでは他にもフランス留学に来ようとしている人のために様々な記事を書いています。他の記事も是非ご覧ください!