フランス語試験、TCFを受けてきました!【フランス語】【資格】 【体験談】

こんにちは。バゲちゃんです。大学生で、フランス語を勉強しています。

2021年7月に、フランス語試験であるTCFという試験を受けてきました。

この記事では、TCF試験の概要と、私の受けた問題についてご紹介していきます。

TCFを受けてみたいな。どんな問題が出たか知りたいな。と思っている方は、参考にしてみてください。

TCFの概要

TCFとは

TCF (Test de Connaissance du Français) は、フランス国民教育省が認定した総合的なフランス語学力を測るテストです。

点数に応じて受験者のレベルを、言語に関する欧州共通基準 (CECRL) の6段階で判定します。

TCFは、自分のフランス語能力を英語のTOEICのように素早く確実に測ることを望む、16歳以上の方全てを対象としています。

また、DELF・DALFの受験に際し、どのレベルを受験するべきかの判断基準にもなります。

受験者にはテストの成績を記載した証明書(有効期間2年)が発行されます。

日本フランス語試験管理センターより

TCFは、フランス語の試験の一つであり、日本ではアンスティチュフランセが取り扱っています。

構成としては、リスニングとリーディング能力を測る必須試験と、ライティングとスピーキングを測る補足試験に分かれています。

詳しくは、日本フランス語試験管理センターのホームページをご覧ください。

その特徴としては、

  • 問題、全てが選択式。(補足試験を除く)
  • 合格不合格はなく、英語のTOEIC試験のように獲得点数が結果となる。
  • 必須、補足試験ともに、問題が進むごとに難易度が上がっていく。
  • 必須試験だけを受けると1時間弱で終了し、他のフランス語試験と比べると短時間で終わる。
  • 必要に応じて、ライティングとスピーキングの補足試験(有料)を追加で受けることができる。

特に、問題が選択式であることと、合格不合格がなくk買う得点数が結果となることから、気軽に受けることができ、フランス語の試験をあまり受けたことがないという方にもおすすめの試験です。

また、試験も短時間で終わるため、忙しい方にはうってつけです。

他のフランス語の試験であるDELF、DALFは、試験が長いことに加えて、スピーキングのテストが後日になることもあり、時間が非常にかかります。

問題への書き込みは全て黒のボールペンで行う必要があり、修正テープの持ち込みが許可されています。

問題について

TCFの必須問題は、

  • リスニングパート(Compréhension orale)、29問
  • 文法パート(Maîtrise des structure de la langue)、18問
  • リーディングパート(Compréhension écrite)、29問

に分かれ、それぞれに設問が設定されています。

問題が書かれた冊子と、自分の名前が印刷された回答用紙、メモの三種類の紙が渡されます。

回答用紙は、自分選んだ設問にバツを書き入れる小さな四角が、それぞれの設問文の選択肢分あり、それぞれの四角に回答者が書き込みをしていきます。

リスニングパートは、CDに録音されたものを使い、スピーカーなどを使用して行われます。

また、文法パートとリーディングパートには、区切りはなく続けて行うことになります。

リスニング、リーディングの試験ともに、一つの答えに対して一つの問題が用意されています。

リスニングの例としては、「二人の対話を聞いて、その設問が読み上げられ答えを選ぶ。」、また他の二人の対話を聞いて、その設問が読み上げられ答えを選ぶ。」というように進みます。

一つの長めの文章を聞き取り、それに複数の設問がある形式ではないので注意が必要です。

補足試験のライティングの試験は、1時間という限られた時間に、三つの文章を作成する必要があります。

作成しなくてはいけない文章としては、以下のようなイメージ。

  1. 友達にメールを送る
  2. 友達に、自分の経験を語る
  3. 二つの文章を読み、一つ目の段落で要約し、二つ目に自分の意見を書く

注意点としては、それぞれの設問に順番に回答する必要があり、一つでも飛ばして回答すると、採点されなくなってしまいます。

例えば、設問1、2を飛ばして、3のみを回答しても、採点対象にはなりません。

(補足試験のスピーキングパートは、筆者はまだ受けていないので、受け次第、更新します。)

私の受けた試験。

こちらからは、2021年の7月に私が受けたTCF試験についてご紹介します。

ちなみに、私のフランス語レベルは、2019年にDELF B2を取得し、徐々に独学を続けているというようなレベルです。

リスニング試験は、最初の方はかなり簡単でしたが、徐々に何度が上がり、最後の方は聞き取ることができなくなりました。

最初の方は、男女の会話を聞き取り、彼らがどこにいくのか予想させる問題から始まりました。男性が女性に週末の予定を聞き、「いい映画があるんだ」というような問答から始まりました。話すスピードもゆっくり目であり、文法事項、語彙なども優しく設定されていました。

リスニング試験の中盤の12問目くらいに差し掛かると、音源がラジのようなノイズがかかり出したり、ケベック訛りのフランス語になったり、話すスピードがかなり早くなったりと、難易度が上がっていきました。

最後の方は、話すスピードが早いのと、文章の量が多いため、何をいっているのかわからない状況になり、唯一聞き取れた単語を元に推察し、選択肢をとりあえず埋めるというような感じになってしまいました。

リスニングパートの自信度は、55パーセントくらいです。

文法事項の問題は、穴が空いている箇所に入る選択肢を選ぶというような形式で、こちらも最初の方は簡単でしたが、最後の方は全くみたことのない単語が出てきたため、お手上げになりました。

最初の方は、フランス語を勉強してすぐの頃に学ぶ単語ばかりでしたが、後半は新聞などをよまないと出てこない単語も登場し、勉強不足を実感しました。

最初の方の問題は、例えば、短い文章を読み、その文章が詩なのか、ポスターなのかなどを区別する問題です。

後半になってくると、新聞の記事などを読み、使われている筆者の言葉遣いから、筆者がその問題に賛成なのか反対なのかを読み取る問題なども出てきました。

問題全体としては、語彙の問題が多く、純粋な文法を問う問題は、1つしかありませんでした。

ちなみに、問題全体のイメージとしてはこんな感じです。

  • そもそも語彙を知っているか問う問題 70%
  • 同志に適している前置詞を選ぶような、語彙の完璧な理解を問う問題 25%
  • 条件法などの使い方を問う問題 5%

リーディングパートの自信度は、65%くらいです。

補足試験の文章作成は、

  1. 友達にスポーツをしに行かないか誘うメッセージを送る問題 40-80 mots
  2. ある地域に留学に行き、そこでの体験を友達に紹介する文章を作成する問題 80-120 mots
  3. 学校で制服を導入するべきか、賛成意見と反対意見をまとめる問題(40-60 mots)と、それに対する自分の意見(120-160mots)

というような問題が出ました。

※文字数の制限には、自信がありません。すみません。問題用紙は持って帰れないので。。

全てボールペンで文書作成しなくてはいけないので、緊張しました。他の人は修正テープを持ち込んでいましたが、自分は忘れてしまったので、二重線で消しながら回答をしました。

最初の二問は、あくまで友達に送る文章であり、堅苦しい手紙の形式を取らなくていいので、気楽にかけました。また、テーマもスポーツと留学生活といういくらでも自分の知っている語彙の中で広げることのできるものだったので、比較的楽に書くことができました。

しかし、3問目の制服の導入については、自分の意見をまとめることができず、散漫な文章になってしまったかなと思います。特に、二つの相反する意見を少ない単語数で要約するのは骨が折れました。

文章作成の自信度は、50パーセントです。

追記:結果が返ってきました!

試験から、待つこと一ヶ月強。

試験センターのお知らせに「結果が返ってきました。」との旨の記載があり、早速足を運びました。

試験の結果は、

合計得点が396点で、判定はB1レベル

ということでした。

内訳としては、

  • 聞き取り:365点、B1
  • 文法:414点、B2
  • 読解:416点、B2
  • 作文:8点、B1

という結果になりました。

いくら準備不足であったとしても、一応DELF B2は保持しているので、この結果には正直がっかりしました。

特に、聞き取りの部分は、自分に予想通り、点数がかなり低く落ち込みます。

もともと目指していたレベルはC1なので、この結果は自分の勉強不足を痛感させるものになりました。

正直、TCF試験を舐めてかかってました。自分が情けない。

これから自分に鞭を入れて、勉強し直します!!!!

まとめ

こちらの記事では、私のTCFを受けた経験を紹介させていただきました。

結果が帰ってき次第、また更新させていただきます。ありがとうございました。

結果が返ってきたため、追記をさせていただきました。


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