- フランス語の「R」の発音を知りたい!
- フランス語の「R」って、発音難しいの?
- フランス語を綺麗に発音できるようになりたい。
この記事はそんな方向けの記事です!
フランス語の発音って難しいですよね。
もともと、日本語には全く存在しない母音や子音が存在するので、フランス語の発音はフランス語学習者にとって、越えなくてはいけない壁の一つです。
その中でも、特に初心者の方が躓いてしまいがちなのは、「R」の発音。
日本語の「ラ」のような「舌で口蓋を弾くような音」でもなければ、英語の口を窄ませて出す「口の中がこもったような音」の「R」でもありません。
今回は、そんな発音の難しいフランス語の「R」の発音方法をご紹介します。
フランス語の「R」ってどう発音するの?
フランス語の「R」の発音の正式名称は、「口蓋垂摩擦音」と言います。
詳しく説明するなら、「口蓋垂と後舌をくっつけたり、近づけながら息を吹き出し、震わせる音」ということになります。
なんじゃそりゃとお思いになるかもしれませんが、実はこの「口蓋垂摩擦音」、決して日本語と全く関係ない発音ではありません。
「口蓋垂摩擦音」という音は、日本語にはありませんが、日本語には「口蓋垂鼻音」と呼ばれる発音と、「歯茎摩擦音」という音があります。
口蓋垂鼻音とは、日本人が「本(hon)」と発音するときの「ん」の発音のこと。
「本」と言った時の「ん」の時に、喉の奥で後ろ側の舌が喉の奥にくっついているのがわかるでしょうか。この時、口蓋垂と舌がくっついているため、そのままでは息ができないはずです。
その発音に使って「ん」を発音させている部分が「口蓋垂」です。
また、「歯茎摩擦音」と呼ばれる音は、日本人が「さ」「す」「せ」「そ」と発音する時の音。
この時、舌と歯茎を近寄らせて息を吹き出すことで、息の漏れるような音を出していますよね。
その空気を出して震えさせる発音の仕方が、「摩擦音」です。
つまり、「本」と言った時にくっつく「喉の場所」を、「さ」と言った時のように「空気で押し広げる」と「口蓋垂摩擦音」になります。
発音の練習方法
フランス語の「R」の発音練習には、様々な方法がありますが、私がお勧めする発音練習は以下のようなステップ。
- 「ほん」といったときに、喉の奥に舌がくっついているのを感じます。
- くっついている状態で息を出そうとすると、「か」にちかいような硬い音が出ます。
- 「か」というような音が出るときは、息の強さが強すぎるので、徐々に弱めていきます。
- 徐々に息を弱めていき喉を震わせ、日本語の「は」に近いような音を「ずっと」出し続けられるようにする。
最初はしっくり来なくても、何度も練習をすることで、徐々に喉が慣れていき、フランス語独特の綺麗な音が出るようになります。
正しい「R」の発音は、息を出し続けてもその音がずっと続きます。
実際の発音を見てみましょう!
フランス語の発音の練習は、実際にフランス人が発音しているフランス語を聞くのが、一番手っ取り早いです。
発音の練習には、YouTubeに上がっている動画や、フランス人のお友達に聞いてもらうのも一つの手です。
こちらの動画のインタビューでは、街中を歩いているフランス人に「フランス語のRの発音」の仕方を尋ねています。
フランス人の中でも、微妙にRの発音が異なっていることが分かりますよね。
ちなみに、こちらのチャンネルでは他にも、フランス語学習に役に立つ動画を多く出しているため、フランス語学習者にはとてもお勧めです!
実際にフランス語話者と友達になって、発音をみてもらいたい方はこちらの、「外国の語学学習者と友達になれるアプリについて書いた記事」もチェック!
フランス語の「R」の発音の注意点。
フランス語の「R」の発音は地域によって微妙に違う!
フランス語のRの発音は、話されている国や地域によっても大きく異なっています。
例えば、フランス語圏でもあるケベック州の「R」の発音は、フランスのフランス語と比べると、若干英語の「R」よりの発音をされています。
他にも、「R」は地域や国により、様々な風に発音されているため、絶対的に正しい「R」の発音は存在しません。
もちろん、フランスではフランス語を守るための政策により、スタンダードな「R」の発音を規定しています。
しかし、日本人である以上「完璧なR」の発音を目指すのは、難しいため、「相手が理解できる程度」の発音を目指すのが良いかもしれません。
発音されない「R」もあるので注意!
「R」の発音を気にしすぎて、通常のフランス語の発音のルールを忘れてしまうのにはご注意!
「t」などと同じように、多くの場合、単語の末尾に「R」がある場合、発音されません。
一番わかりやすい例でいうと、規則的な変化をする第一群動詞の原型(erで終わる動詞)。
「manger(〜を食べる)」「tomber(転ぶ)」のような動詞の原型の最後のRは発音されません。
私は、フランス語初心者の時、「manger」などの動詞の末尾のRをいちいち発音していました。。。。
Rの発音にばかり気を取られて、そもそものフランス語のルールを忘れないようにしましょう!
まとめ
こちらでは、フランス語の「R」の発音と練習方法についてご紹介してきました。
- 「ほん」といったときに、喉の奥に舌がくっついているのを感じます。
- くっついている状態で息を出そうとすると、「か」にちかいような硬い音が出ます。
- 「か」というような音が出るときは、息の強さが強すぎるので、徐々に弱めていきます。
- 徐々に息を弱めていき喉を震わせ、日本語の「は」に近いような音を「ずっと」出し続けられるようにする。
フランス語のRの発音のコツとしては、日本語で「ほん」と言った時にくっつく部分を震わせること。
何度も練習ながら、Rの発音をマスターしてみてください!