フランスのトコジラミのニュースを見て、実際にフランスのトコジラミの事情がどうなっているか知りたい人むけ。
こんにちは。バゲと申します。フランスに在住している日本人です。
この記事にたどり着いた人は、フランスのトコジラミのニュースを見て実際にどんなことになっているのか知りたい人なのでは。
そんな人に向けて、フランスのトコジラミの事情が実際どうなっているのか、現地に在住している日本人である私が、フランスのトコジラミ事情を徹底的に解説しています。
トコジラミの大まかな生態から、トコジラミに遭遇しないための対処法まで網羅しているので、ぜひ最後まで読んでください。5分程度で読み終わる内容になっています。
そもそもトコジラミとは?
フォーブスより
トコジラミは、カメムシの仲間の吸血害虫。
他の吸血害虫と同じように刺されると痒みなどのアレルギー反応をもたらします。
トコジラミの大きな特徴は、家のなかのような暖かい環境に住み着き定着してしまうということ。蚊のような基本的に「外」にいる害虫とは大きく異なります。
一度定着してしまうと、家の中の隙間や暗がりに入り込んでしまい、完全に駆除することが難しくなってしまいます。
他の吸血害虫のと同じように吸血されるとアレルギー反応で、赤く腫れ猛烈なかゆみに襲われます。
数カ所同時に刺されてしまうと、痒みで集中することができなくなり、かきむしること以外できなくなってしまいます。
トコジラミの「痒みレベル」は、さまざまな吸血害虫の中でダントツです。
私自身も旅行先で何度かトコジラミに刺されたことがありますが、トコジラミほど厄介な害虫には出会ったことがありません。
トコジラミはどんなところにいるの?
- ホテル・ホステル ←一番多い
- 電車・学校・図書館などの公共施設
- etc
トコジラミに出くわしてしまう確率が一番高いのは、「ホテルやホステルのような、不特定多数が集まる宿泊施設」。
特に価格帯が安く、多くの人間が出入りするホステル、安宿には、さまざまな国からの旅行者がトコジラミを持ち込みやすい。
外部から持ってきて、繁殖し、外に持ち出されるというような、トコジラミの「交通の要所」のような役割を担ってしまっているところもあります。
フランスのトコジラミ事情。【現地在住日本人の意見】
フランスに住んでいて感じるトコジラミの実態
学校、電車、図書館でトコジラミが続々と見つかる。
フランスでは、学校、電車、図書館などの公共施設で続々と、トコジラミが発見されています。
ニュースなどを見てみると、毎週のようにトコジラミ関係のニュースが報道され、関心を集めています。
特に学校で発生した場合、駆除のために学校を閉校しなくてはいけなくなり、社会的な影響も出てきています。
フランス語で、トコジラミは「punaise de lit(ピュネーズ・ド・リ)」といいます。直訳すると、「ベッドのカメムシ」。なんとも嫌な名前です。。
公共施設で発見されたトコジラミの動画が、インターネットを通じて拡散され、心配の声が上がるようになっています。
SNSの普及によって正しい情報と間違っている情報が錯綜し、より混乱を招いています。
私が実際に言っている大学の図書館などでもトコジラミが発見されています。。。
図書館で勉強をした後には、服やリュックにトコジラミがついていないか毎回チェックしています。。。
私も実際にフランスでトコジラミの被害に遭いました。
そんな私ですが、フランスでトコジラミの被害にあったことがあります。
現在私はフランスに正規留学生として来ています。フランスに着いた留学先で家を探している数日間、一泊数十ユーロの安いホテルに泊まりました。
そのホテルのベッドにトコジラミがいたようで次の日の朝に、左の肘付近に赤い発疹が出ているのを発見。みるみる痒みが出てきて、かきむしらずにはいられなくなりました。
ホテルに戻ってトコジラミを探してみても、どうにも見つけることができず、予定を切り上げて、他の少し高めのホテルに移動。
トコジラミを次の宿泊先に持って行かないように、最新の注意を払って服やカバンの中をチェックし、移動をしました。
移動先にはトコジラミはおらず、それ以上刺されることはなくなりましたが、もともと刺されていた箇所の痒みが続きます。
薬局に行き痒みどめをもらいましたが、それでもおさまらず一週間ほどは痒みが続き、痒みがなくなった後も、かきむしりのせいで皮膚に色素沈着が起きてしまいました。
トコジラミの痒みは本当に凄まじいです。人生の中でもあんな不快感はあまり感じたことがありません。
町中がトコジラミパニックになっているわけではない。
トコジラミの被害の報告が相次ぐフランスですが、フランス人全員がパニックになっているわけではありません。
「電車で発見されたらしいよ」「学校にいたらしいよ」と周りの友達と話すことはありますが、それ以上のことを話すことはなく、神経質になっている人もあまりいません。
「刺されてしまったら、しょうがないよね」というような感覚でいる人がほとんどです。
しかし、トコジラミが一番怖いのは刺されることではなくて、家に持って帰ってしまうこと。
特にフランスの住宅は古い住宅が多く、家の中にトコジラミの巣になりうる隙間がたくさんあります。
一度トコジラミが入り込んでしまうと、完全に駆除をするのがかなり難しくなってしまうため、特に古い家に住んでいる人はより注意を払っている印象です。
特にオリンピックに向けて準備を進めるパリでは、自分の家をAIR BnBとして貸し出している人が増えています。
短期旅行者向けの物件では、旅行者がトコジラミを貸している物件に持ち込んでしまうケースが多発しているらしく、物件の貸主は頭を抱えているようです。
フランスのトコジラミ、Q and A
トコジラミに刺された時に病院にきちんと行けるように、海外旅行保険が付帯されているクレジットカード持っていくのがおすすめです。
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他の吸血害虫のダニなどとは異なり、トコジラミは目に見える大きさの虫です。幼虫でも目を凝らせば見つけることができます。
「シラミ」と名前はついていますが、シラミの仲間ではないです。