「海外旅行に初めて行く人、経験があまりない人で、旅行中に使える防犯グッズを知りたい」「海外留学に行くつもりで防犯グッズを持っていきたい、持たせていきたい」という人向けの記事です。
こんにちは。バゲと申します。フランスで大学院生をしながら、世界25ヵ国以上の国を一人で旅行してきました。
この記事では、海外旅行、海外留学に持っていくと、便利な防犯グッズを紹介しています。
海外は犯罪率が高いと漠然とは聞くものの、具体的な対策案は意外とわからないもの。
どんなものを持っていくべきで、どんなものはいらないのか、どんなことに具体的に注意すればいいのかは、なんとなくわかっていない人も多いはず。
そんな海外の犯罪対策グッズを知りたいという人向けに、世界各国の国を旅行してきた筆者が、持っていくべき防犯グッズを具体的に紹介します。
そもそもどんな種類の防犯グッズを持っていけばいいのかということから、具体的におすすめの防犯グッズまで幅広くお伝えします。
数分で読み終わるので、ぱぱっと読んで必要なものを持っていきましょう。
この記事では、窃盗、スリなどの軽犯罪に対する対処法について書いています。殺人などの重犯罪が頻繁に起きている地域への渡航はやめましょう。
海外旅行、海外留学の防犯グッズは、二種類。
まず防犯グッズと言っても、防犯の定義はさまざま。
海外旅行、海外留学に必要な防犯グッズは以下の二つかと思います。
- カモフラージュのための防犯グッズ←犯罪にそもそも合わないようにする
- モノ(貴重品)を守る防犯グッズ←被害を最小限にする
『犯罪に合わないため』の防犯グッズ
海外にいるときは、そもそも犯罪に合わないようにすることが大切。
特に日本人は犯罪に対する警戒心が薄く、日本人であると見ただけでわかる格好をしていることが多いので、観光地などでは犯罪のターゲットにされがち。
私も海外に滞在している時に、スリなどの犯罪の被害にあった日本人の姿を数多く見てきました。
まずは、「犯罪のターゲットにされないようにするための防犯グッズ」を揃えることを意識しましょう。
犯罪に合わないために意識したいことはこの二つ。
- お金を持っていることをアピールするような服装、装飾は避ける。
- 警戒心をアピールできるようなグッズを見に助ける。
当然ですがブランド品を持っていたり、装飾品を多くつけていると、窃盗などの犯罪に遭いやすくなります。そのまま金目のものを盗んで、すぐに売りに行き、多額の現金を手に入れることができるからです。そのため、高価なもの、価値のあるものをそもそも持っていかない、もしくは隠すグッズが必要です。
犯罪集団は警戒心が高そうな人はまず狙いません。警戒心が高そうな人よりも、警戒心が低い人を襲う方が数倍簡単だからです。逆に「犯罪に対して全く対策していません」と周りにアピールするような状態では、すぐにターゲットにされます。
『貴重品、大事なモノを守る』防犯グッズ
いくら犯罪に合わないようにしても、犯罪集団は犯罪のプロ。犯罪の被害に遭うときは遭ってしまいます。
私の日本人の知り合いでフランスに長年住んでいる人でも、たまに携帯などを盗まれることがあると言います。それほど、犯罪者は手慣れているということです。
万が一犯罪に遭ってしまっても、被害を最小限にするために意識しておきたいことは、この二つ。
- そもそも貴重品は持ち歩かない
- 被害を最小限にする工夫をする
貴重品は、そもそも日本から持っていかない、宿においておくようにしておくと盗まれる可能性が減ります(ホテルの従業員が盗む可能性もあるので注意)。盗まれるものがないと、必要な注意力、警戒心も少なくなり、自分の現地での生活の負担も減っていきます。
また万が一犯罪に遭ってしまっても、被害を最小限にできるような工夫もしましょう。とにかく「リスクを分散する」「簡単にものを盗まれないようにする」というような工夫が有効です。具体的にはまた説明します。
重要度★★★:絶対に持っていきたい防犯グッズ
まずはp絶対に持っていって欲しい重要度の高い防犯グッズ4つ」を紹介します。
- 旅行用財布
- 両手が空くかばん、リュック
- シークレットポシェット
- 小さめの南京錠
旅行用財布
旅行用の財布は絶対に必要です。
日本で使っている財布をそのまま持ってくるひともいますが、クレジットカードや現金が複数入っている状態で盗まれてしまうと、被害が大きくなります。現金はほぼ絶対戻ってこないですし、カードも全て止めなくてはいけません。
海外に出発する前に、最低限のカードと現金だけ入れることができる旅行用の小さめで高機能な財布を使うのがおすすめです。
色や形はなるべく地味目で、あまり大金が入っていないようなイメージを持たせるものがおすすめです。
両手が使えるかばん、リュック
旅行中は両手が使える前掛タイプのカバンやリュックを使うようにしましょう。そうすると、滞在先で他の荷物を持っても自分の荷物の安全は確保できます。
ちゃんと口が閉まるカバンを選ぶことも重要。上が開いているタイプのカバンは、隙間から手を入れられ簡単に中のものを盗むことができてしまいます。
シークレットポシェット
パスポートや予備のクレジットカードなどを収納して自分の体に密着して持っておけるシークレットポシェットも、海外が不安な人には必須。
最悪、カバンが全て盗まれるというような状況になったとしても、パスポートさえあれば簡単に帰国することができます。
小さめの南京錠←特におすすめ
小さめの南京錠は旅行中必須。
リュックのファスナー部分につけておくことで、スリがファスナーを開けて中身を抜き出すことを避けることができます。南京錠を見せるようにつけておくことで、周囲に警戒心をアピールすることもできます。
南京錠でわざわざ毎回ファスナーを止めていなくても、見せておくだけでも防犯効果があります。
おすすめのタイプは、番号を合わせると開くタイプのもの。開けるために鍵が必要なものは、鍵の紛失リスクのためおすすめしません。
※窃盗手段はハサミ、ペンチを持っていることも多いので、簡単に切れるような南京錠は使わないようにしましょう。
重要度★★:できたら持っていきたい防犯グッズ
- 大きめの南京錠
- カードケース
- 歩きやすい靴
大きめの南京錠
移動中、滞在先のホテル、ホステルで、自分の大きな荷物につけておく用。
キャリーケースなど大きな荷物を持ち運ぶ時、滞在先に置いておく時にも南京錠を使って常にカバン自体をロック、ロッカーに入れて鍵をしておくために、大きめの南京錠も持っていくと便利。
飛行機に預入する時にもつけておきたい場合は、国際認証がついているタイプの南京錠を持っていくようにしましょう。小さい南京錠同様に、番号で開くタイプがおすすめ。
カードケース
海外での滞在をするときは、途上国を除きカード払いになることが多いです。
カード払いをする際にわざわざ現金などが入った財布からカードを取り出し決済していると、周りの人間に自分の財布の位置を知らせているようなもの。カード決済を多くするというつもりの方は、あらかじめ決済用のカードを入れておけるようなカードケースを用意しておきましょう。
また、カードと現金を別々に分けて持ち歩いておくと、どちらか一方が盗まれても、もう片方で当面は生活できるので、リスク分散にも繋がります。
歩きやすい靴
海外滞在中はたくさん歩くことになるので、歩きやすい靴を履きましょう。
それに加えて、少し危険な場所を歩くときに歩きにくい靴で歩いていると、いざというときにん逃げづらくなります。また、ヒールのある靴は歩くときに音を立てることになり、周りの注意を引いてしまいます。
どうしても、この場所でこの靴で写真を撮りたいというとき以外は、海外で歩くときは歩きやすさで靴を選びましょう。
知らない土地では、なるべくスニーカーで歩くようにしましょう。
重要度★:あると便利な防犯グッズ
- リュックカバー
- S字フック
- サングラス
リュックカバー
リュックから雨や汚れを防いでくれるリュックカバーは、防犯にもおすすめ。
リュックを外側から丸々覆ってくれるため、リュックに手を突っ込んで中のものを盗んだり、リュックをカッターで切って貴重品を物色されたりというリスクが少なくなります。
リュックカバーは、畳んでおけばかなり小さくなるので、海外に出発する前にリュックに1つ入れておくようにしましょう。
S字フック、カバンホルダー
カフェで休憩するときにカバンの置き場所を確保する時に使います。
自分の座っている横の席に置いて休憩する人もいますが、椅子の上にカバンをおくと、周りの人間からカバンの位置が丸わかり。
テーブルにカバンホルダーでカバンを引っ掛け、テーブルの下に隠しておくようにしておくと、窃盗の被害が少なくなります。
実際の体験談です。フランスのマクドナルドでご飯を食べていた時、リュックを自分のソファの隣に置いていたら、変な人が話しかけてきて危うく盗まれかけるということがありました。
サングラス
カモフラージュ用。
サングラスをしていると、自分が日本人であるということが周りからわかりづらくなり、窃盗集団から目をつけられづらくなります。また、自分の目線を隠し常に警戒しているように周りに見せかけることができます。
※高級ブランドのサングラスは避ける。
それでも、犯罪に遭ってしまったら
それでも犯罪に遭ってしまったら、以下の二つは絶対にするようにしましょう。
現地の警察への通報
まずは現地の警察に連絡をするようにしましょう。
警察に連絡することができない場合は、周りにいる「現地の人間」に手助けを求めましょう。観光客だと話が大きくなるだけで警察へ連絡してくれません。
なるべく現地で働いている店員さんや、明らかに現地に住んでいるだろうなという格好の人に助けを求めると、きっと手助けしてくれるでしょう。
海外に行くときは、現地の言葉で「こんにちは」「さようなら」言えるようにするのに加えて、「助けて」も言えるようにしておきましょう。
自分で通報しなくてはいけない場合もあるので、滞在先の警察の番号をメモしておくようにしましょう。
保険会社へ連絡
警察に届け出を出したら(出しながら)、保険会社への連絡も忘れずに。
海外に行く場合、専用の海外旅行保険を使ったり、クレジットカード付帯の海外旅行保険を使用するになるかと思います。それらの保険会社の番号は必ずメモして控えておいていつでも見れるようにしましょう。
※スマホが盗まれることにも備えてスマホのメモ機能ではなく、紙に書いて残しましょう。
保険会社により対応は様々ですが、海外出発前に持ち物の写真を撮っておいたり領収証を控えておいたりすると、窃盗にあったとしても被害額がより多く払い戻しされることが多いようです。
海外に行く前に自分がどのような保険を使っていくのか、確認しておくようにしましょう。
保険会社の対応は、保険の掛け金、種類によっても大きく異なります!
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