フランス留学に行こうと考えているけど、漠然と具体的なイメージが掴めていない人向けの記事です。
留学といえば、アメリカ、イギリス、オーストラリアのような英語圏の留学先のイメージがあるかもしれませんが、フランスに留学する学生も数多くいます。
フランス留学は英語圏留学と比べるとマイナーですが、ヨーロッパ文化が好きな人には人気の留学先の一つ。留学中は、フランス語を学べるだけでなく、フランスの食事、ワインをはじめとした美食やヨーロッパ圏内の旅行を楽しむことができます。
この記事では、読んでくれている皆さんがフランス留学の具体的なイメージを掴めるように、実際にフランスに正規大学院生として留学をしている日本人学生の私がフランス留学について解説していきます。
この記事を読んでくださったかたが少しでもフランス留学に興味を持ってくださるといいなと思います。
フランス留学の特徴
フランス留学の醍醐味といえば、フランスの文化にどっぷりと浸かりながら勉強できること。
フランスの文化にもいろいろありますが、フランス留学中はこんなことが楽しむことができます。
- フランスの美術・音楽
- ワイン・チーズなどの美食
- フランス文学・哲学
- 豊かな自然環境
- 毎月のように開かれるフェスティバル
- 手頃で美味しい野菜・お肉
- 都市によって大きく異なる風土
数えるとキリがりませんが、ヨーロッパの国のなかでも留学中豊かな経験をすることができる国と言えるでしょう。
実際にフランスで生活してみると、文化的に豊かだなと感じることができます。
また、フランスが学生に対して優しい国。
美術館のような公共施設での割引をはじめとした学割が至るところで行われています。
またヨーロッパの中でもフランスは中心部に位置しているため、ドイツやイタリアをはじめとした近縁の都市に簡単に旅行することができます。
「週末に電車でドイツに弾丸旅行しにいく」なんてこともできちゃいます。
フランス留学:具体的な種類
- 語学留学
- 交換留学
- 大学留学
- 大学院留学
フランス語が全く話せないという人は、まず語学学校に通う語学留学が一番最初のステージになるでしょう。
フランス語完全初心者の人でも数ヶ月学校に通うことで徐々にフランス語を理解できるようになってきます。
大学でフランス語を勉強したという人は交換留学という選択肢が出てくるはず。
交換留学は語学留学とは異なり、日本で出発する前に大学良い成績を納めておく必要があるのに加えて、あらかじめ一定のフランス語レベルが求められます。
その分、フランスやフランス語に関する知識がある状態で留学生活を進めることができるので、より深い経験ができるでしょう。
フランス語をすでにある程度習得している人は、フランスの大学、大学院に直接進学するという正規留学の道もあります。
フランス人学生に向けた授業を受講することになるので難易度はかなり高めになりますが、その分学校を卒業した後のフランスでのキャリアを始める第一歩になります。
フランス留学の人気の都市:パリかパリ以外か
フランス留学の渡航先となる都市は、それぞれ全く違った特徴を持っています。
大都市であれば他の留学生も多いですし生活も比較的簡単。小さな都市であればフランスの環境にどっぷりと浸かることができるでしょう。
フランスは地域によって気候や街並みが大きく異なるので渡航先を選ぶときは吟味が必要です。
パリ
言わずとしてた芸術の都。
日本人の中で知らない人はまずいないでしょう。街を歩いているだけで、美しい建物、カフェが立ち並び、数ブロック歩いただけで美術館などの文化施設をおとづれることができます。
また国際都市でもあるため英語が比較的通じるので、フランス語が全くわからないという人にはもってこいの都市です。
しかし、その分他の都市に比べると家賃と食費が高かったり、常に人混みに悩まされたりします。
パリ以外の都市の魅力
フランスにはパリ以外にも魅力的な都市がたくさんあります。
- 人口が多くフランス各地のアクセスがいいリヨン
- 自然に囲まれるヴィシー
- ワインの一大産地であるボルドー
- 気候が良く海にも近いモンペリエ
などのなど地方の都市にも、地方都市にしかない魅力に溢れています。
フランスといえばパリという思考ではなく、せっかく長期間住むのですから広い視点で滞在先を選ぶようにしましょう。
フランス留学の費用:留学タイプ別
留学タイプ | 費用 |
---|---|
語学留学(3ヶ月) | 110万円〜 |
語学留学(6ヶ月) | 200万円〜 |
交換留学(1年間) | 120万円〜 |
正規留学(1年間) | 140万円〜 |
留学のタイプによりますが、「語学留学」は、渡航費・生活費の他に学校の学費も払わなければいけないので、費用はかさむ傾向にある模様。
逆に交換留学の場合はフランスの大学にお金を収めなくてもいい場合がほとんどなので、フランスへの渡航費・生活費を考えておけば十分です。
正規留学の場合はフランスの大学に学費を支払う必要があります。大学により外国人留学生が支払わなければならない学費が異なるので、留学先決定前にあらかじめ調べておく必要があります。
フランス留学:よくある質問
フランス留学にビザは必要?
フランスに学生として三ヶ月以上滞在する場合、長期学生ビザを申請する必要があります。
このビザを持っていることで、フランスの国民保険に入ることができたり、フランスでの制限付き就労が可能になります。
詳しくは、キャンパスフランスの「ビザ申請に関して」を参照してください。
フランス語が話せないけど、大丈夫?
フランスの語学留学なら、フランス語を全く話せない状態からでも入学することができます。
しかし、交換留学・正規留学の場合、最低限のフランス語資格が要求されるためあらかじめ準備が必要です。
目安としては、交換留学の場合B1レベル、正規留学の場合B2レベルが最低条件となる場合が多いです。
フランス留学に必要な持ち物は?
フランスに必要なものは、一般的な留学に必要なもの一式です。特別フランスだからと言って必要になるものはありません。
しかし、フランスの水道事情、電気事情により少し持ち物に注意が必要になります。詳しくは、フランス留学に必要な持ち物についてまとめた記事をご覧ください。
フランスの治安は?
フランスの治安は日本に比べるとよくありません。
街の中心部に行くと危ない地域が点在しています。危ない場所ではクスリなどの取引も行われています。どの都市に行くかにもよりますが、少しでも変だなと思ったら興味本位で危険な場所に近づかないようにしましょう。
日本人が巻き込まれやすいのは、スリなどの窃盗。iPhoneのような高価なスマートフォンを持っていると被害に遭いやすいので注意が必要です。
最後前で読んでいただきありがとうございました。
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